長年連れ添った愛用のZippo、そのカチッという音や手に馴染む感覚は、他のライターでは味わえない特別なものですよね。 しかし、そんなZippoの調子が悪いと感じたとき、多くの場合、火を灯すための芯(ウィック)の劣化が原因かもしれません。 Zippoの心臓部とも言えるメンテナンス、特にZIPPOウィック交換を自分で行うには、zippoのメンテナンスにラジオペンチが一本あるだけで、作業のスムーズさが劇的に変わります。
とはいえ、いざ自分でメンテナンスをしようと思い立っても、
「そもそもZippoの交換部品はどこに売ってるの?」
「近所のZIPPOの芯はコンビニやホームセンターで手に入る?」
といった部品調達の疑問から、
「ZIPPOの紐は売ってる場所が全く見当もつかない」
という悩みまで、最初のハードルは意外と高いものです。
さらに、工具と部品を揃えて作業を始めてみても、
「Zippoのウィックを引っ張るにはどうすれば?」
「力を入れてもZippoの芯が引っ張れない…」
といった具体的なトラブルに直面し、途中で諦めてしまう方も少なくありません。

この記事では、そんなZippoメンテナンスに関するあらゆる悩みを解決するため、ラジオペンチを使った正しい芯の交換手順から、必要な部品の確実な入手方法、さらには使い心地を向上させる応用テクニックまで、写真がなくても分かるように、どこよりも詳しく、そして網羅的に解説していきます。
- Zippoメンテナンスに本当に最適なラジオペンチの選び方
- 芯(ウィック)やフリントなど交換部品の具体的な購入場所と特徴
- 初心者でも絶対に失敗しないラジオペンチを使った芯交換の全手順
- 蓋の緩みや開閉音を劇的に改善する応用メンテナンス術
本記事の内容
zippoメンテナンスに揃えたいラジオペンチと部品
- 交換部品はどこに売ってる?
- 紐が売ってる場所はどこか
- 芯はコンビニやホームセンターで
- メンテナンス用ペンチの選び方
- 100均のラジオペンチでも代用可能か
交換部品はどこに売ってる?
Zippoを最高の状態で長く使い続けるためには、定期的な部品交換が欠かせません。 主な消耗品であるフリント(着火石)やウィック(芯)、そしてオイルといった交換部品は、意外と身近な場所から専門的なお店まで、それぞれの特徴を理解すれば、目的に応じて賢く購入することが可能です。
最も確実で安心なのは、喫煙具の専門店や昔ながらのタバコ屋です。 こうした店舗では、Zippo純正の消耗品が一通り揃っていることが多く、知識豊富な店員さんにメンテナンスの相談をしながら、適切なパーツを選ぶことができます。 また、ドン・キホーテのような大型量販店や、比較的大きなホームセンターでも喫煙具コーナーで取り扱いがありますので、他の買い物のついでに探してみるのも良いでしょう。
さらに、現代ではオンラインでの購入が非常に便利かつ主流になっています。 Amazonや楽天市場といった大手ECサイトでは、純正品はもちろん、サードパーティ製の互換品も数多く販売されており、価格やレビューを比較しながら手軽に購入できます。 特に、Zippoの公式サイトにもオンラインストアがあるため、「絶対に純正品が良い」という方は、こちらを利用するのが最も確実な方法です。
購入場所 | メリット | デメリット |
---|---|---|
喫煙具専門店 | 品揃えが豊富で、 専門的なアドバイスがもらえる。 実物を確認できる。 | 店舗数が限られており、 アクセスしにくい場合がある。 価格は定価が基本。 |
ホームセンター | 他の買い物のついでに 購入できる手軽さがある。 | 店舗によって品揃えに大きな差があり、 取り扱いがない場合も多い。 |
コンビニ | 24時間いつでも購入できる 圧倒的な利便性。 | オイルやフリントはあっても、 ウィックの取り扱いは絶望的に稀。 |
大手オンラインストア | 種類が豊富で、価格比較がしやすく 自宅に届く。 レビューが参考になる。 | 実物を確認できず、 送料がかかる場合がある。 偽物や互換品に注意が必要。 |
Zippo公式ストア | 100%純正品という絶対的な安心感。 限定品なども手に入る。 | 価格は定価販売。 商品到着までに時間が かかることがある。 |
購入のポイント
普段使いの消耗品は利便性の高いオンラインストアで、特別なモデルのメンテナンスや相談事は専門店で、というように使い分けるのが賢い方法です。まずは近所のタバコ屋やホームセンターを確認し、見つからなければオンラインストアで探すのが効率的と言えます。
紐が売ってる場所はどこか
「ZIPPOの紐」という愛称で探している方がいますが、これは正式名称「ウィック(Wick)」や、日本語で言うところの「芯」を指します。 見た目が紐状であることから、このように呼ばれることがあります。このウィックは、毛細管現象によってインサイドユニット内のオイルを吸い上げ、先端で気化させて炎を灯す、Zippoの生命線とも言える重要なパーツです。

このウィックが売ってる場所は、前述のZippo交換部品を扱っている場所と全く同じです。 喫煙具専門店、一部のホームセンター、ドン・キホーテなどの量販店、そしてAmazonや楽天市場などのオンラインストアが主な購入先となります。
購入する際には、必ずZippo純正のウィックを選ぶことを強く推奨します。 市場には安価な互換品も出回っていますが、純正品はオイルの吸い上げ性能や耐久性がZippo本体に合わせて完璧に設計されています。 よく見ると、純正ウィックには型崩れを防ぎ、安定した燃料供給を助けるための細いワイヤーが編み込まれているのが分かります。こうした細かな工夫が、Zippo本来の着火性能と美しい炎を維持するためには不可欠なのです。 純正品のパッケージにはZippoのロゴがはっきりと記載されていますので、購入時はそれを目印に探してみてください。
芯はコンビニやホームセンターで
Zippoのメンテナンスで最も交換頻度が高いのはオイルとフリント(石)ですが、芯(ウィック)もまた、定期的な手入れや交換が必要な大切な消耗品です。 その入手しやすさはどうでしょうか。
まず、最も身近なコンビニエンスストアですが、Zippoオイルやフリント(特にフリントはレジ横でよく見かけます)は置いている店舗が多いものの、芯(ウィック)まで置いているケースは、残念ながら非常に稀です。 これは、交換頻度がフリントに比べて低く、需要が少ないためと考えられます。緊急で必要になった場合でも、コンビニで見つけるのはほぼ不可能だと考えておきましょう。
次に、ホームセンターですが、こちらは店舗の規模や品揃えに大きく依存します。 大型のホームセンターであれば、喫煙具やアウトドア用品、キャンプ用品のコーナーでZippo関連商品がまとめて陳列されており、芯も一緒に販売されている可能性があります。 もし見当たらない場合は、店員さんに「ライターの替え芯はありますか?」と尋ねてみると良いでしょう。ただし、こちらも確実ではありませんので、事前に店舗の在庫を電話などで問い合わせてみると、無駄足にならずに済みます。
結論として、芯(ウィック)をストレスなく、そして確実に手に入れたいのであれば、やはり急がば回れで、喫煙具の専門店に足を運ぶか、オンラインストアを利用するのが最も手堅い方法と言えますね。

メンテナンス用ペンチの選び方
Zippoのメンテナンス、特に芯の交換や調整、さらにはヒンジの修理といった少し踏み込んだ作業を行う際に、人間の指の限界を補ってくれる非常に役立つ道具がラジオペンチです。 これ一本で、作業の精度と安全性が格段に向上します。
Zippoのメンテナンス用にラジオペンチを選ぶ際の重要なポイントは、以下の2つです。
1. 先端が細く長いこと
インサイドユニットの中から芯を引っ張り出したり、綿(コットン)を詰めたりする作業では、先端がシャープで細くなっている方が圧倒的に作業しやすいです。 Zippo内部の限られた狭いスペースに的確にアクセスするため、ペンチの先端は精密なものが適しています。
2. 掴む部分に溝(ギザギザ)がないこと
これがZippoを大切にする上で最も重要なポイントです。 一般的なラジオペンチの先端(ジョー)には、物をしっかりと掴むための滑り止めの溝(ギザギザ)が刻まれています。 しかし、この硬い金属の溝は、Zippoの柔らかい真鍮製インサイドユニットや繊細なヒンジ部分をいとも簡単に傷つけてしまう原因になります。 傷は見た目が悪いだけでなく、メッキの剥がれや錆の原因にもなり得ます。 ヒンジ調整などを行う場合は、必ず掴む部分がフラットな「溝なし」タイプを選びましょう。 これは、模型制作用や宝飾品加工用、精密機器用のラジオペンチに多く見られます。

豆知識:先曲がりタイプや材質もチェック
先端が少し曲がっている「先曲がりラジオペンチ」も、手首の角度を変えずに様々な角度からアクセスできるため便利です。また、材質はクロムバナジウム鋼などの丈夫なものを選ぶと、長く愛用できます。
100均のラジオペンチでも代用可能か
「メンテナンスのために専用の工具を揃えるのは少しハードルが高い…」と感じる方もいるかもしれません。 結論から言うと、100円ショップで販売されているラジオペンチでも、芯を交換するという目的自体は達成可能です。 急にメンテナンスが必要になった場合や、「まずは一度自分で試してみたい」という入門用としては、十分に役立つ選択肢と言えるでしょう。
ただし、100均の工具を使用する際には、その価格相応のデメリットや注意点を理解しておく必要があります。
第一に、製品としての精度の問題です。 安価な工具は作りが甘い場合があり、先端がうまく噛み合わなかったり、グリップにガタつきがあったりすることがあります。 これにより、芯をうまく掴めずにイライラしたり、余計な力が必要になったりする可能性があります。
第二に、繰り返しになりますが先端の溝の問題です。 100均で売られているラジオペンチのほぼ全ては、先端に滑り止めの溝がついています。 芯を引っ張るだけならまだしも、インサイドユニットの縁などにペンチを当てて作業すると、面白いように傷がついてしまいます。 もしどうしても溝付きのペンチしか手元にない場合は、先端にビニールテープを1〜2周巻いてから作業するだけで、傷がつくリスクを大幅に減らすことができます。
100均工具使用の注意点
100均のラジオペンチはあくまで「緊急用」や「お試し用」と割り切りましょう。Zippoを一つの大切な道具として傷つけずに長く付き合っていきたいのであれば、工具専門店やホビーショップで1,000円〜2,000円程度の精度の高い「溝なし」ラジオペンチを1本購入しておくことを強くおすすめします。結果的にその方が、Zippoも工具も長持ちします。
zippoの芯交換もラジオペンチがあれば簡単
- まずは基本のウィック交換から
- ウィックを引っ張る際の注意点
- 芯が引っ張れない時の対処法
- ヒンジ調整による開閉音の改善
- 【まとめ】zippoとラジオペンチで楽しむメンテナンス
まずは基本のウィック交換から
ウィック(芯)が炭化して黒く硬化したり、トリミングを繰り返して短くなったりして火が付きにくくなったら、それは新しいウィックへの交換サインです。 ラジオペンチが一本あれば、初心者の方でも5分から10分程度で、驚くほど簡単に交換作業が完了します。 オイルやススで指が汚れる可能性があるので、作業スペースにティッシュペーパーや新聞紙などを敷いてから始めましょう。
ステップ1:インサイドユニットの分解
まず、Zippoのケースから中身のインサイドユニットをゆっくりと引き抜きます。 次にユニットの底を見て、マイナス溝のある真鍮製のネジ(フリントスプリング)を探してください。これをコインや指で反時計回りに回して外します。この時、内部のバネが勢いよく飛び出すことがあるので、ネジの頭を指で押さえながらゆっくりと緩めるのがコツです。 ネジを外したら、中からフリント(石)が転がり出てくることがあるので、失くさないように注意しましょう。 最後に、ネジが収まっていた穴の隣にあるフェルトパッドを指やペンチでめくって取り出します。
ステップ2:コットンと古いウィックの除去
フェルトパッドの下には、オイルをたっぷりと吸収するためのコットンボールが詰められています。 これをラジオペンチやピンセットを使って、一つずつ丁寧に掻き出してください。 コットンを全て取り出すと、古くなったウィックの根元が姿を現しますので、これもペンチで掴んで引き抜きます。
ステップ3:新しいウィックのセッティング
いよいよ新しいウィックの登場です。ウィックを、インサイドユニットの上部、チムニー(風防)の中央にある穴から、内部に向かって差し込みます。 先端を少し指で捻って細くすると、穴に入りやすくなります。 ウィックの先端がユニットの底から顔を出すまで、スルスルと通してください。
ステップ4:コットンを芸術的に詰め直す
ここがZippoの性能を左右する最も重要なポイントです。先ほど取り出したコットンを、新しいウィックをS字の蛇腹状に折り曲げるように、巧みに絡ませながら少しずつ詰めていきます。 「コットンを少し詰める → ウィックを反対側に倒す → さらにコットンを詰める」という作業を、ユニットがいっぱいになるまで繰り返します。 こうすることで、ウィックがユニット内部のコットン全体に接触し、オイルが少なくなってきても効率良く最後まで吸い上げるようになります。
ステップ5:組み立てと最終調整
全てのコットンを詰めたら、その上からフェルトパッドを乗せます。 先ほど失くさないように確保しておいたフリント(石)を穴に戻し、フリントスプリングをしっかりと締めます。 最後に、チムニーから出ているウィックの長さを、チムニーの高さとちょうど同じくらいになるように、切れ味の良いハサミでカットすれば全ての作業は完了です。オイルを注入し、数回火花を散らせば、新品同様の美しい炎が蘇るはずです。

ウィックを引っ張る際の注意点
ウィックは消耗品ですが、火が付きにくくなるたびに毎回交換する必要はありません。 簡単な日々のメンテナンス、すなわち「ウィックのトリミング(手入れ)」を行うだけで、着火性能を劇的に回復させることができます。
長期間使用していると、ウィックの先端が燃焼によって生じるススで黒く硬化し、いわば目詰まりを起こしてオイルの吸い上げを阻害します。炎が小さく不安定になったり、一発で着火しなくなったりしたら、それがトリミングの合図です。
やり方は非常に簡単です。ラジオペンチで黒くなったウィックの先端をしっかりと掴み、焦らず、ゆっくりと真上に引き張り上げてください。 すると、ユニット内部に隠れていた、まだ炭化していない新しい綺麗な部分が顔を出します。 5mm〜1cmほど引き出したら、その黒く硬化した不要な部分を、切れ味の良いハサミや爪切りで水平にカットします。

ウィックの最適な長さとは?
カット後のウィックの先端が、チムニー(風防)の一番上の穴の高さを超えないくらいが、最も安定した美しい炎になる最適な長さの目安です。長すぎると炎が大きくなりすぎて危険ですし、逆に短すぎると風に弱くなり火が付きにくくなります。
トリミングの限界を知る
この手軽なトリミング作業ですが、無限にできるわけではありません。1本のウィックで可能なのは、せいぜい2〜3回が限界です。それ以上行うと、ユニット内部に残っているウィックの全長が短くなりすぎ、底の方にあるオイルを十分に吸い上げられなくなります。トリミングを数回行ったら、それはウィックの寿命の合図。潔く新品に交換しましょう。
芯が引っ張れない時の対処法
ウィックのトリミングをしようとしたり、交換のために古いウィックを抜こうとしたりした際に、「ビクともしない…固くて芯が全く引っ張れない」という絶望的な状況に陥ることがあります。
このような場合、絶対にやってはいけないのが、力任せに無理やり引っ張ることです。 ウィックが途中でブチッとちぎれてしまったり、最悪の場合、インサイドユニットを変形させてしまったりする原因になります。
芯が引っ張れない主な原因は、以下の2つが考えられます。
- ウィックが物理的に限界まで短くなっている
トリミングを繰り返し、ユニット内部に残っているウィックの長さがほとんどない状態です。
この場合、ペンチで掴む部分が実質的にないため、引き抜くことができません。 - オイルの燃えカスや汚れによる固着
長年の使用により、ウィックが通っているチムニーの穴の周りに、炭化したススや劣化したオイルがタール状に固着し、ウィックをガッチリと固定してしまっている状態です。
特に純正品以外のオイルを使用していると、この現象が起きやすくなることがあります。
しかし、心配は無用です。対処法は、どちらのケースでも同じです。 まずはインサイドユニットを分解し、中に入っているコットンを全て取り出してください。 障害物であるコットンがなくなれば、ウィックは簡単に下からラジオペンチの先端で押し出すか、上から引き抜くことができるようになります。
もし芯が引っ張れないというトラブルに見舞われたら、それは故障ではなく「ウィックの寿命のお知らせ」という正常なサインです。 焦らずに分解し、この記事で解説した手順に沿って、新しいウィックへの交換作業を行いましょう。


ヒンジ調整による開閉音の改善
ラジオペンチは、芯の交換という基本的なメンテナンスだけでなく、Zippoの個性と使い心地を左右する重要な部分、ヒンジ(蝶番)の調整という、一歩進んだメンテナンスにも活用できます。 長年使っていると、蓋(リッド)が左右にグラグラしたり、あの小気味良い開閉音が失われたりすることがありますが、その多くはヒンジの緩みが原因です。
作業前の最重要注意
この作業はZippoを破損させるリスクを伴う、いわば「外科手術」です。必ず自己責任で行ってください。Zippoには生涯保証制度がありますが、明らかにユーザーが過度な力を加えて破損させたと判断された場合、保証の対象外となる可能性があります。また、使用するラジオペンチはZippo本体を傷つけないよう、必ず掴む部分に溝(ギザギザ)がないタイプを使用してください。
蓋のグラつきを精密に直す
Zippoのヒンジは5つの筒(バレル)が組み合わさって構成されています。 蓋のグラつきは、この筒が摩耗や落下などの衝撃で緩むことで発生します。 調整するには、ラジオペンチでヒンジの筒を上下、または左右から、本当にごく僅かな力で挟み込みます。 「締める」というよりは「歪みを元の位置に戻してあげる」という繊細なイメージで、少し力を加え、その都度蓋の締まり具合を確認しながら、ミリ単位で作業を進めてください。 力を入れすぎると、蓋が閉まらなくなったり、最悪の場合ヒンジが折れたりするので、細心の注意が必要です。

開閉音をチューニングする
Zippo独特の「キーン」という澄んだ開閉音は、蓋の内側にある反響板(リッドプレート)に、本体側のカムという突起が当たることで生まれる芸術です。 音が悪くなった場合、この反響板の角度を調整することで、音色を改善できる可能性があります。
ラジオペンチの先端や精密マイナスドライバーなどを使い、反響板の溶接されている付け根あたりを支点にして、てこの原理でプレートをほんの少しだけ内側(カムが当たる方向)に起こします。 これは0.数ミリ単位の非常にデリケートな作業です。起こしすぎると蓋が閉まらなくなるので、鉛筆などで蓋を軽く叩いて音の響きを確認しながら、満足のいく音色になるまで微調整を繰り返しましょう。
【まとめ】zippoとラジオペンチで楽しむメンテナンス
- Zippoの芯(ウィック)交換にはラジオペンチが必須の道具
- メンテナンス用のラジオペンチは先端が細く掴み面に溝がないタイプが最良
- 溝付きペンチしか無い場合は先端にテープを巻くと傷を防げる
- 100均のラジオペンチも代用可能だが精度や耐久性は相応と心得る
- 芯やフリントなどの交換部品は喫煙具専門店やオンラインストアが確実
- コンビニで芯(ウィック)が販売されていることは極めて稀
- 一般的に「ZIPPOの紐」とはウィック(芯)のことである
- 芯交換の際はコットンを全て抜きウィックを蛇腹状に絡ませるのがプロのコツ
- このひと手間でオイルの供給効率が格段に向上する
- 火が付きにくくなったらウィックを5mmほど引き出して先端をカットする
- このウィックのトリミングは1本の芯につき2〜3回が限度
- 芯が固くて引っ張れない時は故障ではなく寿命のサイン
- 無理に引っ張らずに分解してコットンを取り出すのが唯一の正解
- ラジオペンチは蓋のグラつきを直すヒンジ調整にも使える
- ヒンジ調整は破損のリスクがあるため自己責任で慎重に行うべき作業
- Zippoには生涯保証制度があることも覚えておくと安心
- 蓋の内側の反響板を微調整すると開閉音を自分好みに変えられる
- 定期的なメンテナンスはZippoという道具への愛着を深める最高の時間になる
- 自分の手で手入れしたZippoが灯す炎は格別
Zippoライターは、単に火をつけるための道具ではありません。所有し、手入れをし、時には修理をしながら、自分だけの歴史を刻んでいくパートナーです。ラジオペンチ一本あれば、その関係はより深く、豊かなものになります。この記事を参考に、ぜひご自身のZippoのメンテナンスに挑戦してみてください。