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DIYやプロの現場で今や欠かせない電動工具、インパクトドライバー。
そのパワフルな締め付け能力は、多くの作業を劇的に効率化してくれます。
しかし、
インパクトドライバーはいつから存在するのだろう?
「どのような歴史を経て、これほどまでに普及したのか?」
と、その背景に興味を持ったことはありませんか?

この記事では、世界初のインパクトドライバーはいつ登場したのかという基本的な問いから、その深い歴史、そして兄弟分である電動ドライバーや電動ドリルの進化について、専門的な視点から詳しく掘り下げていきます。

特に、日本の電動工具市場を牽引するマキタのインパクトドライバーに焦点を当て、記念すべき初代モデルから旧型、そして歴代の名機たちの変遷を辿ります。
「そもそもマキタの始まりはいつですか?」といった根本的な疑問から、お手持ちの工具の価値を知るためのマキタ製品の製造年調べ方、さらには少し特殊なマキタの24Vインパクトに関するマニアックな情報まで、網羅的に解説します。
また、多くの人が最初に悩むであろう「インパクトドライバーとドリルドライバーどっちがいい?」という永遠のテーマについても、それぞれの特徴や長所・短所を徹底的に比較し、あなたの作業に最適な一台を見つけるための明確な答えを提示します。

この記事を最後まで読めば、インパクトドライバーの過去から現在までのすべてが分かり、あなたの工具選びがより確かなものになるはずです。

ポイント
  • インパクトドライバーの起源から現代までの進化の歴史がわかる
  • マキタをはじめとする主要メーカーの役割と製品の変遷を理解できる
  • インパクトドライバーとドリルドライバーの適切な選び方が明確になる
  • 電動工具に関する専門的な知識が深まり、工具選びに自信が持てる

インパクトドライバーはいつから?その起源と歴史

内容
  • 世界初のインパクトドライバーは?
  • インパクトドライバーの歴史を辿る
  • 電動ドライバーの歴史とドリルの登場
  • 電動ドライバーの様々な名称
  • インパクトドライバーの基本情報(wiki風)

世界初のインパクトドライバーは?

電動インパクトドライバーそのものの「初代」を特定することは困難ですが、その技術的なルーツは20世紀初頭にまで遡ることができます。現代のあらゆる手持ち式電動工具の設計に影響を与えたピストルグリップ型の電動ドリルは、1916年に米国のスタンレー・ブラック・アンド・デッカーによって世界で初めて開発されました。これが、ポータブル電動工具という概念が生まれた歴史的な瞬間と言えるでしょう。

世界初のインパクトドライバーは?
出典:BLACK+DECKERとは

その後、回転方向に衝撃を加えるというインパクト機構の直接的な祖先となるのが、1930年代から40年代にかけて登場した空気圧式(エア)のインパクトレンチです。これらはコンプレッサーで作った圧縮空気を動力源とし、自動車のタイヤ交換を行う整備工場や、戦時中の航空機・船舶といった大量生産ラインで、無数のボルトやナットを素早く、かつ強力に締め付けるために不可欠なツールとして広く普及しました。この「回転方向に強い衝撃(インパクト)を与える」という画期的な基本原理が、後のコードレス電動インパクトドライバーへと受け継がれていくことになります。

豆知識:手動式のインパクトドライバー

電動式やエア式が登場する遥か以前から、職人たちは固く錆びついたネジを緩めるための知恵を持っていました。それが「手動式インパクトドライバー(ショックドライバー)」です。グリップエンドをハンマーで叩くと、その衝撃が回転する力に変換され、固着したネジに強力な「きっかけ」を与えることができます。これもまた、インパクトドライバーの重要なルーツの一つと言えるでしょう。

インパクトドライバーの歴史を辿る

電動工具の進化の歴史は、動力源の進化の歴史と言っても過言ではありません。初期の電動工具はAC電源コードに繋がなければならず、使える場所はコンセントの届く範囲に限られていました。やがて充電式工具が登場しますが、黎明期に使われていたニッカド(Ni-Cd)電池は、「パワー不足」「短い稼働時間」、そしてバッテリーを使い切る前に充電すると容量が減ってしまう「メモリー効果」といった多くの課題を抱えており、プロの現場では「おもちゃ」と揶揄されることも少なくありませんでした。

この充電式工具の不遇な時代に終止符を打ち、業界に革命を起こしたのが、2005年にマキタが発売したリチウムイオン(Li-ion)電池搭載の充電式インパクトドライバー「TD130D」です。軽量でありながらAC電源の工具に匹敵するハイパワー、そして長寿命を実現したリチウムイオン電池の採用は、充電式工具の性能を飛躍的に向上させ、プロの現場における主役の座を瞬く間に確立しました。

インパクトドライバーの歴史を辿る
出典:Amazon

このマキタの歴史的成功を皮切りに、日立工機(現HiKOKI)やパナソニック、海外のボッシュといった各社がリチウムイオン電池技術の開発競争にしのぎを削ります。さらに、モーター内部の摩耗する部品(ブラシ)をなくしたブラシレスモーターの採用による小型化・高効率化、作業モード切り替えなどを可能にする電子制御技術の高度化など、インパクトドライバーは今日に至るまで、現場の厳しい要求に応える形で目覚ましい進化を続けているのです。

電動ドライバーの歴史とドリルの登場

打撃(インパクト)機能を持たない、純粋な「電動ドライバー」や「電動ドリル」の歴史はさらに古く、日本では1960年代にはすでにマキタや日立工機(現:HiKOKI)から製品が発売されていました。当時の先進的な大工さんたちは、これらの電動ドリルを現場で活用していましたが、その主な用途は家具や建具の金具の取り付け、サッシ工事といった、比較的負荷の少ない作業に限られていました。

現在のように、建物の骨格となる木材の構造体を組む際に、釘の代わりとして100mmを超えるような長いネジ(コーススレッド)を打ち込むという使い方は、まだ一般的ではありませんでした。当時の建築は、木材同士の接合に釘を金槌で打ち込むのが主流であり、複雑な箇所は「ほぞ組み」などの伝統的な木工技術が用いられていました。電動工具はあくまで補助的な役割に過ぎなかったのです。

電動ドライバーの歴史とドリルの登場
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

充電式のドリルドライバーが現場で少しずつ見られるようになったのは1980年代後半からですが、建築の世界を大きく変えたのは、強力な締め付けを可能にするインパクトドライバーの登場と、それに合わせて開発された安価で高性能なコーススレッドの市場流通でした。この二つの要素が揃った1990年代後半から、日本の木造建築におけるネジ施工は一気に本格化・普及していきました。

電動ドライバーの様々な名称

電動工具の世界には、見た目は似ていても、その機能や得意な作業が全く異なる様々なツールが存在し、その名称も多岐にわたります。ここで代表的な回転系工具を整理し、その違いを明確にしておきましょう。

名称主な機能と特徴得意な作業
インパクトドライバー回転に加えて回転方向に打撃(インパクト)を与えることで、強力なトルクを発生させます。長いネジやコーススレッドの締め付け、固着したネジの取り外し、ボルト・ナットの締め緩め。
ドリルドライバー回転のみでネジ締めや穴あけを行います。
クラッチ機能で締め付けトルクを細かく調整できるのが最大の特徴です。
精密なトルク管理が必要なネジ締め(家具の組み立てなど)、様々な素材への正確な穴あけ作業。
スクリュードライバー主に乾式壁(ドライウォール)に石膏ボードを固定する際に使われる専門工具です。
一定の深さまでネジを打ち込むと自動で回転が停止する深さ調整機能が特徴です。
石膏ボードのビス打ちなど、大量のネジを同じ深さで効率よく打ち込む作業に特化しています。
振動ドリルドライバードリルドライバーの機能に加え、前後に細かく振動する機能を持ちます。
回転と同時にコンクリートを細かく砕きながら掘り進みます。
コンクリート、タイル、レンガなど、硬く脆い素材への穴あけ作業。
オイルパルスドライバー油圧を利用して断続的に回転力を発生させます。
インパクトドライバーに似ていますが、金属打撃音がないため非常に静かなのが特徴です。
リフォーム現場や夜間作業など、騒音が気になる環境でのネジ締め作業。

これらの名称と機能の違いを正確に理解することが、作業の効率と品質を向上させるための第一歩です。

電動ドライバーの様々な名称
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

インパクトドライバーの基本情報(wiki風)

インパクトドライバーは、モーターの回転力を一度「アンビル」と呼ばれる打撃機構に伝え、それを内部の「ハンマー」が高速で叩くことで、連続的かつ強力な回転方向の打撃(インパクト)を生み出す電動工具です。まるで小さなハンマーでレンチの柄を叩き続けているような状態を、モーターの力で作り出しているとイメージすると分かりやすいでしょう。

仕組みと利点

  1. 圧倒的な高トルク:
    打撃によって瞬間的に非常に大きな力を発生させるため、人の手で締めるのとは比較にならないほどの強力なトルクでネジを締め込むことができます。
  2. カムアウトの抑制:
    ネジを締め込む際の力が回転方向に集中するため、ビットがネジの溝から外れてしまう「カムアウト」という現象が起きにくいのが大きな特徴です。
    これにより、ネジの頭を潰してしまう失敗を劇的に減らすことができます。
  3. 少ない手元への反動:
    高トルクを発生させながらも、その力が打撃によって内部で相殺されるため、使用者の手にかかる反動(ねじられる力)は非常に少ないです。
    これにより、長時間の作業でも疲れにくく、狭い場所や不安定な体勢でも比較的安全に作業を進めることが可能です。
インパクトドライバーの基本情報(wiki風)
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

注意点:トルク管理の難しさと騒音

インパクトドライバーは非常にパワフルな反面、ドリルドライバーが持つような細かいトルク調整(クラッチ機能)は基本的に備わっていません。そのため、柔らかい木材やデリケートな素材にネジを打ち込むと、ネジを締めすぎて材料を破損させてしまう可能性があります。また、金属同士がぶつかり合う「ガガガッ」という大きな打撃音が発生するため、使用する時間帯や場所には配慮が必要です。

マキタの登場でインパクトドライバーはいつから普及?

内容
  • そもそもマキタの始まりはいつですか?
  • マキタのインパクト初代・旧型・歴代モデル
  • マキタの24Vインパクトなど特殊モデル
  • マキタ製品の製造年調べ方
  • インパクトとドリルドライバーどっちがいい?
  • 【まとめ】インパクトドライバーはいつから必需品になったか

そもそもマキタの始まりはいつですか?

世界的な電動工具メーカーである株式会社マキタの歴史は非常に古く、その創業は1915年(大正4年)にまで遡ります。創業者の牧田茂三郎氏が名古屋市で「牧田電機製作所」を個人経営で立ち上げ、当初は私たちの生活に欠かせない電灯器具や産業の心臓部であるモーター、変圧器などの販売と修理を主な事業としていました。

モーターという製品を深く理解し、自社で製造・修理できる高い技術力が、後の高品質な電動工具開発の強力な礎となります。そして、マキタが修理・販売会社から電動工具メーカーへと大きく舵を切る歴史的な転機となったのが、1958年(昭和33年)に発売された国産第一号の携帯用電気カンナ「1000」です。それまで手作業で時間のかかる鉋(かんな)がけ作業を劇的に効率化するこの製品は、全国の大工たちの間で爆発的なヒット商品となり、マキタは電動工具メーカーとしての確固たる地位を確立しました。

そもそもマキタの始まりはいつですか?

つまり、マキタは最初から工具を作っていたわけではなく、事業の核となる「モーター」の専門家集団だったのですね。品質の高いモーターを自社で作れる技術力があったからこそ、プロの厳しい要求に応えるパワフルで壊れにくい電動工具を生み出すことができたと言えます。

マキタのインパクト初代・旧型・歴代モデル

マキタの充電式工具の歴史は、日本のインパクトドライバーの普及の歴史そのものと言っても過言ではありません。その目覚ましい進化の過程を、バッテリー技術の変遷という軸で振り返ってみましょう。

黎明期:ニッカド電池の時代

1978年に発売されたニッカド電池採用の充電式ドリル「6010D」は、コードレス工具の大きな可能性を示しましたが、パワーや持続時間、そして前述のメモリー効果の面でまだ多くの課題がありました。

成長期:ニッケル水素電池の時代

1997年には、ニッカド電池の弱点を改良し、より環境に優しく高容量化したニッケル水素電池搭載のドリルドライバー「6213D」などが登場します。性能は着実に向上しましたが、まだ現場ではAC電源の工具が主流の時代が続いていました。

革命期:リチウムイオン電池の登場

日本の電動工具史が大きく動いたのは2005年です。マキタは業界に先駆けてリチウムイオン電池を搭載した充電式インパクトドライバー「TD130D」を市場に投入しました。これが実質的な初代マキタインパクトとして、プロの常識を覆す市場革命を起こします。

TD130Dが現場にもたらしたもの

  • 小型・軽量化:
    従来のバッテリーより大幅に軽く、長時間の作業負担を軽減。
  • 圧倒的なハイパワー:
    ACコード式に遜色ないパワーを実現し、あらゆる作業をコードレス化。
  • 優れた自己放電性能:
    使いたい時にすぐにフルパワーで使えるというプロにとっての信頼性。
  • 継ぎ足し充電可能:
    メモリー効果がなく、バッテリー残量を気にせず作業効率が格段にアップ。

TD130Dの登場以降、現場のプロ職人たちは雪崩を打つように充電式インパクトドライバーを導入し、マキタは充電式工具のトップブランドとしての地位を不動のものにしました。その後も、14.4Vから18Vへの高電圧化によるパワーアップ、ブラシレスモーターの搭載による長寿命化、厳しい現場環境に対応する防じん・防水保護等級「APT」の追加、そしてさらなる高みを目指した最新の40Vmaxシリーズへと、マキタのインパクトドライバーは常に現場の最前線のニーズに応えながら進化を続けています。

マキタのインパクト初代・旧型・歴代モデル
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

マキタの24Vインパクトなど特殊モデル

マキタの充電式工具の電圧は、現在ではDIY向けの10.8V、プロ向けの14.4V、18V、そしてハイエンドの40Vmaxが主流となっています。しかし、その長い歴史の中では、異なる電圧のユニークなラインナップも存在しました。その中でも特にパワフルなモデルとして、一部のベテラン職人の記憶に残っているのが「24Vニッケル水素バッテリーシリーズ」です。

これはリチウムイオン電池が登場する前夜、さらなるハイパワーを求めるプロの声に応える形で市場に投入されました。当時のインパクトドライバー「6933D」などは、その圧倒的なトルクで非常に高い評価を得ていました。しかし、高電圧化の代償としてバッテリーが大きく重たいという物理的なデメリットがあり、やがて登場する小型軽量で高性能なリチウムイオン電池シリーズの台頭とともに、その役目を終え、徐々に市場から姿を消していきました。

現在では中古市場でしか見かけることは稀ですが、この24Vシリーズの存在は、常に現場の「もっとパワーが欲しい」というストレートな声に応えようとしてきた、マキタの真摯な開発姿勢を象徴していると言えるでしょう。

マキタ製品の製造年調べ方

「このマキタの工具、いつ頃のモデルだろう?」「中古で買ったけど、どのくらい古いんだろう?」と思った際に、製造年を調べる簡単な方法があります。まずは、本体に貼られている銀色または黒色の銘板(ネームプレート)を注意深く確認してみてください。

銘板には、製品の正式な型番や回転数などの仕様と共に、個体を識別するためのシリアル番号(製造番号)が記載されています。多くのモデルでは、このシリアル番号の末尾に、製造年と月を示す数字が刻印されています。

シリアル番号の読み方(一例)

例えば、シリアル番号の末尾に「18. 5 Y」といった数字とアルファベットがあった場合、これは「2018年5月製造」を意味します。(ドットの前の数字が西暦の下2桁、後の数字が製造月を示します。末尾のアルファベットは製造工場などを表す記号です)。

注意点

この表記方法はモデルや製造時期によって異なり、統一されていません。また、近年の製品ではシリアル番号のみで、年月が明記されていないケースも増えています。あくまで簡易的な確認方法の一つとして参考にしてください。正確な情報が必要な場合や、銘板が摩耗して読み取れない場合は、最寄りのマキタの営業所などに直接問い合わせるのが最も確実な方法です。

マキタ製品の製造年調べ方
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インパクトとドリルドライバーどっちがいい?

これは電動工具を選ぶ際に誰もが一度は通る、最も重要な質問の一つです。結論から言うと、「どちらが優れている」という絶対的な答えはなく、「あなたの主な作業目的によって、選ぶべき最適な工具が異なる」というのが唯一の正解です。

それぞれの長所と短所を、具体的な作業シーンを想像しながら比較してみましょう。

インパクトドライバードリルドライバー
得意なこととにかく力強く、そして速くネジを締めること繊細な力加減でネジを締めること、そして正確な穴をあけること
長所・圧倒的なトルクで長いネジも楽々
・ビットが外れにくい(カムアウトしにくい)
・手への反動が少なく疲れにくい
・クラッチ機能で締め付けトルクを20段階以上調整可能
・低速回転での微調整が容易
・ドリルチャックで様々な径の先端工具が使える
短所・パワーが強すぎてネジ頭や材料を破損させることも
・「ガガガッ」という大きな打撃音が出る
・繊細なトルク調整は苦手
・高負荷時に手への反動(ねじられ)が大きい
・長いネジの連続締め付けにはパワー不足になることがある
こんな人にオススメウッドデッキ製作、2x4材を使ったDIY、リフォームなど、大量の木ネジを扱う大工仕事がメインの方。IKEAなどの家具の組み立て、精密なトルク管理が求められる作業や、木材・金属への様々な穴あけがメインの方。

もし、あなたが電動工具を初めて購入するなら、「一番やりたい作業は何か?」を基準に選ぶことを強くお勧めします。例えば、庭に大きなウッドデッキを作りたいという夢があるなら迷わずインパクトドライバーを。一方で、家具の組み立てや、たまに壁に棚を取り付けるといった作業がメインなら、ドリルドライバーの方が失敗が少なく、汎用性も高いでしょう。もちろん、理想を言えば、両方を揃えて作業内容によってスマートに使い分けることです。

インパクトとドリルドライバーどっちがいい?
出典:Amazon

【まとめ】インパクトドライバーはいつから必需品に?

この記事では、インパクトドライバーの起源から現代に至るまでの奥深い歴史と技術的な進化、そして関連する工具との違いについて、多角的に解説してきました。最後に、この記事の要点をリスト形式で振り返りましょう。

  • インパクトドライバーの技術的な原型は1916年のピストルグリップ型電動ドリルに遡る
  • 直接的な祖先は1930年代に工場などで普及した空気圧式のインパクトレンチである
  • 日本の建築現場では元々、釘打ちが主流であり電動ドライバーは補助的な道具だった
  • 電動工具の歴史を大きく変えたのは、コードレス化を実現するバッテリー技術の進化であった
  • 業界の革命の引き金となったのは2005年にマキタが発売したリチウムイオン電池搭載のTD130D
  • リチウムイオン電池は小型・軽量・ハイパワーを実現し、一気にプロの現場の必需品となった
  • マキタの始まりは1915年に創業されたモーターの販売・修理会社「牧田電機製作所」
  • 1958年の国産初携帯用電気カンナのヒットが、電動工具メーカーへの大きな転換点だった
  • マキタの充電式工具のバッテリーは、ニッカド、ニッケル水素、そしてリチウムイオンへと進化した
  • リチウムイオン登場前夜には、24Vという高電圧のハイパワーなニッケル水素モデルも存在した
  • お手持ちのマキタ製品の製造年は、本体の銘板にあるシリアル番号で大まかに確認できる場合がある
  • インパクトドライバーは打撃を加えて「強く速く締める」作業に特化した工具である
  • ドリルドライバーはクラッチ機能で「繊細なトルク調整や正確な穴あけ」作業に特化した工具である
  • どちらが良いかという優劣はなく、主に行う作業目的によって選ぶべき工具は明確に異なる
  • インパクトドライバーの登場と高性能なネジの普及により、建築現場の施工方法とスピードは劇的に効率化された

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とっしー
運営者のとっしーです。DIY歴は20年超。数々の失敗から得た経験を元に、工具のレビューや初心者がつまずくポイントを丁寧に解説しています。あなたの「最高の選択」を全力でサポートします!
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