最近、包丁の切れ味が悪く、トマトの皮が滑ったり、鶏肉が切りにくかったりしていませんか?
そんな時、「100均の砥石を使った包丁の研ぎ方」が気になる方も多いでしょう。
ダイソーやセリア、キャンドゥなど、各ショップで砥石や包丁研ぎ器が販売されていますが、ダイソーの砥石はどっちを選べば良いのか、またダイソー砥石の評判や番手はどうなのか、気になるところです。
この記事では、100均の包丁研ぎでおすすめのアイテムや、ナイフにも100均の砥石が使えるのかについて詳しく解説します。
さらに、砥石は何分水につけるのか、百均の包丁研ぎは何回くらいやればいいですか?といった具体的な疑問にもお答えします。包丁研ぎの失敗例や、本格的な包丁の研ぎ方1000番のやり方、さらには砥石面直しを100均のアイテムで行う方法まで、網羅的にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ダイソー、セリア、キャンドゥで手に入る砥石やシャープナーの具体的な種類と特徴
- 初心者でも失敗しない、100均砥石を使った基本的な包丁の研ぎ方と手順
- 「砥石」と「シャープナー」の決定的な違いと、それぞれのメリット・デメリット
- 包丁研ぎでやりがちな失敗例と、それを回避するための具体的なコツ
本記事の内容
100均砥石の選び方と基本的な研ぎ方
- ダイソーの砥石の評判と番手を解説
- 砥石とシャープナー どっちが良い?
- セリアやキャンドゥは?
- セリアの砥石の使い方を紹介
- おすすめはどれ?
ダイソーの砥石の評判と番手を解説
100円ショップの品揃えには驚かされますが、包丁研ぎ用の砥石もその一つです。特にダイソーでは、複数の砥石や研ぎ器がラインナップされており、用途に応じて選ぶことができます。
ダイソーで主流となっているのは、「両面砥石(コンビ砥石)」と呼ばれるブロック状の砥石です。これは、目の粗さが異なる二つの面(番手)が一体化しています。多くの情報によると、ダイソーの砥石は「荒目(あらめ)」が#120程度、「中目(なかめ)」が#320程度の組み合わせになっていることが多いようです。

番手(ばんて)とは?
砥石の番手は、研磨剤の粒子の細かさを示す数値です。数値が小さいほど目が粗く(荒砥)、大きく削れます。数値が大きいほど目が細かく(仕上げ砥)、滑らかに仕上がります。
- 荒砥石(#80~#400):
刃こぼれやサビ落とし、刃の形を大きく修正する際に使用します。
ダイソーの#120、#320はこの領域に含まれます。 - 中砥石(#700~#2000):
日常的な研ぎ直しや、切れ味の回復に最もよく使われます。
家庭用包丁のメンテナンスなら、まず#1000番が一本あると万能です。 - 仕上げ砥石(#3000~):
中砥石で研いだ後、さらに鋭い切れ味と刃先の滑らかさを出すために使います。
プロの料理人やこだわりたい方向けです。
この番手を踏まえると、ダイソー砥石の評判も納得がいきます。肯定的な意見としては、「110円で本格的な砥石が手に入り、練習用に最適」「ひどい刃こぼれを直すのに役立った」という声があります。一方で、「目が粗すぎて、研いだ後に刃先がザラザラ感が残る」「これだけでトマトがスパッと切れるようにはならない」という意見も見られます。
つまり、ダイソーの砥石は、あくまで刃こぼれの修正や、本格的な中砥石(#1000番など)にかける前の下地作りとして使うのが適切です。日常の切れ味を回復させたい場合は、別途#1000番程度の中砥石が必要になると考えるのが良いでしょう。
砥石とシャープナー どっちが良い?
ダイソーの店頭では、前述の「両面砥石」の他に、「クイックシャープナー」(ハンドル付き)や「コンパクト包丁研ぎ(吸盤付)」といった簡易的な研ぎ器(シャープナー)も並んでいます。
「砥石」と「シャープナー」、一体どちらを選ぶべきでしょうか。これは、「何を優先するか」によって答えが変わります。
本格的な「砥石(両面砥石)」がおすすめな人
メリット:
砥石は、刃先を理想的な角度に「整えながら研ぐ」ことができます。時間はかかりますが、包丁の性能を最大限に引き出し、長持ちさせることが可能です。ダイソーの砥石は番手が粗いものの、研ぎの基本を学ぶ練習台として、または後述する「面直し」用として非常に優秀です。
デメリット:
水に浸ける時間が必要で、研ぐのにも技術と時間がかかります。また、ダイソーの砥石だけでは仕上げまで行うのは困難です。
手軽な「シャープナー」がおすすめな人
メリット:
最大の魅力は「手軽さ」と「速さ」です。V字型の溝に包丁を通して数回引くだけで、応急処置的に切れ味を回復させます。研ぎ師のレビューでも、ダイソーのクイックシャープナーで研ぐ前に比べればトマトが切れる程度には回復すると評価されています。
デメリット:
シャープナーは、刃先を滑らかに「整える」のではなく、金属の研ぎ部に刃先を「削り取らせて」強制的に刃付けする仕組みです。そのため、一時的には切れるようになりますが、刃が痩せやすく(細くなり)、包丁の寿命を縮める可能性があると言われています。

シャープナー使用上の注意
シャープナーは手軽ですが、刃先への負担が大きい方法です。また、V字の溝で角度が固定されているため、出刃包丁や柳刃包丁などの「片刃」の包丁には絶対に使用できません。高価な包丁や、長く大切に使いたい包丁への使用は避けるのが賢明です。
結論として、「料理の直前に、今すぐ手軽に切れ味を戻したい」ならシャープナー、「時間はかかっても正しく研ぎ方を学びたい」「ひどい刃こぼれを直したい」なら砥石を選ぶと良いでしょう。
セリアやキャンドゥは?
砥石や包丁研ぎ器は、ダイソー以外の100円ショップでももちろん取り扱いがあります。店舗によって品揃えは異なりますが、基本的な傾向は似ています。
セリア(Seria)
セリアでも、ダイソーと同様の「コンビ砥石」が販売されているという情報があります。
番手は「#120 / #240」といった、やはり荒目・中目(粗)の構成のようです。
口コミによれば、「ダイソーのものよりセリアの方が目が細かい気がする」といった個人の感覚による違いもあるようです。
また、シャープナー類も充実しており、「ステンレス包丁研ぎ器」(ハンドルタイプ)や、デザイン性の高い「雲型マグネット付 包丁研ぎ」など、キッチンに置いても邪魔にならないアイテムが人気です。

キャンドゥ(Can Do)
キャンドゥでも、「らくらく包丁研ぎ」(ハンドルタイプ)や、吸盤で固定できるタイプのシャープナーが販売されています。
「包丁研ぎ 吸盤タイプ しろくま」はワッツの商品ですが、キャンドゥでも類似の吸盤付きシャープナーが手に入ることが多いです。
これらは砥石ではなく、セラミック製の研ぎ部で手軽に研ぐタイプです。
このように考えると、各社とも「本格的なブロック状の砥石」と「手軽なシャープナー」の両方をラインナップしていることがわかります。ただし、ブロック状の砥石はいずれも番手が粗い(#400以下)ものが主流であり、これは110円という価格帯で製造できる品質の限界、または主な用途を「刃こぼれ修正」に絞っているためと考えられます。
セリアの砥石の使い方を紹介
セリアで販売されているアイテムについて、ここでは「コンビ砥石(ブロックタイプ)」と「簡易シャープナー(雲形など)」の一般的な使い方を解説します。
コンビ砥石(ブロックタイプ)の使い方
使い方は、ダイソーの砥石や一般的な砥石と全く同じです。
- 水に浸ける: これが最も重要です。
まず、砥石を水に浸けます。目安は気泡が出なくなるまで(約10分〜20分)です。しっかり吸水させないと、研磨がスムーズに進みません。 - 固定する:
砥石が研いでいる最中に動くと非常に危険です。
必ず濡れた布巾や専用の砥石台の上に置き、しっかりと固定します。 - 研ぐ(荒目):
まずは目の粗い面(#120など)から使います。刃こぼれやサビがある場合に適しています。
包丁の刃と砥石の角度を約15度(割り箸2本分程度)に保ちます。 - 角度を固定:
研いでいる最中に角度が変わらないように、手首を固定することが重要です。
角度がブレると、刃先が丸まって逆に切れなくなります。 - 研ぐ(中目):
反対の面(#240など)で、同様に研いで荒目面の研ぎ傷を整えます。
ただし、前述の通りこの番手だけでは鋭い切れ味にはなりません。あくまで刃こぼれの修正や、より細かい中砥石(#1000番など)にかける前の「下地作り」と考えるのが良いでしょう。

簡易シャープナー(雲形・マグネット付)の使い方
こちらは非常に簡単で、手軽さが魅力です。
- 刃を濡らす:
必須ではありませんが、研ぐ前に包丁の刃の部分を少し水で濡らすと効果的とされています。 - 手前に引く:
シャープナー本体をしっかり押さえ(雲形はくぼみに指を添える)、砥石のすき間に包丁の刃を垂直に入れます。 - 5〜10回引く:
包丁を「手前に引く」動作を5〜10回繰り返します。
シャープナーによっては前後に動かすタイプもありますが、「手前に引くだけ」と指定されている場合が多いです。
シャープナーでは、押したり引いたりする「往復」を推奨していない製品も多いので、必ずパッケージの使用方法を確認してください。また、セラミック製、チタン製の包丁、そして出刃包丁などの片刃の包丁は刃の構造が異なるため、絶対に使用できません。
おすすめはどれ?
インプットした情報や検索結果を総合すると、100均の包丁研ぎアイテムは、使う人の目的やレベルによって最適解が変わります。
手軽さとかわいさ重視なら:
「吸盤タイプ(しろくまなど)」
ワッツやキャンドゥで扱われていることがある「包丁研ぎ 吸盤タイプ しろくま」や類似品がおすすめです。テーブルに吸盤で固定できるため、本体を手で押さえる必要がありません。片手でサッと研げる手軽さと、使わない時もホコリを防げるデザイン性の高さが魅力です。切れ味も「1回目でスパッと切れた」とあり、簡易研ぎ器としての性能は十分です。
安定感と手軽さのバランスなら:
「ハンドルタイプ(クイックシャープナーなど)」
ダイソーの「クイックシャープナー」やセリアの「ステンレス包丁研ぎ器」など、ハンドルをしっかり握れるタイプです。本体を握って固定できるため、力をかける方向が安定し、研ぎやすいのが特徴です。研ぎ師のレビューでも「まぁまぁ切れる」と評価されており、110円で切れ味を復活させる道具としては高いコストパフォーマンスを誇ります。
研ぐ楽しさと応用力を求めるなら:
「両面砥石」
ダイソーやセリアの「家庭用両面砥石」は、研ぎの角度や力の入れ具合など、ある程度の練習とコツが必要です。しかし、正しく使えばシャープナーでは得られない「自分の手で切れ味を蘇らせる」という達成感を味わえます。ただし、これ単体では仕上げまで難しい点に注意が必要です。別途#1000番の中砥石を用意し、100均の砥石(#320)で研いだ後に#1000番で仕上げる、という使い方が理想的です。

おすすめの選び方まとめ
初心者・手軽さ最優先:
シャープナー(吸盤タイプまたはハンドルタイプ)
刃こぼれ修理・研ぎの練習:
両面砥石(ただし、別途#1000番以上の砥石併用を強く推奨)
100均砥石を使った応用的な研ぎ方Q&A
- 1000番の研ぎ方と包丁研ぎの失敗例
- ナイフも研げる?
- 何分水につける?研ぐ回数は?
- 砥石の面直しは可能?
- 100均砥石での研ぎ方を総まとめ
1000番の研ぎ方と包丁研ぎの失敗例
100均の砥石(#120~#320程度)は、主に刃こぼれの修正用です。包丁の日常的な切れ味を本当に回復させるには、別途「#1000番(中砥石)」を用意するのが最も効果的です。ここでは、標準的な#1000番の研ぎ方と、初心者が陥りがちな失敗例を詳しく解説します。
包丁の研ぎ方#1000番(中砥石)のやり方
- 砥石を吸水させる:
#1000番の砥石も、ブロック状のものは基本的に吸水が必要です。
水に浸け、気泡が出なくなるまで(約10分〜20分)しっかり吸水させます。 - 砥石を固定する:
濡れ布巾や専用の砥石台の上に置き、研いでいる最中にガタガタ動かないように完璧に固定します。 - 角度を保持する(最重要):
包丁を砥石に対して斜め(約45度)に置きます。
刃と砥石の角度を約15度(割り箸2本、または10円玉2〜3枚分)に保ちます。
この角度を研ぎ始めから研ぎ終わりまで、絶対に動かさないことが成功の最大の秘訣です。 - 研ぐ:
包丁を持っていない方の手の指(人差し指・中指・薬指)で刃先を軽く押さえます。
砥石の上を「押す」時に力を入れ、「引く」時は力を抜く、という動作で前後にスライドさせます。
刃元、中央、刃先と、場所をずらしながら全体を均一に研ぎます。 - 「かえり」を確認する:
片面を研ぎ続けると、刃先の反対側に金属のめくれ(バリ)、通称「かえり」が出ます。
刃先に対して垂直方向(刃の背から刃先へ)に指の腹でそっと撫で、ザラッとした引っかかりがあればOKです。(※怪我に細心の注意を払ってください) - 反対側を研ぐ:
反対側も同じように研ぎ、刃先全体に「かえり」を出します。 - かえりを取る:
最後に、かえりが出た面を砥石に軽く2〜3回当てて「かえり」を取り除きます。
新聞紙や使い古しのデニムで数回擦って取る方法も有効です。
研いでいる最中に出てくる「研ぎ汁(泥)」は、砥石が削れた粒子で、これが研磨剤の役割を果たします。絶対に洗い流さず、水が足りなくなったら指で水を足しながら研ぎ進めてください。

包丁研ぎの失敗例は?
初心者が最も陥りやすい失敗は、「研ぐ角度が安定しない」ことに起因します。
よくある失敗例
- 失敗例①:
刃先が丸まる(研いでも切れない)
研いでいる途中で手首が動いたり、包丁の角度が寝たり立ったりすると、刃先が丸くなってしまいます。
これは、研いでいるのに逆に切れなくなるという最悪の結果を招きます。
手首を固定し、常に同じ角度を保つ意識が大切です。 - 失敗例②:研ぎすぎる
特に刃先だけを集中して研ぎすぎると、刃が薄くなりすぎて欠けやすくなることがあります。
また、シャープナーの使いすぎも同様に刃を極端に摩耗させます。
刃元から刃先まで、包丁全体を均等に研ぐように心がけます。 - 失敗例③:「かえり」が出ていない
「かえり」が出るまで研げていないのに止めてしまうと、刃先が鋭くなっていません。
片面をしっかり研ぎ、「かえり」を確認してから裏面に移る習慣をつけましょう。
最初は角度を固定するのが難しいため、「スーパートゲール」のような角度固定ホルダー(包丁の背に取り付けるガイド)を使うのも一つの有効な手段です。
ナイフも研げる?
はい、研ぐこと自体は可能です。特にアウトドアで使うナイフなどのメンテナンスに適しています。
ただし、包丁研ぎと同様に注意点があります。
- ナイフの種類:
キャンプ用のブッシュクラフトナイフや調理用ナイフのような「両刃」のものは、包丁と同じ要領(約15〜20度、またはナイフの刃の角度に合わせる)で研ぐことができます。
しかし、特殊な片刃のナイフや、刃の形状が特殊なもの(波刃など)は研げません。 - 100均砥石の番手:
ダイソーやセリアの砥石は#120〜#320程度と非常に粗いです。
フィールドで石や木に当たってできた小規模な刃こぼれ(マイクロチップ)の応急処置や、ひどく鈍った刃の形を整えるのには役立ちます。 - 仕上げの必要性:
鋭い切れ味(フェザースティックを作るなど)を求めるには、やはり#1000番以上の中砥石や、革砥(レザー)を使った仕上げ研ぎ(ストロッピング)などを併用するのが望ましいです。
結論として、100均の砥石は「アウトドアで酷使したナイフの応急処置」や「刃こぼれの修正」には使えますが、仕上げには向かないと理解しておきましょう。
何分水につける?研ぐ回数は?
これは、初心者が抱きがちな疑問ですが、「砥石」と「シャープナー」で答えが全く異なります。
砥石を水につける時間
ダイソーやセリアで販売されているような、昔ながらの「ブロック状の砥石(コンビ砥石)」の場合、使用前に必ず水に浸ける必要があります。
目安は「10分〜20分」、または「砥石から気泡(ブクブクとした泡)が出なくなるまで」です。 これは、砥石の内部にある無数の気孔に十分に水を吸わせるためです。この水が研磨熱を抑え、研ぎ汁(泥)が出るのを助け、スムーズな研磨を実現します。水に浸けずに使うと、目詰まりを起こしたり、研磨熱で刃(鋼材)が変質したりする可能性があります。
なお、高価なセラミック砥石の中には「水に浸ける必要がない(使用時に水をかけるだけ)」タイプもありますが、100均で手に入る安価な砥石は基本的に吸水させるタイプと考えて間違いありません。

研ぐ回数(ストローク数)
研ぐ回数については、道具によって明確に違います。
簡易シャープナーの場合
製品によって推奨回数が指定されています。これは、研磨力が強く、やりすぎると刃を痛めるためです。
- ダイソー「クイックシャープナー」:7〜8回前後
- ワッツ「しろくま(吸盤タイプ)」:5〜10回ほど手前に引く
説明書にある回数を守ることが、包丁を長持ちさせるためにも大切です。
砥石の場合
砥石で研ぐ場合、「回数」で管理することは推奨されません。 なぜなら、包丁の硬さ、現在の摩耗度合い、研ぐ人の力加減によって、必要な研ぎ量が全く違うからです。
回数を数えるのではなく、前述の「かえり」が出るかどうかを基準にします。片面を研ぎ続け、刃先全体に均一な「かえり」が出たら、反対側に移ります。回数ではなく、「かえり」という刃の状態を確認しながら作業を進めるのが、正しい研ぎ方です。
砥石の面直しは可能?
砥石は使っているうちに必ず中央部分がすり減り、凹んでしまいます。この凹んだ状態を「面(つら)が崩れる」と言います。凹んだ砥石を使い続けると、包丁の刃が正しく平面に当たらず、刃先が歪んだり、角度が安定しなかったりして、うまく研ぐことができません。そのため、砥石の表面を平らに修正する「面直し(つらなおし)」という作業が定期的に必要です。
通常は「面直し専用砥石」や「ダイヤモンド砥石」といった高価な道具を使いますが、100均アイテムで代用できます。

ダイソーの砥石を使った面直しの方法
最も手軽なのが、「新品のダイソーの砥石(両面砥石)」を使って、すり減った砥石の面直しをする方法です。
- 新品のダイソー砥石を用意する:
100円の新品の砥石は、少なくとも買った時点では平面が出ています。 - (準備)鉛筆で線を引く:
面直しをしたい(凹んだ)砥石の表面に、鉛筆で格子状に線を引いておきます。 - 両方の砥石を水に浸ける:
面直しをしたい砥石と、新品のダイソー砥石の両方を、水にしっかり浸けます。 - こすり合わせる:
面直しをしたい砥石を下に置き、その上でダイソーの砥石(荒目#120の面)を持ち、円を描くようにこすり合わせます。 - 確認する:
鉛筆で書いた格子状の線が、すべて均一に消えたら、平面が出た証拠です。
この方法なら、高価な面直し砥石(数千円)を買わずに、110円で砥石のメンテナンスが可能です。ダイソーの砥石は、包丁を研ぐためだけでなく、「他の砥石をメンテナンスする道具」として非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
100均砥石での研ぎ方を総まとめ
最後に、この記事の要点をリスト形式で総まとめします。
- 100均では「砥石(ブロック状)」と「シャープナー(簡易型)」の2種類が売られている
- ダイソーやセリアの「砥石」は番手が粗く(#120~#320程度)、刃こぼれ修正向き
- 日常の切れ味回復には、別途#1000番の中砥石の購入を強く推奨する
- 100均のシャープナーには「ハンドルタイプ」と「吸盤タイプ」があり、手軽さが魅力
- シャープナーは手軽だが、刃を削る応急処置であり、多用は包丁を痛める可能性がある
- 特に片刃の包丁(出刃など)やセラミック包丁にはシャープナーは使用不可
- 手軽さなら「吸盤タイプ」、安定感なら「ハンドルタイプ」のシャープナーがおすすめ
- 本格的に研ぎたいなら「砥石」だが、#1000番との併用が前提
- 砥石を使う際は「角度(約15度)を一定に保つ」ことが最大のコツ
- 包丁研ぎの失敗例の多くは、研ぐ角度が安定しないことが原因で発生する
- 100均の粗い砥石でナイフ(両刃)の刃こぼれを応急処置することも可能
- ブロック状の砥石は使用前に必ず水に10分〜20分浸ける必要がある
- シャープナーは製品指定の回数(5〜10回程度)を守って使用する
- 砥石で研ぐ際は回数ではなく「かえり」という刃先の状態を目安にする
- 砥石が凹んだ際の「面直し」は、新品のダイソー砥石で安価に代用可能
- 100均アイテムは、研ぎの入門用やメンテナンス用として非常に有効活用できる
セリアの砥石を使った研ぎ方の例として、こちらの動画が参考になりました