MSRステイクハンマーの購入を検討している方、あるいは既に手に入れてその美しさに惚れ込んでいる方の中には、一つの大きな懸念事項を抱えている方が多いのではないでしょうか。
それは、「このハンマー、見た目は最高だけどペグ抜き機能がなくて本当に大丈夫なのか?」という、実用面での不安です。
インターネット上の検索候補に「msr ハンマー ペグ 抜き」と出てくること自体、多くのユーザーが同じ悩みに直面している証拠でもあります。
実際にmsrのハンマーを使っているユーザーの評判やレビューを詳しく見てみると、「軽くて最高」という絶賛の声と同じくらい、「ペグが抜けなくて撤収で泣きを見た」「軽いから打ち込むのにコツがいる」といった、機能面での戸惑いの声が散見されます。
ホームセンターで手に入る重厚な鉄製ハンマーや、スノーピークのプロモデルのような「万能選手」に慣れ親しんだユーザーほど、MSRハンマーの極端なシンプルさを前にすると、「これで本当に日本の硬い地面に対応できるのか?」と疑心暗鬼になりがちです。
しかし、実際にフィールドで使い込んでいくうちに、その評価は大きく変わる傾向にあります。
このハンマーは単に「機能が足りない」のではなく、あえて「ユーザーの創意工夫で完成させるための余白」が残されている設計なのだと、多くのキャンパーが気づくことになるのです。
実は、本体にさりげなく付いている栓抜き部分をうまく活用したり、パラコードを使って自分好みに改造(カスタム)したり、あるいは身近な道具を代用したりすることで、このハンマーは驚くほど快適で、頼れる相棒へと進化します。
むしろ、専用のペグ抜き機能がないからこそ、ペグの構造や土壌の性質を理解し、頭を使って効率的に抜くという「キャンプスキル」が身につくとも言えます。
この記事では、312gという軽量で扱いやすいMSRハンマーの魅力を一切損なわず、ペグ抜きの課題を物理的なテクニックとちょっとしたDIYで解決するための具体的なメソッドについて、徹底的に解説します。
これを読み終える頃には、あなたのMSRハンマーはただの「軽いハンマー」から、あらゆる状況に対応できる「最強のマルチツール」へと変わっているはずです。
この記事で得られる知識
- ペグ抜き機能があえて搭載されていない設計思想と、栓抜きを活用した裏技的解決策
- スノーピーク製品との詳細な比較で見えてくる、あなたのスタイルに合った選び方
- パラコードやストラップを使った、実用性とデザイン性を両立させるカスタム方法
- 固い地面に食い込んだペグでも、力を入れずに確実に回収するための物理学的アプローチ
本記事の内容
MSRハンマーのペグ抜き事情と使い方
MSR(Mountain Safety Research)というブランド名が示す通り、彼らの製品は過酷な登山環境での安全と信頼性を第一に考えられています。
MSRステイクハンマーもその例に漏れず、無駄な装飾や機能を極限まで削ぎ落とし、わずか312gという驚異的な軽さを実現しています。
500mlのペットボトルよりも軽いこのハンマーは、バックパックの重量を1グラムでも削りたいアルピニストや、身軽に動きたいソロキャンパーにとってはまさに福音のような存在です。
しかし、その「ミニマリズム」の代償として、一般的なオートキャンプ用ハンマーであれば当たり前のように装備されている「鍵爪状のペグ抜きフック」や「円形のペグ抜きホール」が存在しません。
あるのは、平らな打撃面と、反対側のフラットなヘッド、そして下部のボトルオープナーだけです。
ここでは、なぜそのような設計になっているのかという背景を理解し、専用機能に頼らずにペグをスマートに抜くための事情と、現場ですぐに使えるテクニックについて深掘りしていきます。

栓抜き機能を活用した裏技テクニック
MSRステイクハンマーのヘッド下部には、一見するとキャンプの設営作業には全く無関係に見える「ボトルオープナー(栓抜き)」が設けられています。
「山で瓶ビールを飲むため?」と疑問に思うかもしれませんが、これはアメリカのアウトドア文化、すなわち「終わった後の楽しみ(After Activity)」を大切にする精神の現れでもあります。
しかし、日本のキャンプシーンにおいて、設営中や撤収中に瓶ビールを開ける機会はそう多くありません。
では、この切り欠き部分はただの飾りなのでしょうか?
実は、多くの熟練ユーザーは、このボトルオープナー部分を「簡易的なペグ抜きフック」として活用しています。
特に、MSR純正の「ニードルステイク」や「ミニグランドホグステイク」、あるいはDAC製の軽量アルミペグなど、ヘッド部分に「引き抜き用のコードループ(紐)」が標準装備されているタイプのペグに対して、この技は絶大な威力を発揮します。
具体的な手順とコツ
使い方は非常にシンプルですが、少しコツがいります。
まず、ペグのコードループを指で広げます。
次に、ハンマーのヘッドを下から潜り込ませるようにして、ボトルオープナーの「爪」の部分にコードを引っ掛けます。
そして、ハンマーのグリップをしっかりと握り、真上に向かって引き上げます。

ポイント:手首ではなく背筋で引く
コードを指で直接引くと、食い込んで激痛が走ったり、最悪の場合は指を怪我したりすることがあります。
しかし、ハンマーの栓抜き部分に引っ掛けることで、指への負担をゼロにし、ハンマーのグリップ全体を握ることができます。
これにより、腕の力だけでなく、背筋を使った全身の力で引き上げることが可能になります。
この方法の最大のメリットは、「痛くない」ことです。
ペグ抜き作業で最もストレスになるのは、指先への痛みです。
それを解消できるだけでも、この栓抜き機能には大きな価値があります。
ただし、注意点もあります。
このボトルオープナーはあくまで「栓抜き」として設計されているため、フックとしての「深さ」が浅く、角度によってはコードが外れやすいのです。
また、コードが付いていないペグ(例えば鋳造ペグのヘッドそのもの)をここに引っ掛けようとすると、サイズが合わずに滑ってしまったり、ハンマー側のアルミ部分をガリガリと削ってしまったりするリスクがあります。
したがって、このテクニックは「コード付きの軽量ペグ専用の裏技」として覚えておくのが賢明です。
スノーピークとの重さや機能の比較
ハイエンドなペグハンマーの購入を検討する際、避けては通れないのが、日本のアウトドアブランドの雄、スノーピークの「ペグハンマーPro.C」との比較です。
この2つは、価格帯こそ近いものの、設計思想においては対極に位置しています。
どちらが優れているかという単純な話ではなく、「あなたのキャンプスタイルがどちらを求めているか」という視点で比較することが重要です。
| 比較項目 | MSR ステイクハンマー | スノーピーク Pro.C |
|---|---|---|
| 重量 | 約312g (500mlペットボトルより軽い) | 約670g (ずっしりとした安定感) |
| ヘッド材質 | ステンレス鋼 (錆びにくく硬い) | 銅(交換可能) (衝撃を吸収し手首に優しい) |
| ペグ抜き機能 | なし (ボトルオープナーのみ) | あり (専用フック&ホール) |
| 自立可否 | 自立する (ヘッドを下にして立つ) | 自立しない |
| 推奨シーン | 登山 ソロキャンプ ツーリング ULスタイル | オートキャンプ ファミリーキャンプ 大型シェルター設営 |

スノーピークのハンマーは、自重(約670g)を利用して、振り下ろすだけでグイグイとペグが入っていく感覚があります。
そして撤収時には、ヘッドの反対側に付いた鋭利なフックをペグの穴に引っかけ、ハンマーの頭を地面につけて支点とし、「テコの原理」を使ってどんなに固いペグでも強引に引き抜くことができます。
これはまさに「作業効率と確実性」を重視した、プロフェッショナルな道具です。
一方、MSRのハンマーは312gしかありません。
これをスノーピークと同じ感覚で使おうとすると、「軽すぎて全然入っていかない」「抜くときに引っ掛ける場所がなくて困る」という不満につながります。
しかし、MSRの真骨頂は「携行性」と「スイングスピード」にあります。
荷物を極限まで軽くしたいが、その辺の石でペグを打つのは不安定だし嫌だ、というニーズに対して、MSRは完璧な回答を出しています。
ペグ抜き機能がないのは「欠陥」ではなく、「その機能を削ってでも軽くしたかった」という明確な設計思想(メリット)なのです。
この「引き算の美学」を理解できるかどうかが、MSRを選ぶ分かれ道となります。
ユーザーからの評判やレビューを検証
購入前に気になるのが、実際に使っている人たちのリアルな声です。
SNSやECサイトのレビュー欄を徹底的にリサーチしてみると、評価は面白いほど二極化していることがわかります。
ネガティブな意見の代表例
- 「固い地面だと軽すぎて弾かれる。何回も叩かないといけなくて疲れる。」
- 「ペグが抜けない時に、やっぱりフックが欲しくなる。」
- 「グリップが金属むき出しなので、冬は冷たくて持っていられない。」
これらの意見は、主に「オートキャンプで大型テントを使用している層」や「鍛造ペグを多用する層」から多く聞かれます。
重装備のキャンプにおいて、ハンマーの軽さは逆にデメリットになり得るのです。
ポジティブな意見の代表例
- 「とにかく軽い!腰袋に入れて設営していても重さを感じない。」
- 「ヘッドバランスが絶妙で、手首のスナップでパコーンと気持ちよく打てる。」
- 「ペグ抜きがない分、工夫して抜くのが楽しいし、デザインが最高にかっこいい。」
- 「自立するのが意外と便利。草むらに置いても見つけやすい。」
こちらは、「ソロキャンパー」や「道具への愛着を重視する層」からの支持が厚いです。
特に「自立する」という点は地味ながら高評価で、ヘッドを下にして立たせておけるため、設営中の「あれ?ハンマーどこ置いたっけ?」というストレスから解放されます。
総じて、MSRステイクハンマーに対する評価は、「不便さをスキルや工夫でカバーできるか」によって大きく分かれます。
道具に全ての仕事を任せたい人には向きませんが、道具と対話し、使いこなす過程を楽しめる人にとっては、これ以上ない相棒となるでしょう。

抜けない時に使える代用アイデア
では、MSRハンマーを愛用することを決めたとして、実際に現場でペグがガッチリと固着してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
専用機能がないからといって、手で無理やり引っ張って腰を痛める必要はありません。
私が実践している、MSRハンマーユーザー必修のテクニック、それが「ペグ・オン・ペグ(Peg on Peg)」メソッドです。
これは文字通り、ペグを使ってペグを抜く手法です。
具体的には以下のステップで行います。
- クロスの形成:
地面に刺さっているペグのヘッドの穴(アイ)に、手持ちの予備ペグ(できれば曲がりにくい鍛造ペグ)の先端を差し込みます。 - 回転運動(ローテーション):
差し込んだペグをハンドル(持ち手)代わりにして、バイクのアクセルを回すように、あるいは水道の蛇口をひねるように、左右にグリグリと回転させます。 - 引き上げ:
回転させながら、徐々に上へと引き上げます。

物理学的な豆知識:なぜ回すと抜けるのか?
ペグが抜けない最大の原因は、土壌とペグ表面の間に働く強力な「静止摩擦力」と、真空状態に近い「吸着力」です。
真っ直ぐ引き抜こうとすると、この摩擦力を100%正面から受けることになります。
しかし、ペグを軸方向に「回転」させると、土との固着面が物理的に剥離(せん断)され、さらにペグの周囲の土がわずかに押し広げられることで隙間が生まれます。
一度回ってしまえば、摩擦係数は劇的に低下し、驚くほど軽い力でスッと抜けるようになります。
この「回転させて抜く(ローテーション法)」をマスターすれば、実はペグ抜き機能付きの重いハンマーすら不要になります。
MSRハンマーの役割は、回転させる前のきっかけ作りとして、ペグの側面をコンコンと軽く叩いて衝撃を与え、土との縁を切る「ショック与え役」に徹することです。
「ハンマーで抜く」のではなく、「ハンマーは補助に使い、ペグ同士の連携で抜く」。
この発想の転換が重要です。
正しい使い方と打ち込みのコツ
MSRステイクハンマーはヘッドが軽く、重心が先端(ヘッド側)に極端に寄っているという特徴があります。
この特性を理解せずに、重い鉄ハンマーのように「持ち手の中間を握って、重力に任せて落とす」ような打ち方をすると、ペグはなかなか入っていきませんし、衝撃が手に跳ね返ってきて疲れるだけです。
MSRハンマーの正しい使い方のコツは以下の3点です。
- グリップエンドを握る:
遠心力を最大化するため、柄の一番端(下部)を長く持ちます。 - スナップを効かせる:
腕全体で振るのではなく、手首のスナップを使って、ヘッドスピードを上げます。 - 速く振る:
物理の公式において、運動エネルギーは「質量」×「速度の2乗」です。質量が小さい分、速度(スイングスピード)を上げてエネルギーを稼ぎます。

ヘッドの打撃面はフラットで面積が広めに作られているため、多少ラフに速く振ってもペグの頭を捉えやすくなっています。
「ドスン、ドスン」ではなく、「パコーン!パコーン!」と軽快な音を響かせて打つ。
このリズミカルな設営こそが、MSRハンマーを使う醍醐味です。
MSRハンマーでペグ抜きを解決する改造
MSRステイクハンマーには、もう一つ、所有者を沼に引きずり込む楽しみがあります。
それは、自分好みに「カスタム(改造)」できる余地が残されていることです。
シンプルな構造だからこそ、パラコードを巻いたり、ストラップを追加したりといったDIYが非常に映えます。
これらのカスタムは、単なるドレスアップではありません。
MSRハンマーの弱点である「滑りやすさ」「冷たさ」「ペグ抜きのしにくさ」を補完する、実用的なアップデートなのです。

パラコードの巻き方でカスタムする
MSRハンマーのグリップ部分は中空のアルミで作られており、美しいアルマイト加工が施されています。
しかし、金属そのままのグリップは、冬場の朝などは氷のように冷たくなり、素手で持つのは苦行です。
また、夏場は手汗で滑りやすくなり、すっぽ抜けるリスクもあります。
これらを一挙に解決する定番カスタムが、グリップへのパラコード巻きです。
特に人気なのが「コブラステッチ(平編み)」と呼ばれる編み方です。
アウトドア用の4mm径パラコードを約3メートルほど用意し、グリップ部分に編み込んでいきます。

パラコードカスタムのメリット
- 圧倒的なグリップ力:
パラコードの凸凹が指にしっかりと食いつき、軽い力でもしっかりとハンマーを保持できるようになります。 - 衝撃吸収性(アンチショック):
打撃時の衝撃は、金属グリップを伝ってダイレクトに手首に来ます。パラコードがクッションとなり、この振動をマイルドにしてくれます。 - サバイバルツール化:
緊急時には編み込みを解くことで、3メートルの強靭なロープとして使用できます。ガイロープが切れた時や、何かを縛りたい時に役立ちます。
自分のテントサイトのカラーに合わせて、赤やカモフラージュ柄など、好みの色のパラコードを選ぶことで、「世界に一つだけの俺のハンマー」が完成します。
この愛着こそが、道具を長く使う秘訣かもしれません。
ストラップを自作して快適性を向上
グリップエンドに開いている穴を利用して、パラコードで輪っか(ストラップ/ランヤード)を作っておくのも、非常に有効かつ簡単なカスタムです。
「ただの紐でしょ?」と侮ってはいけません。
この輪っか一つで、安全性と利便性が劇的に向上します。
まず、設営作業中には必ず手首にこのストラップを通しておきます。
こうすることで、万が一手が滑ったり、スッポ抜けたりした際にも、ハンマーが飛んでいって隣の車や人を傷つける事故を防ぐことができます。
特にMSRハンマーは軽く、スイングスピードが速くなりがちなので、この安全策はマナーとしても重要です。

また、ペグ抜きの際にもこのストラップが意外な活躍を見せます。
前述の「栓抜きテクニック」が使えない場合でも、ペグのフック部分にこのストラップを通し、ストラップごとハンマーの柄を引っ張ることで、簡易的な引き抜きツールとして代用できるのです。
市販のレザー製ハンドストラップを取り付けるのもおしゃれですが、実用性と強度を考えるなら、アウトドア用のパラコード(耐荷重250kgなど)で自作するのがベストです。
柄やグリップへの滑り止め対策
パラコードを編むのは難しそう、あるいはもっとシンプルに仕上げたいという方には、スポーツ用品の流用がおすすめです。
具体的には、テニスラケットやバドミントン、野球のバット用に販売されている「グリップテープ」を巻くという方法です。
これらはホームセンターやスポーツ用品店で数百円で手に入り、機能性は折り紙付きです。
薄手の「オーバーグリップテープ」であれば、元のデザインを大きく損なうことなく、吸い付くようなグリップ力を得ることができます。

グリップテープ選びの注意点
テニス用のグリップテープには「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」があります。
ウェットタイプはグリップ力が高いですが、雨や夜露に濡れると水を吸ってしまい、なかなか乾かずに不快な思いをすることがあります。
アウトドアでの使用を考えるなら、濡れても滑りにくい「ドライタイプ」か、あるいは雨に強い自転車のロードバイク用「バーテープ」を選ぶのが、耐久性の面でも賢い選択です。
ソリッドステークなど鍛造ペグへの対応
日本のキャンプシーンにおいて圧倒的なシェアを誇る、スノーピークの「ソリッドステーク」や、エリッゼステークなどの鍛造ペグ。
これらは「石でも壊れない」と言われるほど頑丈ですが、同時に非常に重く、一度地面に食い込むと強烈な保持力を発揮します。
正直に申し上げますと、MSRステイクハンマーとこれらの大型鍛造ペグは、相性があまり良くありません。
MSRハンマーのステンレスヘッドは硬いですが、鍛造ペグのヘッドも同様に硬いため、全力で打ち合うと「カキン!カキン!」という甲高い金属音が響き、衝撃が逃げずに手首への負担が大きくなります。
また、抜く際にもMSRの軽さが仇となり、慣性を利用したバックハンマー的な抜き方ができません。

では、MSRハンマーを使うなら鍛造ペグは諦めるべきか? 答えはNOです。
相性が悪いなら、付き合い方を工夫すれば良いのです。
鍛造ペグを抜く際の最適解は、前述した通り「ハンマーを使わないこと」です。
鍛造ペグには必ずしっかりとした「穴」が開いています。
ここに別の鍛造ペグを差し込んでT字型にし、両手でグッと引き上げるのが、腰への負担も少なく最も効率的です。
「打つときはMSRで軽快にスナップを効かせて打ち込み、抜くときはペグ同士で解決する」。
この割り切りこそが、MSRハンマーを使いこなすためのスマートな作法と言えるでしょう。
(出典:株式会社モチヅキ MSR公式サイト)
軽いMSRハンマーでのペグ抜き総括
ここまで、MSRステイクハンマーのペグ抜き問題とその解決策、そしてカスタムの可能性について長文にわたり解説してきました。
結論としてお伝えしたいのは、MSRステイクハンマーは、「ペグ抜き機能がないから不便な道具」なのではなく、「ペグ抜き機能を削ぎ落とすことで、究極の軽さとバランス、そして美しさを手に入れた道具」であるということです。
抜けない時の対処法さえ知っていれば、これほど軽快で、設営作業そのものを楽しくさせてくれるハンマーは他にありません。
栓抜きを活用してスマートに抜くもよし、パラコードでカスタムして自分だけの一本に仕上げるもよし、ペグ・オン・ペグで物理法則を体感するもよし。
このハンマーは、あなたのキャンプスキルを一つ上のレベルへと引き上げてくれるはずです。
ぜひ、この美しいツールを相棒に、少し頭を使ったプロフェッショナルでクリエイティブなキャンプスタイルを楽しんでみてください。