DCMの電動ドリルレンタルは安い？料金や予約方法を徹底解説

2025年12月11日 2025年12月11日

「この棚、もう少しサイズが合えばいいのに…」「壁にちょっとした収納を作りたいな」

日々の暮らしの中で、ふとそんな風に思うことはありませんか？昨今のDIYブームの影響もあり、自分で住まいを快適にカスタマイズしたいと考える人が増えています。しかし、いざ始めようとした時に立ちはだかるのが「道具の壁」です。

ホームセンターの工具売り場に行ってみて、プロ仕様の電動ドリルの値段に驚愕した経験は、誰にでもあるはずです。
たまにしか使わないのに数万円もする工具を買うのは、家計にとって大きな負担です。
それに、買った後の保管場所にも困りますよね。
「年に数回しか使わないもののために、クローゼットのスペースを占領されるのはちょっと…」と、二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな「DIY予備軍」の救世主となるのが、ホームセンターDCMが提供している「電動工具レンタルサービス」です。
実はこのサービス、知る人ぞ知る「神サービス」なのです。
「レンタルなんて、どうせ高いんでしょ？」
「手続きが面倒くさそう
」「ボロボロの工具しか残ってないんじゃない？」
そんな不安や疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、実際に利用してみると、その安さと手軽さ、そして工具のクオリティに驚かされます。
ランチ1回分にも満たない金額で、プロ顔負けのパワフルな工具が自分のもの（一時的にですが）になるのです。これを使わない手はありません。

この記事では、料金の仕組み、予約の裏ワザ、借りられる機種のリアルな性能、そして返却時の注意点まで、徹底的に解説します。
これを読めば、あなたも今週末から迷わずDCMへ走り、憧れのDIYライフをスタートさせることができるはずです。

記事のポイント

DCMのレンタル料金が他社を圧倒する理由と会員限定の「実質半額」特典
2泊3日という絶妙な貸出期間設定が初心者の失敗を防ぐメカニズム
ネット予約不可の壁を乗り越えるための電話確認完全マニュアル
実際に借りられる18Vインパクトドライバーのスペックと使用感レビュー

本記事の内容

DCMの電動ドリルレンタル料金と基本の仕組み
DCMで電動ドリルをレンタルする予約と手順

DCMの電動ドリルレンタル料金と基本の仕組み

DCMのレンタルサービスを語る上で、まず最初にお伝えしたいのが、その「衝撃的な安さ」と「分かりやすい料金体系」です。複雑なオプション料金や、隠れたコストはほとんどありません。ここでは、基本的な料金ルールから、知っている人だけが得をする会員特典、そして万が一の時の延長ルールまで、お金に関する情報を詳細に掘り下げていきます。

レンタル工具の値段は2泊3日で600円

驚異のコストパフォーマンスを実現する統一価格

DCMの工具レンタルサービスの最大の特徴にして最大のメリット、それは電動工具1機種につき、2泊3日で税込600円（一部店舗や機種を除く標準価格）という、非常にシンプルな価格設定です。

この「600円」という価格、改めて考えてみると凄まじい安さです。例えば、有名メーカーのエントリーモデルのインパクトドライバーを購入しようとすれば、安くても1万円前後はかかります。もしあなたが「年に1回、家具を組み立てる時だけ使いたい」と考えているなら、元を取るのに16年以上かかる計算になります。そう考えると、必要な時だけ600円で借りるのがいかに経済的合理性に優れているかが分かります。

なぜ「1泊2日」ではなく「2泊3日」なのか？

多くのレンタルショップや競合他社のサービスでは、基本料金の適用期間を「1泊2日」に設定しているケースが一般的です。しかし、DCMは「2泊3日」を標準としています。実はこの「プラス1日」の差が、DIYの成功率を大きく左右する重要なポイントなのです。

初心者のDIYあるあるとして、「予定通りに作業が終わらない」という事態が頻発します。

「ネジがうまく入らずに苦戦した」
「塗料がなかなか乾かない」
「足りない材料を買い出しに行く羽目になった」

1泊2日の場合、翌日には返却しなければならないというプレッシャーから、焦って作業を進めてしまいがちです。焦りはミスを呼び、最悪の場合、怪我にも繋がります。しかし、DCMのように2泊3日であれば、以下のようなゆとりあるスケジュールが組めます。

1日目（金曜日夕方）：
仕事帰りにレンタル。自宅でバッテリーを充電し、説明書を読んで予習。
2日目（土曜日）：
朝からじっくり作業開始。もしトラブルがあっても、まだ余裕がある。
3日目（日曜日）：
仕上げ作業と清掃。夕方に店舗へ返却。

この「心の余裕」こそが、DCMレンタルを選ぶべき最大の理由の一つと言えるでしょう。600円という価格には、単なる道具代だけでなく、この「時間のゆとり」も含まれているのです。

料金に関するまとめ

基本料金は税込600円。期間はゆとりのある2泊3日設定。これにより、土日をフルに使ったプロジェクトでも、追加料金を気にすることなく作業に没頭できます。

マイボ会員なら料金が実質半額になる特典

DIYer必携の「マイボ（MyBo）」とは？

DCMを利用するなら、絶対に登録しておきたいのが会員サービス「マイボ（MyBo）」です。入会金・年会費は無料。店舗での申し込みだけでなく、スマートフォンアプリからも簡単に登録できます。

このマイボ会員になると、レンタルサービスにおいて信じられないほどの優遇を受けられます。それが「レンタル料金（税抜）の50%分ポイント還元」という特典です。

実質負担額「約300円」の衝撃

具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。税込600円（税抜546円）で電動ドリルをレンタルしたとします。

支払い金額：600円
付与ポイント：約273ポイント（546円の50%）

この付与された273ポイントは、1ポイント＝1円として、DCMでのお買い物（木材やネジ、塗料の購入など）にすぐに使えます。
つまり、実質的な負担額は約327円ということになります。
缶コーヒー2〜3本分の値段で、プロ仕様の電動工具が3日間も使えるのです。
これは、業界内でも類を見ない破格のサービスと言えます。

会員証提示のタイミングを逃さないために

この特典を受けるためには、レンタル料金の精算時に必ずマイボカード、またはアプリの会員証画面を提示する必要があります。精算後に提示してもポイントの後付けはできない場合が多いため、レジに向かう前に必ずスマホを取り出し、アプリを立ち上げておくことを強くおすすめします。

また、マイボにはプリペイド電子マネー「MEEMO（ミーモ）」機能も搭載されています。頻繁にDCMを利用するなら、現金をチャージして支払うことで、さらに通常の買い物ポイントも貯まり、二重にお得になります。

昔の情報に注意！

過去には「会員ならレンタル無料」というキャンペーンやサービスが行われていた時期もありましたが、現在は「50%ポイント還元」が標準ルールとなっています。ネット上の古いブログ記事などを見て「無料だと思って行ったのに！」とならないよう注意してください。

延長料金や延滞した場合の追加費用

延長料金の計算式

「思ったより作業が難航して、日曜日の夕方までに終わりそうにない…」そんな場合もあるでしょう。DCMのレンタルサービスでは、返却予定日を超過した場合、1日ごとに基本料金と同額（600円）の追加料金（延滞料金）が発生します。

例えば、

2泊3日の予定で借りて、返却が1日遅れて3泊4日になった場合：

当初の600円＋延滞料600円＝合計1,200円

となります。延滞料金には会員特典のポイント還元は適用されないケースが多いため、割高になってしまいます。可能な限り期間内に返却できるよう計画を立てましょう。

長期レンタルの可否と裏ワザ

「最初から1週間借りたい」という長期レンタルのプランは、残念ながらDCMには存在しません。基本的には短期利用向けのサービスです。

もしどうしても長期間使いたい場合は、一度返却期限内に店舗へ行き、実機を返却した上で、再度その場でレンタル手続き（借り直し）をする必要があります。ただし、その工具に次の予約が入っている場合は借り直すことができません。長期にわたる大規模なリフォームなどを計画している場合は、レンタルの延滞料を積み重ねるよりも、思い切って購入してしまった方が安く済む場合もあります。

貸出実施店舗の検索方法とエリア情報

全てのDCMで借りられるわけではない

DCMは全国に600店舗以上を展開する巨大ホームセンターチェーンですが、その全てがレンタルサービスを実施しているわけではありません。特に小型店や、「DCMニコット」のようなプロショップ以外の業態では、サービス自体がないこともあります。

公式サイトでの確実な検索ステップ

無駄足を防ぐために、必ず事前に公式サイトで実施店舗を確認しましょう。

DCM公式サイトの「店舗検索」ページにアクセスします。
検索条件の「絞り込み」オプションを開きます。
サービス一覧の中から「工具レンタル」（または「レンタル工具」）という項目にチェックを入れます。
お住まいの都道府県や市区町村を選択して検索します。

この手順で表示された店舗であれば、レンタルサービスを行っています。

北海道エリア（旧ホーマック）の充実度

地域による特性もあります。DCMの前身の一つである「DCMホーマック」が地盤としていた北海道・東北エリアでは、DIY文化が根付いていることもあり、レンタルサービス実施店舗が非常に多い傾向にあります。また、このエリアでは冬季に「除雪機」のレンタルを行っている店舗などもあり、地域ならではのラインナップが見られます。

逆に、都心部の駅近店舗などでは、スペースの都合上、取り扱い機種が少なかったり、サービス自体がなかったりすることもあります。必ず「自分の行きたい店舗」が対応しているかを確認してください。

カインズなど他社とDCMの比較

賢い消費者なら、DCM以外の選択肢も検討したいところです。大手ホームセンターのカインズ、コーナン、コメリと比較して、DCMのメリット・デメリットを浮き彫りにしてみましょう。

比較項目	DCM	カインズ (CAINZ)	コーナン	コメリ
基本料金	600円 (2泊3日)	1,000円〜 (1泊2日)	本体330円〜 (2泊3日)	1,000円前後 (1日)
実質会員価格	約300円	割引なし	割引なし	割引なし
レンタル期間	2泊3日	1泊2日	2泊3日	当日〜1日
Web予約	× (電話のみ)	○ (Webで完結)	× (電話・店頭)	△ (一部確認可)
取扱ブランド	DCM (PB)	Kumimoku (PB) マキタ等	コーナン (PB) HiKOKI	Ubermann (PB) HiKOKI

比較から見えるDCMの「勝ちパターン」

この表から分かる通り、「安さ」と「期間の長さ」においてはDCMが圧勝しています。特に会員還元の実質300円という価格は、他社が追随できないレベルです。コーナンも本体価格は安いですが、バッテリーや先端工具が別料金になるケースがあり、トータルコストではDCMに軍配が上がることも多いです。

カインズを選ぶべきシーンとは？

一方で、DCMの弱点は「Web予約ができない」点です。
カインズは専用サイトから店舗ごとの在庫確認と予約がリアルタイムで行えます。
「電話をするのが億劫」
「確実に確保できた確証を持ってから家を出たい」
というデジタル派の方には、カインズの方がストレスがないかもしれません。
また、カインズのデザイン性の高いオリジナル工具「Kumimoku」シリーズを使ってみたいというニーズもあるでしょう。

結論として、「とにかく安く、時間を気にせず使いたい」ならDCM、「予約の利便性や特定メーカーへのこだわり」があるなら他社、という使い分けが正解です。

DCMで電動ドリルをレンタルする予約と手順

DCMでレンタルすることを決めたあなたへ。ここからは、実際の店舗でのやり取りや、借りる際の手続きについて、シミュレーション形式で詳しく解説します。初めてのカウンターでの手続きは緊張するかもしれませんが、この手順通りに進めれば問題ありません。

ネット予約は不可で電話での在庫確認が必要

なぜネットで予約できないのか？

DCMの商品検索システム「マイボストア」では、商品の在庫確認や取り置きサービス（店舗受取）が可能ですが、残念ながらレンタル工具に関してはシステム対象外となっています。
これは、レンタル品が「商品在庫」とは異なる管理フローで運用されているためと思われます。
返却された直後のメンテナンス状況や、故障による欠品など、リアルタイムの状況が変動しやすいため、人の手による管理が必要なのでしょう。

電話予約の「勝ちパターン」スクリプト

確実に借りたい場合は、来店前の電話確認が必須です。特に週末や連休前は、全台貸出中になることも珍しくありません。以下のような流れで電話をかけるとスムーズです。

電話予約の会話例

私：「もしもし、工具レンタルの件でお伺いしたいのですが、サービスカウンター（またはDIYカウンター）をお願いします。」

店員：「お電話代わりました、担当です。」

私：「今週の土曜日から2泊3日で、電動のインパクトドライバーを1台借りたいのですが、予約は可能でしょうか？」

店員：「確認します。…はい、在庫がございますので予約を承ります。」

私：「ありがとうございます。名前は○○、電話番号は××です。当日は何時頃に伺えばよろしいでしょうか？」

この時、もし具体的な機種の希望（「18Vのパワーがあるやつがいいです」など）があれば、伝えておくと安心です。
また、店舗によっては「電話での予約は受け付けておらず、当日の先着順」というルールの場合もあります。その際は、開店直後を狙って来店するしかありません。

サンダーや丸ノコなど他工具のラインナップ

ドリル以外にも、DIYの質を劇的に向上させるツールがレンタル可能です。これらも合わせて借りることで、作品の仕上がりがワンランクアップします。

18V 充電式丸ノコ：直線切りのスペシャリスト

ノコギリで木材を真っ直ぐ切るのは、熟練の職人でも難しい作業です。しかし丸ノコを使えば、誰でも数秒でスパッと切断できます。
DCMのレンタル丸ノコは、刃径165mmが主流です。これはDIYでよく使われる2×4材（厚さ38mm）を一発で切断できるサイズです。手ノコで汗だくになって切っていた作業が、嘘のように楽になります。
ただし、丸ノコは電動工具の中で最も事故が多いツールでもあります。レンタル時に店員さんに使い方のコツ（キックバック対策など）を一言聞いておくと良いでしょう。

サンダー（仕上げサンダー）：プロの仕上がりへの近道

木材の表面をスベスベにする研磨作業。紙やすりを手で持ってゴシゴシするのは重労働ですが、電動サンダーなら振動の力で撫でるだけで終わります。
塗装前の下地処理としてサンダーをかけると、塗料のノリが全く違います。色ムラがなくなり、手触りも高級家具のように仕上がります。特に広い天板などを作る場合は、ドリルの次に借りるべき必須アイテムです。

ジグソー：曲線切りならこれ

板を丸く切り抜いたり、複雑な形にカットしたりしたい場合はジグソーを選びましょう。丸ノコほどパワーはありませんが、安全性が高く、動作音も比較的静かなので、マンションのベランダ作業などでも使いやすいツールです。

ビットなど消耗品は別売りなので注意

「本体だけ」では何もできない

ここが最大の落とし穴です。レンタル手続きをして、ウキウキで家に帰って箱を開けたら、「あれ？先端のパーツが入ってない！」と青ざめることになります。

DCMのレンタルサービスに含まれるのは、基本的に以下の3点のみです。

電動工具本体
充電式バッテリー
充電器

実際に作業をするために必要な「消耗品」は、全てユーザーが用意しなければなりません。

具体的に何を買えばいいの？

レンタル当日に慌てないよう、必要なものをリストアップしておきましょう。

ドライバービット：
インパクトドライバーでネジを回すために必要。基本は「＋2番（プラスの2番）」というサイズが一般的です。
長さは65mm〜110mm程度のものが使いやすいです。
ドリル刃（ドリルビット）：
穴を開けるために必要。使いたいネジの太さよりも少し細いサイズ（下穴用）を選びます。
サンドペーパー：
サンダーを使う場合に必要。専用のサイズにカットされたものが工具売り場に売っています。

これらはDCMの店内で数百円〜千円程度で販売されています。レンタル手続きの前に工具売り場へ行き、「このレンタル工具で使いたいので、合うビットを教えてください」と店員さんに聞くのが一番確実です。一度購入すれば、次回からはそれを使い回すことができます。

返却時の清掃と故障トラブルへの対応

「立つ鳥跡を濁さず」がマナー

楽しいDIYが終わったら、返却の準備です。借りた時と同じ状態、あるいはそれ以上に綺麗にして返すのがマナーです。
木材を切ったり削ったりすると、本体の通気口や隙間に大量の木屑が付着します。これをそのまま返却すると、次に借りる人が気持ちよく使えませんし、故障の原因にもなります。
乾いた布で全体を拭き、細かい隙間のホコリはエアダスター（もしあれば）や古い歯ブラシなどで取り除きましょう。特にバッテリーの接続端子部分にゴミが溜まっていると接触不良の原因になるので、重点的にチェックしてください。

もしも壊してしまったら…？

「作業中に誤って落としてしまった」「煙が出て動かなくなった」
そんなトラブルが起きた時は、返却時に正直に申告しましょう。
DCMの規定では、通常使用の範囲内での自然故障（モーターの寿命など）であれば、修理費を請求されることはありません。しかし、明らかな過失（高所からの落下、雨濡れ、用途外の使用など）による破損の場合は、修理実費を請求される可能性があります。

また、工具の破損以上に気をつけなければならないのが、あなた自身の怪我です。国民生活センターのデータによると、電動工具による事故は毎年多数報告されており、その多くが正しい使い方を守らなかったことによるものです。特にレンタル工具は使い慣れていないため、リスクが高まります。決して無理な体勢で作業したり、安全カバーを外して使ったりしないでください。

（出典：国民生活センター『電動工具の事故に注意！』）