DIYを始めようと思い立ったとき、多くの人が最初に手にする工具の一つが「金槌」ではないでしょうか。しかし、いざホームセンターや通販サイトを見てみると、その種類の多さに驚かされるかもしれません。

DIYで金槌を探しているけれど、どれを選べば良いのか分からない、という方も多いはずです。金槌とトンカチの違いは何ですか?という素朴な疑問から、ハンマーには実に様々な種類と用途があること、そして選ぶ際にはハンマーの重さや、工具として信頼できる有名メーカーの存在も重要になってきます。例えば、最強におすすめしたいネイルハンマーや、本格的な大工が使うハンマー、パワフルな石頭ハンマー、デリケートな作業に欠かせないゴムハンマーなど、それぞれの特徴は大きく異なります。また、ショックレスハンマーのデメリットや、もしゴムハンマーが手元にない場合、代わりになるものはあるのかといった、より深い疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、そんなあなたの疑問にすべてお答えし、最適なdiyの金槌のおすすめが見つかるよう、選び方のポイントから用途別の特徴まで、分かりやすく解説していきます。
- DIYに適した金槌の基本的な選び方がわかる
- 様々なハンマーの種類とそれぞれの用途が明確になる
- 用途別におすすめの金槌が見つかる
- 金槌に関するよくある疑問が解決する
本記事の内容
diyのおすすめの金槌:基本的な選び方
- 金槌とトンカチの違いは何ですか?
- ハンマーは種類と用途で選ぶ
- おすすめのハンマーの重さは?
- 有名なハンマー・金槌のメーカーを紹介
- 工具としてのおすすめハンマーの選び方
金槌とトンカチの違いは何ですか?
DIYを始めようと工具を探していると、「金槌(かなづち)」や「トンカチ」、「ハンマー」といった様々な呼び方があって混乱することがあるかもしれません。結論から言うと、これらに厳密で明確な定義の違いはありません。一般的には、叩く工具全般を指す「ハンマー」という大きな括りの中に、金槌やトンカチが含まれると理解しておくと良いでしょう。

そもそも「ハンマー」は英語の「Hammer」が語源で、物を叩くための道具の総称です。その中で、ヘッド(頭)の部分が金属でできているものを日本語で「金槌」と呼びます。「トンカチ」という言葉は、釘を打つ際の「トン、カン」という音から来た俗称(擬音語)とされており、特に大工さんが使う金槌を指して使われることが多いようです。
豆知識:「玄能(げんのう)」とは?
金槌の中でも、日本の大工仕事で古くから使われてきた伝統的なものを「玄能(げんのう)」と呼びます。単なる金槌と異なり、両口(叩く面が両側にある)で、片面が平ら、もう片面が「木殺し(きごろし)」と呼ばれるわずかに膨らんだ曲面になっているのが特徴です。この形状により、木材を傷つけずに釘を打ち込むといった繊細な作業が可能になります。
このように言うと、呼び方が違うだけで同じものと考えてしまいがちですが、実際には用途によって様々な形状や素材のハンマーが存在します。DIYで快適に作業を進めるためには、まずこれらの大枠を理解しておくことが大切です。
ハンマーは種類と用途で選ぶ
DIYの作業効率と仕上がりの美しさを左右するのが、作業内容に合わせたハンマー選びです。ハンマーには実に多様な種類があり、それぞれに得意な作業、不向きな作業があります。

ここでは、DIYでよく使われる代表的なハンマーの種類とその主な用途を表にまとめました。
ハンマーの種類 | 主な特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
ネイルハンマー![]() | 片側が釘打ち、 もう一方が釘抜きになっている。 初心者が扱いやすい。 | 釘打ち、釘抜き、家具の組み立て |
両口玄能![]() | 両側が打撃面。 平面と曲面(木殺し面)があり、 使い分ける。 | 釘打ち、ノミ叩き、木材の微調整 |
ゴムハンマー![]() | ヘッドがゴム製で対象物を 傷つけにくい。 | 木製品・家具の組み立て、 ダボの打ち込み |
プラスチックハンマー![]() | ヘッドが樹脂製。 ゴムより硬く、木槌より柔らかい。 | 家具の組み立て、機械部品の調整 |
石頭(せっとう)ハンマー![]() | ヘッドが大きく重い。 パワフルな打撃が可能。 | コンクリートの破砕、杭打ち、 タガネ作業 |
ショックレスハンマー![]() | ヘッド内部の重りで衝撃を吸収。 反動が少ない。 | 長時間の打撃作業、 精密機器の組み立て |
例えば、ただ釘を打つだけでなく、打ち間違えた釘を抜く作業も想定されるならネイルハンマーが便利です。一方で、木材を傷つけずに繊細な組み立て作業を行いたい場合は、ゴムハンマーやプラスチックハンマーが適しています。このように、自分がどんな作業をしたいのかを具体的にイメージすることで、最適な一本が見えてきます。
おすすめのハンマーの重さは?
ハンマーを選ぶ上で、形状と同じくらい重要なのが「重さ」です。初心者の方は特に、どの重さを選べば良いか迷うポイントでしょう。結論として、一般的なDIY用途であれば、250g~450g程度を目安に選ぶことをおすすめします。
ハンマーは、軽すぎると釘を打ち込むのに余計な力が必要になり、何度も叩くことになってしまいます。逆に重すぎると、コントロールが難しくなって狙いが定めにくい上、すぐに腕が疲れてしまい作業効率が落ちるだけでなく、怪我の原因にもなりかねません。

選び方の基本は「片手で振っても疲れない重さ」
一番良いのは、実際にお店でハンマーを手に取り、軽く振ってみることです。自分の握力や腕力で、無理なく、そして心地よくコントロールできると感じる重さが、あなたにとってのベストな重さと言えます。もし通販などで購入する場合は、225g(8オンス)や375g(12オンス)といった、中間的な重さのネイルハンマーや玄能から試してみるのが良いでしょう。
ちなみに、石を割る石頭ハンマーや杭打ちに使う掛矢(かけや)といった大型のハンマーは例外です。これらはハンマー自体の重さを利用して対象物を破壊したり打ち込んだりするのが目的なので、ある程度の重さがないと役割を果たしません。用途を限定して選ぶことが重要ですね。
有名なハンマー・金槌のメーカーを紹介
どのハンマーを選べば良いか分からない場合、信頼できる有名メーカーの製品から選ぶというのも一つの賢い方法です。プロの職人からも支持されるメーカーのハンマーは、品質、耐久性、そして何より使いやすさへの配慮が行き届いています。ここでは、国内外で評価の高い代表的なメーカーをいくつか紹介します。

国内の主要メーカー
- 土牛産業(DOGYU)
「石頭ハンマー」や「仮枠ハンマー」で絶大な信頼を得ているメーカーです。特に、プロの大工や建設現場で働く人々からの支持は厚く、その品質は折り紙付きです。「カボチャ玉打診棒」など、ユニークで実用的な点検工具も有名です。 - オーエッチ工業(OH)
ハンマーの種類が非常に豊富で、金属製から樹脂製、ショックレスハンマーまで、あらゆるニーズに対応する製品をラインナップしています。品質管理が徹底されており、DIYユーザーからプロまで幅広く愛用されています。 - 京都機械工具(KTC)
主に自動車整備用の工具メーカーとして有名ですが、コンビネーションハンマーなど、DIYにも役立つ高品質なハンマーを製造しています。精度と耐久性に優れた製品は、長く使える一本としておすすめです。
海外の主要メーカー
- PB SWISS TOOLS(ピービースイスツールズ)
スイスの高品質工具メーカー。特に「無反動ハンマー」は有名で、打撃の衝撃が手に伝わりにくく、正確な作業ができるとプロから高い評価を受けています。価格は高めですが、その価値は十分にあります。 - Vaughan(ボーン)
アメリカの老舗ハンマーメーカー。特に木柄のネイルハンマーは、バランスの良さと美しいデザインで人気があります。使い込むほどに手に馴染む感覚は、木柄ならではの魅力です。
無名の安価な製品の中には、ヘッドがぐらついたり、すぐに柄が折れたりする粗悪なものも存在します。安全に作業するためにも、信頼できるメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。
工具としてのおすすめハンマーの選び方
これまでの情報を踏まえ、工具としてハンマーを選ぶ際の具体的なチェックポイントを3つに絞って解説します。「ヘッドの素材」「ヘッドの形状」「柄の素材」、この3点に注目すれば、あなたにとって最適なハンマーを見つけやすくなります。

1. ヘッドの素材で選ぶ
ヘッドの素材は、叩く対象物との相性で選びます。
- 金属製(炭素鋼など):
最も一般的で、釘打ちや解体など、強力な打撃が必要な作業に適しています。 - ゴム・プラスチック製:
対象物を傷つけたくない家具の組み立てなどに最適です。
ゴムの方がより柔らかく、衝撃吸収性に優れます。 - コンビネーションタイプ:
片側が金属、もう片側が樹脂など、異なる素材を組み合わせたヘッドです。
1本で複数の用途に対応できるため非常に便利です。
2. ヘッドの形状で選ぶ
ヘッドの形状は、作業内容によって使い分けます。
- 両口タイプ(玄能など):
打撃面が両側にあります。
平面で釘を打ち、仕上げに曲面を使うことで木材を傷つけずに仕上げることができます。 - 片口タイプ(ネイルハンマーなど):
片側が打撃面、もう一方が釘抜きや尖った形状になっています。
釘抜き付きは汎用性が高く、DIY初心者には特におすすめです。
3. 柄(え)の素材で選ぶ
柄の素材は、握り心地や耐久性に影響します。
- 木製(樫など):
手に馴染みやすく、衝撃を適度に吸収してくれます。使い込むほどに味が出るのも魅力です。 - グラスファイバー製:
木製よりも強度が高く、軽量で耐久性に優れています。
滑りにくいグリップと組み合わせられていることが多いです。 - スチールパイプ製:
非常に頑丈で折れにくいのが特徴。
グリップ部分にはゴムなどが巻かれ、滑り止めと衝撃吸収の役割を果たします。
一見すると些細な違いに思えるかもしれませんが、これらの組み合わせによってハンマーの使い勝手は大きく変わります。自分のやりたいDIY作業を思い浮かべながら、どのタイプが一番しっくりくるか考えてみてくださいね。
用途別diyで使う金槌のおすすめと便利な知識
- 最強におすすめしたいネイルハンマー
- プロも使う大工ハンマーのおすすめ
- おすすめの石頭ハンマーと使い方
- おすすめのゴムハンマーと便利な使い方
- ショックレスハンマーのデメリットは?
- ゴムハンマーの代わりになるものはありますか?
- 【まとめ】最適なdiy用の金槌のおすすめを見つけよう
最強におすすめしたいネイルハンマー
数あるハンマーの中でも、DIY初心者から中級者まで、まず最初に手に入れるべき一本として最強におすすめしたいのが「ネイルハンマー」です。

その最大の理由は、「釘打ち」と「釘抜き」という、DIYで最も頻繁に行う2つの作業を1本で完結できる点にあります。片側が平らな打撃面、反対側がV字に割れた釘抜き(バール)になっているのが特徴です。DIYに慣れないうちは、釘を曲げてしまったり、打ち込む場所を間違えたりといった失敗はつきものです。そんな時、わざわざ別の工具に持ち替えることなく、すぐに修正できるネイルハンマーの存在は、作業のストレスを大幅に軽減してくれます。
ネイルハンマーが初心者におすすめな理由
- 安定した釘打ち:
ヘッドの重心が打撃面側に寄っているため、スイングが安定しやすく、初心者でもまっすぐ釘を打ちやすい設計になっています。 - 失敗を恐れない:
釘抜き機能があるため、「失敗したら抜けばいい」という安心感が生まれ、思い切って作業に挑戦できます。 - 汎用性の高さ:
家具の組み立てや修理、木工作品の製作など、幅広いDIYシーンで活躍します。
選ぶ際は、前述の通り重さ(230g前後が扱いやすい)はもちろん、グリップの握りやすさもチェックしましょう。手にフィットし、滑りにくい素材(ゴムやエラストマー樹脂など)のグリップは、安全で快適な作業をサポートしてくれます。価格も手頃なモデルが多いので、まさに「DIYの最初の相棒」にふさわしいハンマーと言えるでしょう。
プロも使う大工ハンマーのおすすめ
DIYの経験を積んで、より本格的な木工や建築作業に挑戦したくなったなら、プロの職人も愛用する「玄能(げんのう)」を手に取ってみることをおすすめします。玄能は、一見するとシンプルな両口の金槌ですが、そこには日本の木工技術の知恵が詰まっています。

最大の特徴は、片面が「平面」、もう片面がわずかに膨らんだ「木殺し(きごろし)面」になっている点です。この二つの面を使い分けることで、プロのような美しい仕上がりを実現できます。
玄能の基本的な使い方
- まず「平面」側を使い、釘がある程度木材に沈むまで打ち込みます。
- 釘の頭が木材の表面に近づいてきたら、ハンマーを持ち替え、「木殺し面」で最後の打ち込みを行います。
こうすることで、平面で最後まで叩いた時にできてしまう木材表面への打撃痕(ハンマーの跡)を防ぎ、釘の頭だけをきれいに沈めることができるのです。この一手間が、作品の完成度を大きく左右します。
玄能には、ヘッドの断面が四角い「四角玄能」や八角形の「八角玄能」などがあります。八角玄能は、ヘッドの側面も使えるため、狭い場所での作業に便利という利点もあります。自分の作りたいものや作業スタイルに合わせて選んでみてください。
ネイルハンマーに慣れた次のステップとして、この伝統的な大工ハンマーを使いこなせるようになれば、あなたのDIYスキルは間違いなく一段階レベルアップするでしょう。
おすすめの石頭ハンマーと使い方
「石頭(せっとう)ハンマー」は、その名の通り、石を割るようなパワフルな作業を得意とするハンマーです。両口ハンマーの一種ですが、一般的な玄能に比べてヘッドが大きく、重量があるのが特徴。DIYにおいては、コンクリートを扱う作業や、ちょっとした解体作業で絶大な威力を発揮します。

主な用途としては、以下のような場面が挙げられます。
- コンクリートブロックやレンガのハツリ(削り・割り)作業:
タガネ(金属製のノミ)と組み合わせて使用します。 - アンカーや鉄筋の打ち込み:
その重さを利用して、硬い地面やコンクリートにも力強く打ち込めます。 - 木材や家具の解体:
叩き壊すような作業にも向いています。 - 杭打ち:
キャンプでのペグ打ちや、庭仕事での支柱立てなどにも活用できます。
石頭ハンマー使用時の注意点
石頭ハンマーは1kg以上の重量があるものが多く、非常に強力な工具です。使用する際は、以下の点に必ず注意してください。
- 保護メガネを必ず着用する:
コンクリート片や金属片が飛散する危険性が高いため、目の保護は必須です。 - 周囲の安全を確認する:
人や壊れやすい物がないか、スイングする範囲を十分に確認しましょう。 - 両手でしっかり握る:
片手で扱うとコントロールを失い危険です。
基本的には両手で柄をしっかり握り、腰を入れて振るようにします。
DIYで庭にレンガを敷いたり、古くなったウッドデッキを解体したりといった、少しハードな作業を計画しているなら、石頭ハンマーが一本あると作業が格段にスムーズに進むでしょう。ただし、そのパワーゆえに、取り扱いには十分な注意が必要です。
おすすめのゴムハンマーと便利な使い方
DIYで組み立て家具を作ったり、木工品を組み合わせたりする際に、「叩きたいけど、傷はつけたくない」というジレンマに陥ることがあります。そんなデリケートな作業で大活躍するのが「ゴムハンマー」です。
ヘッド部分がゴムでできているため、金属製のハンマーのように対象物を傷つけたり凹ませたりする心配がありません。また、ゴムが衝撃を吸収してくれるため、打撃音が静かで、木ダボなどを優しく、しかし確実に叩き込むことができます。

便利な使い方と選び方のポイント
- 家具の組み立て:
パーツ同士をはめ込む際に、軽く叩いて隙間なく組み立てるのに最適です。 - 木工製品のダボ打ち:
木ダボを傷つけることなく、しっかりと穴に打ち込めます。 - 板金作業の微調整:
薄い金属板などを軽く叩いて形を整える際にも使えます。
ゴムハンマーを選ぶ際は、ヘッドの色に注目するのがおすすめです。一般的な黒いゴムハンマーは、叩いた対象物にゴムの色が移ってしまうことがあります。これを防ぐためには、色移りしにくい白色やグレーのゴムヘッドの製品を選ぶと良いでしょう。また、片側がゴム、もう片側がプラスチックになっているコンビネーションタイプも、硬さを使い分けられて便利です。
金属ハンマーとは別に一本持っておくと、DIYの作業範囲がぐっと広がり、作品の仕上がりも美しくなります。一家に一本あると何かと重宝する、縁の下の力持ち的な工具です。
ショックレスハンマーのデメリットは?
「ショックレスハンマー」は、その名の通り打撃時の衝撃(ショック)が少ない特殊なハンマーです。ヘッド内部が空洞になっており、中に多数の小さな鋼球や砂が入っています。この重りがインパクトの瞬間にヘッド内で移動することで、打撃の反動を打ち消し、手に伝わる衝撃を大幅に和らげてくれる仕組みです。
このため、長時間の連続作業でも疲れにくい、打撃音が静かといった大きなメリットがあります。しかし、便利な一方でいくつかのデメリットも存在します。

ショックレスハンマーの主なデメリット
- 価格が高い
特殊な内部構造を持つため、同サイズの一般的なハンマーに比べて価格が高価になる傾向があります。 - 打撃感が独特で掴みにくい
反動がないため、叩いた際の「カツン」という手応えがありません。
そのため、釘打ちのように繊細な力加減や一発で決めたい作業では、どのくらいの力で叩けているのか感覚が掴みにくく、逆に使いづらいと感じる人もいます。 - 重量がある
内部に重りが入っている分、見た目のサイズの割に重量があります。
軽快に扱いたい作業には不向きな場合があります。
これらの理由から、ショックレスハンマーは誰にでもおすすめできる万能ハンマーというわけではありません。機械の組み立てや、同じ作業を長時間繰り返すような特定の用途には非常に有効ですが、一般的なDIYで様々な作業に一本で対応したい、という場合には、むしろ通常のハンマーの方が扱いやすいことが多いでしょう。メリットとデメリットをよく理解した上で、自分の用途に合うかを判断することが重要です。
ゴムハンマーの代わりになるものはありますか?
「家具を組み立てたいけど、ゴムハンマーが手元にない…」そんな状況は意外とよくあるものです。結論から言うと、木槌(きづち)やプラスチックハンマーがあれば、ある程度の代用は可能です。しかし、それぞれ素材の硬さが異なるため、完全な代替とは言えない点に注意が必要です。
- 木槌:
ゴムハンマーよりは硬いため、強く叩くと木材に打痕がつく可能性があります。
優しく叩くことを心がけましょう。 - プラスチックハンマー:
ゴムよりも硬く、木槌よりも柔らかい中間的な存在です。
これも傷をつけにくいですが、素材によっては滑りやすいことがあります。
最強の代用品は「当て木」テクニック!
もし、金属製の金槌しか持っていない場合でも、諦める必要はありません。「当て木(あてぎ)」というテクニックを使えば、対象物を傷つけずに叩くことができます。

やり方は簡単で、叩きたい部分に、端材などの不要な木片を挟むだけです。そして、その当て木の上から金槌で叩きます。こうすることで、金槌の衝撃が直接対象物に伝わるのを防ぎ、傷や凹みから守ることができます。これはプロの大工も使う基本的な技法で、非常に有効です。ゴムハンマーがない場合の最もおすすめな代替策と言えるでしょう。
当て木に使う木材は、叩く対象物よりも柔らかい材質のものを選ぶのがコツです。そうすることで、当て木の方が凹んでくれ、大切な作品を守ることができますよ。
【まとめ】最適なdiy用の金槌のおすすめを見つけよう
この記事では、DIYにおすすめの金槌について、基本的な選び方から用途別の種類、便利な知識まで幅広く解説してきました。最後に、今回の内容の要点をリスト形式でまとめます。
- ハンマーは叩く工具の総称で金槌やトンカチはそれに含まれる
- 金槌はヘッドが金属製のハンマーを指すことが多い
- トンカチは釘を打つ音から来た俗称とされる
- DIY初心者の最初の一本には釘打ちと釘抜きができるネイルハンマーがおすすめ
- 本格的な木工には平面と木殺し面を使い分ける玄能が適している
- ハンマー選びの基本は作業内容に合った種類と用途で選ぶこと
- 一般的なDIY用途では250gから450gの重さが扱いやすい
- 信頼できる有名メーカー品は品質と安全性が高い
- ヘッドの素材や形状、柄の素材も重要な選定ポイント
- 対象物を傷つけたくない場合はゴムハンマーやプラスチックハンマーが必須
- 石頭ハンマーはコンクリート作業などパワフルなシーンで活躍する
- ショックレスハンマーは反動が少なく疲れにくいが価格や打撃感にデメリットもある
- ゴムハンマーがない場合は木槌や当て木で代用が可能
- 自分の作りたいものと作業スタイルを明確にすることが最適な一本を見つける鍵
- 実際に手に取って重さやバランスを確かめるのが最も確実な選び方