インパクトドライバーの2台持ちはアリ？メリットと選び方

「インパクト ドライバーの2 台持ちってどうなんだろう？」と疑問をお持ち方は多いのではないでしょうか。

この記事では、インパクトドライバーを複数台持つことのメリットや選び方について詳しく解説していきます。初心者におすすめのモデルから、コスパ最強インパクトドライバー、さらには電気 工事におすすめ機種、そしてプロが使うような高性能モデルまで、幅広くご紹介いたします。

また、インパクト レンチとドライバー 兼用のマキタやハイコーキ製品についても触れ、インパクト レンチ とドライバーの違いを明確にしながら、やってはいけないことやインパクトドライバーの弱点は何ですか？といった疑問にもお答えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

インパクトドライバーの2台持ちのメリットと選び方

初心者におすすめの機種

インパクトドライバーの購入を検討している初心者の方には、まず「扱いやすさ」と「汎用性」を兼ね備えたモデルがおすすめです。HiKOKIのFWH12DALは、DIY用のインパクトドライバーとして多くのユーザーから支持されています。10.8Vという電圧で、木工でのビス締めやボルト締めなど、DIYで必要とされるほとんどの作業に対応できる十分な能力を持っています。

特に、このモデルは1.1kgと軽量であり、グリップも握りやすいピストル型のため、女性や初心者の方でも長時間作業しても疲れにくい点が大きなメリットです。操作もシンプルで、スピード調整やネジ締めモードの選択機能がないため、迷うことなく安心して使用を開始できます。価格も10,000円台で購入できることが多く、最初の1台として非常に適しています。

FWH12DALのおすすめポイント

ただし、プロ用工具と比較すると、ビスやネジに対応した締付けモードがない点や、長時間の連続作業には向かないというデメリットもあります。しかし、DIY用途であればこれらの点はほとんど問題にならないでしょう。

バッテリーの互換性について

FWH12DALのバッテリー（BSL1215）は、HiKOKIのプロ用10.8V工具と共有可能です。例えば、WH12DDやDS12DDといったインパクトドライバーやドライバードリルとバッテリーを使い回せるため、将来的に他の電動工具を買い足す際にも無駄がありません。本体のみであれば5,000円前後で購入できる場合もあり、コストを抑えたい方にも魅力的な選択肢となります。

コスパ最強のインパクトドライバーとは

コスパ最強インパクトドライバーとは、価格と性能のバランスが非常に優れており、購入者の予算内で最大限のパフォーマンスを発揮するモデルを指します。必ずしもプロ仕様の最高級モデルである必要はなく、DIYから軽作業まで幅広く対応できる実用性が重視されます。前述のHiKOKI FWH12DALも、DIY用としてはコスパ最強の部類に入ると言えるでしょう。

一方で、特定の作業に特化することで高いコストパフォーマンスを発揮するモデルも存在します。例えば、細かいビス締め作業が多い方には、マキタのペン型インパクトドライバーTD022DSHXのような携帯性に優れたモデルが非常に便利です。トルクは弱いものの、ポケットに入れて持ち運べるため、家具の組み立てなど手軽な作業でその真価を発揮します。

知っておきたい！コスパを上げる購入方法

ポイント	詳細	メリット
本体のみの購入	すでに同じメーカーのバッテリーと 充電器を持っている場合	初期費用を大幅に削減
DIYモデルの活用	プロ用の高い機能が不要な場合	価格が安く、シンプルで使いやすい
セールやアウトレット	時期や店舗によっては 通常より安く購入可能	高性能モデルを予算内で手に入れられる 可能性

バッテリーや充電器が付属しない本体のみのモデルを選ぶことで、さらにコストを抑えることが可能です。これは、すでに電動工具を所有しており、バッテリーを使い回せる場合に特に有効な方法です。

インパクトレンチとドライバー兼用モデル

インパクトレンチとドライバーの兼用モデルは、1台でネジ締めもボルト締めもこなせるため、DIYや軽作業において非常に利便性が高いです。マキタやハイコーキといった主要メーカーからも、このような兼用モデルが発売されています。

例えば、BoschのGDX18V-200C6のようなコードレスインパクトドライバーは、6角軸（6.35mm）ドライバービットも、12.7mm角ドライブソケットも装着可能です。これにより、ネジ締めからボルト締めまで、アタッチメントを交換するだけで対応できます。最大トルク200Nmと優れた耐久性のブラシレスモーターを搭載しており、作業スピードも速く、プロの現場でも通用する性能を持っています。

兼用モデルのメリット

ただし、機能はインパクトドライバーまたはインパクトレンチ単体に比べると劣る可能性があります。それぞれの専用機が持つ最大のパフォーマンスを求める場合は、専用機の方が適していると言えるでしょう。しかし、DIYやたまにしか使わないといった用途であれば、兼用できる機種を選ぶことでコストパフォーマンスが向上します。

アタッチメントでの兼用も可能

インパクトレンチをドライバーとして利用したい場合、ソケットアンビルやインパクトビットアダプターといったアタッチメントを使用することで可能です。SK11のソケットアンビルチャック（差込角12.7mm SSAC-4）は、インパクトレンチで六角軸のビットやドリルが使用可能になるアダプターです。スリーブを引かなくても差し込むだけで装着できるクイックチャックが採用されており、作業効率も高まります。

注意点：アタッチメント使用時のビット折れ

ソケットビットをインパクトドライバーで利用する際は、ボルトの必要トルク、インパクトドライバーのトルク、ソケットビットの耐久性の3点を考慮しないとビット折れの原因になります。特にソケットビットの利用時は注意が必要です。

インパクトレンチとドライバーの違い

インパクトレンチとインパクトドライバーは、見た目は似ていますが、その主な用途と構造、そして得意とする作業が異なります。

項目	インパクトドライバー	インパクトレンチ
主な用途	ネジ締め、ドリルでの穴あけ	六角ボルト・ナットの締め付け・緩め
先端工具	六角軸ビット （ネジ、ドリルなど）	ソケット（ボルト・ナット用）
打撃方向	回転方向のみ	回転方向のみ
代表的な作業	木工、家具組み立て、 軽天工事	車のタイヤ交換、足場の組み立て、 機械の分解・組み立て
ビットの差込口	主に6.35mmの六角軸	主に12.7mmまたは9.5mmの四角軸

インパクトドライバーは主にネジを締めることに特化しており、ドリルビットを装着すれば穴あけも可能です。建築現場で合板やベニヤ板の設置など、木材相手の作業でその真価を発揮します。回転方向に打撃を加えながらネジを締め込むため、長いネジでも楽に作業ができます。

一方、インパクトレンチは六角ボルトやナットを締める・緩めることに特化した工具です。車のタイヤ交換や大型機械の組み立て・分解など、非常に高いトルクが必要な作業で活躍します。手で回すレンチに比べて、はるかに強力かつ迅速に作業を行えます。

共通しているのは、一定以上の負荷がかかると回転方向に打撃を加える「インパクト機構」を持っている点です。この機構により、手動では難しいような強力な締め付けや緩め作業を可能にしています。

インパクトドライバーの弱点は何ですか？

インパクトドライバーは非常に便利な工具ですが、いくつかの弱点も存在します。これらの弱点を理解することで、より安全かつ効率的に作業を進めることができます。

インパクトドライバーの主な弱点

これらの弱点を克服するためには、作業内容に応じてドリルドライバーや電動ドリル、またはクラッチ機能付きのマルチインパクトドライバーを使用することが推奨されます。また、インパクトドライバーで穴あけを行う際は、トリガーを軽く引き、打撃が作動しない程度のゆっくりとした回転で作業するなど、工夫も必要です。

インパクトドライバーでやってはいけないことは？

インパクトドライバーを安全かつ長持ちさせるためには、いくつかの「やってはいけないこと」があります。これらを理解し、遵守することが大切です。

インパクトドライバーでやってはいけないこと

これらの注意点を守ることで、安全に作業を進め、インパクトドライバーを長く愛用することができます。

プロが語るインパクトドライバー2台持ちの最適解

おすすめプロ用モデル

プロの現場では、作業効率と耐久性、そしてパワーが非常に重視されます。そのため、プロ向けのインパクトドライバーはDIYモデルと比較して、高トルク、長寿命、そして多様な機能を備えています。マキタやハイコーキといった主要メーカーのフラッグシップモデルが代表的です。

例えば、マキタのTD157DRGXやハイコーキのWH36DCは、プロから高い評価を得ているモデルです。TD157DRGXは18Vでありながら軽量で、長時間の作業でも疲れにくい点が特徴です。多くのプロがパワーよりも「軽さ」を重視する傾向があるため、この軽さは大きなメリットとなります。

一方、ハイコーキのWH36DCは36Vのマルチボルトバッテリーに対応し、圧倒的なパワーを誇ります。解体作業や錆びたボルトの取り外しなど、非常にハードな作業でも頼りになります。インパクトレンチがなくても、これ1台でかなりの作業をこなせるほどの馬力があります。

プロ用モデルの選定基準

プロの現場では、ただ単にパワーがあるだけでなく、細かな設定ができることや、長時間使用しても故障しにくい耐久性が求められます。また、バッテリーシステムが充実していることも重要で、他の工具とバッテリーを共有できるメーカーを選ぶことで、全体のコストを抑えつつ効率的な運用が可能になります。

電気工事用インパクトドライバーのおすすめ

電気工事の現場では、安全性、精密さ、そして狭い場所での取り回しやすさが特に重要視されます。そのため、電気工事におすすめのインパクトドライバーは、特定の機能や特性を備えていることが多いです。

まず、小型・軽量で取り回しやすいモデルが求められます。天井裏や配電盤内など、狭い空間での作業が多いため、コンパクトなボディは必須です。前述のHiKOKI FWH12DALのような10.8Vクラスのモデルは、軽量で扱いやすく、狭い場所でも作業しやすいという点で非常に有用です。

次に、繊細な締め付けが可能なモデルが選ばれます。配線や端子の締め付けには、過度なトルクは禁物です。締め付けすぎて材料を破損させたり、ネジ頭を潰したりするリスクを避けるため、トルク調整機能が充実しているか、あるいは低トルクでの作業が得意なモデルが好まれます。

電気工事での重要ポイント

また、LEDライトが明るいモデルも電気工事には欠かせません。暗い場所での作業が多い電気工事では、手元をしっかりと照らしてくれるライトが作業効率と安全性を大きく左右します。

さらに、電気工事では木材だけでなく、金属やプラスチックへの穴あけ作業も発生するため、様々な種類のビットに対応できる汎用性の高さも重要です。

FWH18DAの機能と評価

HiKOKIのFWH18DAは、DIYユーザー向けの18Vインパクトドライバーです。前述のFWH12DALの12Vモデルに対し、よりパワフルな作業に対応できる点が特徴です。18Vバッテリーを使用することで、より長いビスの締め付けや、より硬い材料への作業もスムーズに行えるようになります。

FWH12DALと同様に、操作はシンプルで初心者でも扱いやすい設計です。DIY用としては十分すぎるほどのパワーを備えており、多くの木工作業や一般的な住宅のリフォームなど、幅広い用途で活躍します。

FWH18DAの主な特徴

しかし、FWH12DALと同じく、プロ用モデルに搭載されているような多段階のトルク調整や、特定のネジ締めモードといった詳細な機能は備わっていません。そのため、非常に繊細な作業や、特定の材料に合わせた最適な締め付けを求める場合には、物足りなさを感じる可能性もあります。

それでも、多くのDIYユーザーにとっては、そのパワーとHiKOKI製品ならではの信頼性、そして比較的リーズナブルな価格設定から、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

インパクトドライバーをインパクトレンチに改造する

「インパクトドライバーをインパクトレンチに改造できるか」という疑問については、専用のアタッチメントを使用することで、簡易的にインパクトレンチとしての機能を持たせることは可能です。しかし、厳密な意味での「改造」ではなく、あくまで「機能の拡張」と捉えるべきです。

前述の通り、インパクトドライバーの先端にソケットビットを装着することで、ボルトやナットの締め付け・緩め作業を行うことができます。このソケットビットは、インパクトドライバーの六角軸チャックに差し込むだけで使用可能です。

アタッチメントの種類

ただし、インパクトドライバーは本来、ネジ締めを主目的として設計されているため、インパクトレンチほどの高トルクを常に出すことはできません。特に、強力に固着したボルトや、非常に高い締め付けトルクが求められる作業では、十分な性能を発揮できない可能性があります。また、過度な負荷をかけることで、工具本体の破損やモーターの劣化を早める原因にもなりかねません。

注意点：改造ではなく機能拡張と理解する

インパクトドライバーをインパクトレンチとして使用する場合、専用設計されたインパクトレンチと比較して、トルク不足や工具への負担増といったデメリットがあります。特に自動車のホイールナットなど、安全に関わる重要なボルトの締め付けには、必ずインパクトレンチ専用の工具を使用してください。安易な改造や不適切な使用は、重大な事故につながる可能性があります。

このように、アタッチメントを使うことで用途を広げることはできますが、それぞれの工具が持つ本来の性能や安全性を考慮し、適切な工具を選択することが最も重要です。

インパクトドライバーは雨で壊れますか？

インパクトドライバーが雨で壊れるかどうかは、その防水・防滴性能に大きく依存します。多くの一般的なインパクトドライバー、特にDIY向けのモデルは、完全な防水仕様ではありません。そのため、雨の中での使用や、水に濡れるような環境での使用は、故障の原因となる可能性が非常に高いです。

雨や水濡れによるリスク

プロ向けのモデルには、防塵・防滴機能を備えた製品も存在します。これらの製品は、IP（Ingress Protection）コードと呼ばれる保護等級で表示されており、例えば「IP56」といった表記であれば、粉塵の侵入を防ぎ、あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がないレベルの保護があることを示しています。しかし、IPコードで保護されていても、完全に水没させたり、長時間雨にさらしたりすることは推奨されません。

もし、雨天時や水が掛かる可能性がある場所で作業する必要がある場合は、必ず防塵・防滴性能に優れたプロ向けモデルを選び、取扱説明書に記載されている使用条件を厳守してください。また、万が一水に濡れてしまった場合は、すぐに電源を切ってバッテリーを取り外し、十分に乾燥させてから点検することをおすすめします。心配な場合は、専門業者に相談することが賢明です。

2台持ちで作業効率を上げよう

インパクトドライバーを2台持つことは、DIYやプロの現場において作業効率を飛躍的に向上させる非常に有効な手段です。特に、下穴開けとネジ締めを頻繁に繰り返す作業では、その効果を強く実感できます。

多くのDIY愛好家やプロの職人が、ビット交換の手間を省くためにインパクトドライバーを複数台所有しています。例えば、1台には下穴用のドリルビットを、もう1台にはネジ締め用のプラスビットを装着しておくことで、都度ビットを交換する時間と労力を削減できます。

インパクトドライバー2台持ちの主なメリット

ただし、闇雲に2台目を購入するのではなく、用途に合わせたモデル選びが重要です。例えば、1台はプロ向けのハイパワーモデルでメインの締め付け作業を行い、もう1台は軽量なDIYモデルで下穴開けや軽作業を行うといった使い分けが考えられます。また、同じメーカーのバッテリーが使い回せるモデルを選ぶことで、バッテリー管理の手間を省き、全体のコストを抑えることも可能です。

このように、インパクトドライバー2台持ちは、DIYを本格的に楽しみたい方や、プロとして効率を追求したい方にとって、非常に合理的な選択肢と言えるでしょう。

インパクト ドライバー の 2台持ちで快適なDIYとプロの作業を

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