「部屋の雰囲気をガラッと変えたくて、流行りのLEDテープライトを貼ってみたけれど、あと少しだけ長さが足りないから延長したい」
「カットして余ってしまったテープを別の場所で再利用したいけれど、どうやって繋げばいいの?」
そんなふうに、作業の手が止まって悩んでいませんか。
「電気のパーツなんだから、近所のホームセンターに行けばなんとかなるだろう」
そんな軽い気持ちで意気揚々と売り場に向かったとしても、そこには予想もしない意外な落とし穴が待っているのです。
実は、LEDテープの連結コネクタという部品は、テープの幅(8mmや10mm)やピンの数、さらには防水仕様かどうかによって種類が極めて細かく分かれており、適当に目についたものを買うと物理的にハマらず、確実に失敗してしまいます。
さらに厄介なのが、ダイソーなどの100均で安く手に入れたテープライトの場合、ホームセンターで売られている一般的な規格の部品とは相性が悪く、うまく接続できないケースが多発しているのです。
この記事では、ホームセンターでの賢い選び方と、はんだ不要で確実に電気を通すためのプロ直伝のコツを余すところなくお伝えします。
- カインズやコーナンなど、ホームセンターチェーンごとの取り扱いメーカーと製品の特徴
- 100均で購入したLEDテープライトと市販の連結コネクタとの互換性や潜むリスク
- 頻発する接触不良や点灯しないトラブルを未然に防ぐための、具体的で確実な接続手順
- 防水タイプのテープを加工してコネクタに繋ぐ際に、絶対に欠かせない「皮むき」の下準備
本記事の内容
LEDテープ連結コネクタをホームセンターで探す時の注意点
「ネット通販だと送料がかかるし、配送を待っている時間ももどかしい。とりあえず近所のホームセンターに行けば、必要なコネクタがその場で手に入るはず」
そう考えて、車のキーを手に取る方は多いと思います。
私も最初は完全にその思考でしたが、実は店舗によって取り扱っている照明メーカー(ベンダー)が異なり、それによって「店頭で買えるコネクタの仕様」も全く違ってくるのです。
何も知らずに行くと、広い店内を歩き回った挙句に「自分の持っているテープに合うコネクタが一つもない」という徒労に終わる可能性があります。
ここでは、主要なホームセンターの品揃えの傾向と、購入前に必ず確認すべき重要なチェックポイントについて、かなり踏み込んで解説します。

カインズやコーナン等の売り場在庫
まず、私たちが普段何気なく利用しているホームセンターですが、照明・電材売り場のラインナップには、各社の戦略による大きな違いがあります。
ここを正しく理解しておかないと、「せっかく行ったのに、欲しかったパーツだけが見つからない」ということになりかねません。
私が実際に足を運んで調査した傾向をまとめると、以下のようになります。
カインズ(CAINZ)やビバホームの場合
カインズやスーパービバホームといった大型のホームセンターでは、主に「株式会社ヤザワコーポレーション(YAZAWA)」の製品が非常に充実しています。
照明売り場のDIYコーナーに行くと、YAZAWAブランドのLEDテープライト本体の横に、オプションパーツとして様々なコネクタがフック陳列されています。
具体的には、単色LEDテープ(白や電球色)用の「2pin連結コネクター」や、RGB(フルカラー)テープ用の「4pin連結コネクター」が、2個入りや5個入りの個装パックで販売されています。
これらのコネクタは、サイズが1cm程度と非常に小さく、価格も数百円程度とお手頃です。
しかし、注意しなければならないのは、これらは基本的に「YAZAWA製のテープライト(TPLシリーズなど)」に完全に適合するように設計されている純正オプション的な位置付けであるという点です。
もちろん規格さえ合えば他社製テープにも使えますが、パッケージには自社製品への適合しか書かれていないことが多いため、他社テープへの流用は自己責任となることを覚えておいてください。
(出典:株式会社ヤザワコーポレーション 公式サイト)
コーナンやコメリの場合
一方で、コーナンやコメリといった店舗では、「オーム電機(OHM)」や「ELPA(朝日電器)」の製品をよく見かけます。
こちらの特徴は、コネクタ単体でのバラ売りよりも、「USB電源式のテープライトキット」として、テープ・スイッチ・電源がセットになったパッケージ販売が主力であることです。
もちろん、補修用パーツとしてオーム電機やELPAの連結コネクタが置かれていることもありますが、在庫状況は店舗の規模に大きく左右されます。
特にELPAの製品は「はんだ不要」を強くアピールした使いやすいコネクタを展開していますが、店舗によっては照明売り場ではなく、電気配線部材(スイッチやコンセントがあるコーナー)の吊り下げ什器の端の方にひっそりと置かれていることもあります。
「売り場にない!」と諦める前に、一度店員さんに「ELPAのLEDテープ用パーツはありますか?」と確認してみるのが確実です。

ホームセンターごとの攻略ポイント
- カインズ・ビバホーム:
YAZAWA製品が主力。パーツ単位での入手が比較的容易で、種類も豊富。 - コーナン・コメリ:
オーム電機やELPA製品が中心。
キット売りが多いため、コネクタ単体の在庫は要確認。 - 共通の注意点:
店舗在庫はあくまで「一般家庭のDIY用」が中心です。
イベント設営などで使われるようなプロ用の特殊なコネクタや、業務用の長尺リールなどはまず置いていません。
ダイソー等の100均テープとの互換性
「ダイソーで330円のLEDテープを買ったから、延長用のコネクタもダイソーで買えば安上がりだ」
そう考えるのは消費者として至極自然なことですが、残念ながらここにDIY初心者が陥る最大の罠があります。
現状、ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップでは、LEDテープ用の連結コネクタ単体はほとんど販売されていません。
(※一部の大型店や時期によっては稀に見かけることもありますが、定番商品として常備されているケースは極めて稀です)
テープライト本体やUSBケーブルは売っていても、「切った後の残りを繋ぐためのパーツ」はラインナップから抜け落ちているのが実情なのです。
そのため、多くの人が「テープ本体はコスパ最強の100均で買い、コネクタだけはホームセンターやAmazonで探す」という「ハイブリッド購入」をすることになります。
ここで深刻な問題となるのが「互換性」と「安全性」です。
物理的な互換性の壁
ダイソーの人気商品であるRGBテープライト(550円)は、一般的に幅10mmの4pin仕様であることが多いです。
そのため、ホームセンターで売っている「幅10mm・4pin」のコネクタを買えば、一見すると物理的にはハマるように思えます。
しかし、100均の製品はコストを極限まで抑えるために、基板(FPCB)の厚みが一般的な製品よりも薄かったり、銅箔の接点パターン(ランド)の位置が微妙にズレていたりすることがあります。
このわずかな寸法の違いが、コネクタに差し込んだ時の「スカスカ感」や「接触不良」を生み出し、「しっかり奥まで入れているのに点灯しない」というトラブルの原因になります。

電流容量のリスクに絶対に注意してください
さらに怖いのが電気的なリスクです。
100均のテープライトは、本来「USB電源(5V)」で、パッケージにある長さ(1mや2m)だけで使うことを前提に設計されています。
そのため、基板上の電気の通り道である銅箔が非常に薄く作られています。
これをホームセンターのコネクタを使って無理やり連結し、5m、10mと長く延長してしまうとどうなるでしょうか。
テープの入り口付近に大量の電流が流れ、薄い銅箔がその負荷に耐えきれずに異常発熱を起こしたり、最悪の場合は基板が焼き切れて溶解したりする恐れがあります。
「コネクタで物理的に繋げられる」ことと、「電気的に安全に使える」ことは全く別物です。
100均テープの連結延長は、あくまでメーカー保証外の改造行為であると認識し、長時間の連続点灯は避けるなどの配慮が必要です。
失敗しないコネクタの種類と選び方
ホームセンターの売り場に行って、パッケージの裏面を見ても専門用語ばかりでよくわからない……。
そんな状態で立ち尽くさないために、自宅を出る前に必ず確認しておかなければならない「2つの数字」があります。
それは「テープの幅」と「ピンの数」です。
この2つが完全に一致しない限り、コネクタは絶対に使用できません。「大は小を兼ねる」ということはなく、規格が違えば物理的に入りません。
1. テープ幅の罠(8mm vs 10mm)
LEDテープには主に「8mm幅」と「10mm幅」の2つの規格があります。
最も多い失敗パターンは、「10mm幅のコネクタ」を買ってしまい、手持ちの「8mm幅のテープ」を入れたらスカスカで固定できない、あるいはその逆で入らないというケースです。
定規を当てて、自分のテープが何ミリなのかを正確に測ってください。たった2mmの違いですが、コネクタの世界では致命的な差になります。
2. ピン数とチップ種類の罠
次に、銅色の接点(ピン)がいくつあるかを確認します。
| 種類 | 幅 | ピン数 | 主な用途と特徴 |
|---|---|---|---|
| 単色用 (小) | 8mm | 2pin | 白や電球色などの単色発光。 SMD3528という小さなチップを使ったテープに多い。 最も一般的。 |
| 単色用 (大) | 10mm | 2pin | SMD5050という大きなチップを使った単色テープ。 明るさが強いため幅が広い。 |
| RGB用 | 10mm | 4pin | リモコンで色が変わるカラフルなテープ用。 「+・R・G・B」の4つの信号を送るためピンが多い。 |

ホームセンターでは買えない特殊品
最近、ネット通販(Amazonや楽天)で人気が出ている「COBテープライト(LEDの粒々が見えず、一本の線のように光るタイプ)」や、「RGBW(RGBにホワイトを追加した5pinタイプ)」、「RGBCCT(6pinタイプ)」などの高機能テープ。
これらに対応する特殊なコネクタは、一般的なホームセンターではまず取り扱っていません。
もし手持ちのテープがこれらの特殊な仕様である場合は、ホームセンターを何軒回っても無駄足になる可能性が高いため、潔くネット上のLED専門店や電子部品ショップを探すのが正解です。
延長ケーブルが必要なケースとは
連結コネクタには、大きく分けて2つの形状があります。
一つは、テープとテープを直接お尻とお尻でくっつける「連結(ジョイント)タイプ」。
もう一つは、コネクタとコネクタの間に電線が入っている「延長(中継)ケーブルタイプ」です。
「とりあえず繋がればいいや」と連結タイプを選びがちですが、設置場所によってはこれが命取りになります。
例えば、キッチンの吊り戸棚の下に照明をつけるシーンを想像してみてください。
棚には段差があったり、レンジフード(換気扇)があったりと、光らせたくない「障害物」が存在することがあります。
こういった「光らせたくない区間」を飛び越えたり、棚の裏側に配線を回して段を変えたりする場合には、ケーブル付きのタイプが絶対に必要です。
連結タイプを使ってしまうと、テープ同士が密着してしまうため、段差を乗り越えるためにテープ自体を無理にねじったり曲げたりすることになり、断線や剥がれの原因になります。

カインズなどで扱っているYAZAWA製品には、10cm〜50cm程度のケーブルがついた中継用コネクタもラインナップされています。
買い物に行く前に、「どこを光らせて、どこを配線だけで通すか」という配置図をメモに書いておくと、必要なのが「直結パーツ」なのか「ケーブル付きパーツ」なのかが明確になり、無駄な買い物を防げます。
また、延長距離が長くなる(合計で5mを超えるような)場合は、電圧降下(配線抵抗で電圧が下がり、末端が暗くなる現象)を考慮して、太めの電線を使うなどの対策も必要になってきます。
防水テープは皮膜剥がしが必須
これが、DIY初心者が最もハマりやすく、そして最も「不良品だ!」と誤解を生みやすいトラブルの原因ナンバーワンです。
ホームセンターのカー用品売り場や、ネット通販で販売されているLEDテープライトには、表面が透明なシリコン樹脂やエポキシ樹脂でぷっくりと覆われている「防水・防滴タイプ」が多く存在します。
水回りや屋外、車内でも使える便利な仕様ですが、コネクタ接続においてはこれが最大の障壁となります。
樹脂は「電気を通さない」という事実
当然のことですが、この透明な樹脂は水を防ぐためのものなので、電気を通さない「絶縁体」です。
多くの初心者がやりがちなのが、この樹脂がついたままの状態で、コネクタに無理やりテープを押し込み、蓋を閉めてしまうこと。
これでは、コネクタの金属ピンが樹脂の表面に当たっているだけで、肝心のテープ内部にある銅箔(電気の通り道)には一切触れていません。
結果として、「しっかり接続したのに全く点灯しない」という事態に陥ります。

絶対に避けて通れない「ひと手間」
防水テープにコネクタを使用する場合は、接続する先端部分(約5mm〜10mm程度)の樹脂だけを、カッターナイフ等を使って丁寧に剥がし取り、銅色の金属端子部分を完全に露出させる「皮むき(被覆除去)」作業が絶対に必要です。
「防水テープ対応」と書かれているコネクタであっても、基本的にはこの加工を前提としているものがほとんどです(一部、樹脂の上から食い込む特殊なコネクタもありますが、ホームセンターでは稀です)。
この作業は非常に繊細ですが、これをサボると電気は絶対に流れません。
LEDテープ連結コネクタをホームセンター製品で繋ぐ手順
コネクタの選び方と注意点がわかったところで、次はいよいよ実践編です。
実際に買ってきたコネクタを使って、LEDテープを接続する具体的な作業手順をご紹介します。
「コネクタなんだから、挟んでパチンとするだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、実はちょっとした力加減やコツを知っているかどうかで、その後の点灯の安定性が大きく変わります。
プロも実践している、失敗しないための細かいテクニックを見ていきましょう。

はんだ不要で接続する具体的な方法
一般的な「はんだ不要コネクタ(クリップ式コネクタ)」の接続手順は以下の通りです。
簡単な作業に見えますが、一つ一つの工程を丁寧に行うことが成功への近道です。
- テープのカット:
まず、LEDテープを必要な長さに切ります。
テープ上には必ず「ハサミのマーク」や「黒いライン」が描かれている場所(カットライン)があります。
ここ以外の場所(例えばLEDチップの真ん中など)で切ってしまうと、回路が切断され、その区画のLEDが二度と点灯しなくなります。
必ずカットラインの真上を、ハサミで垂直に切ってください。 - コネクタの開放:
次に、コネクタの白いプラスチックの蓋(ロック)を開きます。
製品によっては非常に固い場合や、爪を引っ掛ける隙間が小さい場合があります。
無理に爪で開けようとすると怪我をするので、精密ドライバーのマイナスなどを隙間に差し込み、テコの原理で優しく持ち上げるとスムーズに開きます。 - テープの挿入:
テープの端子部分(銅色のパッドがある部分)を、コネクタの差し込み口から奥までしっかりとスライドさせます。
この時、コネクタ内部にある金属のピン(接点)の真下に、テープの銅箔パッドが来ているかを目視で確認してください。 - ロック(圧着):
位置が正しいことを確認したら、開いていた蓋を指で押し込み、「パチン」と音がするまで確実に閉めます。
この蓋がテープを上から押さえつけ、金属ピンと銅箔を接触させる役割を果たしています。

【RGBテープの場合の重要注意点】
RGBテープの場合は「極性(電気の向き)」に細心の注意が必要です。
テープの基板には「+12V」「R」「G」「B」などの文字が書かれています。
接続する際は、連結するもう片方のテープやコネクタの配線色が、これらの並び順と完全に一致している必要があります。
特に「+(プラス)」の位置が逆になると、LEDは全く点灯しません。
もし繋いでみて点かない場合は、まずはこの極性が合っているかを確認してください。
接触不良で電気がつかない時の対策
「手順通り丁寧にやったはずなのに点かない」「指でコネクタ部分をギュッと押さえると点くのに、手を離すと消えてしまう」。
これは、コネクタ接続において最も頻繁に起こるトラブルです。
原因の9割は、コネクタ内部の金属ピンとテープの銅箔がしっかり当たっていない「接触圧不足」です。
特に、安価な海外製テープライトや100均のテープライトは、基板自体がペラペラに薄く作られていることが多いため、汎用のコネクタに差し込んでも隙間ができてしまい、ピンが空振りしてしまうのです。
そんな時に使える、現場のプロもこっそり実践している「裏技」があります。
それは、「スペーサー」を入れて厚みを増すことです。

スペーサーを使った接触改善テクニック
やり方は非常にシンプルですが効果は絶大です。
LEDテープの裏側(両面テープが貼ってある側)の先端部分に、小さく切ったマスキングテープや厚紙(名刺の切れ端など)、あるいは薄いプラスチック板を1〜2枚重ねて貼り付けます。
こうしてテープの端っこの厚みを人工的に0.2mm〜0.5mmほど増やしてから、コネクタに差し込みます。
すると、厚みが増した分だけコネクタ内部が窮屈になり、蓋を閉めた時に金属ピンが銅箔に対してギュッと強い力で押し付けられるようになります。
この「物理的な圧着力」を高めることで、接触不良が劇的に改善され、ちらつきや不点灯が解消されます。
「コネクタがガバガバで緩いな」と感じたら、ぜひ試してみてください。
また、金属部分の目に見えない汚れや酸化膜を除去するために、KUREの「コンタクトスプレー(接点復活剤)」を綿棒に少量取り、テープの銅箔とコネクタのピンに塗布してから接続するのも非常に効果的です。
これにより電気の流れがスムーズになり、長期間安定して使えるようになります。
正しいカット位置と端子の加工手順
先ほどのセクションで触れた「防水テープの皮剥き」について、もう少し詳しく、失敗しないための具体的な手順を解説します。
この作業は、テープの基板(FPCB)そのものを傷つけたり切断したりしないように、外科手術のような慎重さが求められます。
用意する道具
- よく切れるカッターナイフ(できれば刃先が鋭角なデザインナイフがおすすめ)
- ピンセット(剥がした樹脂をつまむため)

加工のコツ:リンゴの皮むきイメージ
まず、コネクタに差し込む深さ(約5mm〜8mm程度)に合わせて、カッターの刃を入れます。
この時、刃を垂直に立てて強く引くと、下の基板ごとスパッと切れてしまいます。
コツは、カッターの刃を極力寝かせて、表面のシリコン樹脂だけを薄く削ぐようにスライスすることです。
リンゴの皮を剥くような、あるいは魚を三枚におろすようなイメージに近いかもしれません。
一度で全部取ろうとせず、少しずつ削り取っていきます。
最終的に、銅色の楕円形の端子(ランド)の上に、透明な膜やベタベタした糊が一切残っていない状態にしてください。
少しでも樹脂が残っていると、それが絶縁体となって通電を阻害します。
光沢のある綺麗な銅色が露出していれば成功です。
コーナー用L字パーツの便利な使い方
テレビの裏側にバックライトを仕込んだり、天井の折り上げ部分にテープを這わせたりする場合、どうしても直角(90度)に曲げたい場面が出てきます。
LEDテープは柔軟性がありますが、横方向への折り曲げには非常に弱く、無理やり角に沿って曲げると内部の回路が断線してしまいます。
そんな時に便利なのが、「L字型コネクタ」です。
これは基板が最初からL字型になっており、両端にコネクタがついているパーツです。
これを使えば、テープに物理的な負荷をかけることなく、スマートにコーナー処理ができます。

L字パーツの弱点と代替案
しかし、知っておいてほしい弱点もあります。
L字コネクタは構造上、接続箇所が2箇所(入り口と出口)に増えるため、単純計算で接触不良のリスクが2倍になります。
また、硬い基板でできているL字パーツは、取り付け場所に少しでも歪みや凹凸があると、コネクタ部分に力がかかって外れやすくなります。
もし設置スペース(隠蔽部)に余裕があるなら、硬いL字パーツを使うよりも、短いケーブルで繋がれた「中継ケーブル(延長用コネクタ)」を使って、配線をふんわりとアールを描くように曲げてあげる方が、長期的にはトラブルが少ないというのが、多くの現場を経験した私の結論です。
「見た目の直角」にこだわりすぎず、「電気的なストレスのなさ」を優先するのもDIYの知恵です。
自作派におすすめのハンダ付け比較
ここまで便利なコネクタの話をしてきましたが、実は電気的に一番確実で、プロが最も信頼している接続方法は、昔ながらの「はんだ付け」です。
「はんだごてなんて持ってないし、難しそう」と敬遠されがちですが、コネクタ接続と比較した時のメリットは計り知れません。
ハンダ付けがコネクタより優れている点
- 圧倒的な信頼性:
コネクタはバネの力で押さえているだけなので、振動や経年劣化、温度変化による膨張収縮で接触不良を起こす可能性があります。
一方、はんだ付けは金属同士を溶かして一体化させるため、物理的に切れない限り接触不良は起きません。 - コストが安い:
コネクタは1個あたり数十円〜数百円しますが、はんだは数円レベルです。
大量に接続箇所がある場合は大きな差になります。 - 省スペース:
コネクタはどうしてもテープより幅が広くなったり、厚みが出たりします。
狭いアルミレールの中に入れたい場合、コネクタが引っかかって入らないことがありますが、はんだ付けならテープの厚みとほぼ変わらずに接続できます。 - 自由度が高い:
コネクタの形状に縛られず、好きな角度、好きな長さで配線を出すことができます。

もし、コネクタを買って試してみたけれど、どうしても接触不良が直らない場合や、車の足元照明など振動が激しい場所に設置する場合は、コネクタの使用を諦めて、はんだ付けに挑戦してみる価値は十分にあります。
最近ではダイソーでも550円ではんだごてが売られています。
最初は不要なテープの切れ端で練習すれば、意外とすぐにコツが掴めるはずです。
「急がば回れ」で、はんだ付けスキルを習得してしまうのが、実は一番の近道かもしれません。
【まとめ】LEDテープ連結コネクタはホームセンターで賢く選ぼう
LEDテープの連結作業は、一見すると「切って繋ぐだけ」の簡単な作業に見えます。
しかし実際には、「テープとコネクタの規格適合」「100均製品との相性」「防水皮膜の処理」「接触圧の確保」など、クリアしなければならない小さなハードルがいくつも存在します。
ホームセンターを利用する最大のメリットは、何と言っても「実物を見てサイズ感を確認できること」と「今すぐ手に入ること」です。
この記事で紹介したポイントを頭に入れて売り場に行けば、もう無数のパーツの前で途方に暮れることはありません。
まずは手持ちのテープの幅とピン数をしっかり定規で測り、カインズやコーナンなどの売り場で適合するものを探してみてください。
そして、もし家に帰って接続してみて点灯しなくても、決して焦らないでください。
「極性は合っているか?」「防水の剥がし忘れはないか?」「スペーサーで厚みを出してみよう」と、一つずつ原因を潰していけば、必ず光は灯ります。
その試行錯誤の末に、自分の思い通りの長さで美しく光るライン照明が完成した時の感動は、DIYならではの特権です。
あなたの部屋が、光の演出で見違えるほど素敵な空間になることを応援しています。
まとめ:ホームセンター活用ガイド
- 事前の計測が命:
テープの「幅(8mm/10mm)」と「ピン数(2/4)」を必ず測ってから店に行くこと。 - 店舗の使い分け:
YAZAWA製ならカインズ、オーム電機ならコーナンなどをチェック。
なければ店員さんに聞く。 - 100均ユーザーへの忠告:
100均テープにホームセンターのコネクタを使う場合は、互換性と電流容量のリスクを理解した上で行う。 - トラブル対策:
接触不良には「厚紙スペーサー」と「接点復活剤」が魔法のように効く。 - 防水テープ:
シリコンの皮むき作業は、通電させるための絶対条件。
※本記事の情報は執筆時点のものです。製品の仕様や店舗の在庫状況は変更される場合があります。また、電気配線の加工や改造は火災や事故のリスクを伴います。作業は自己責任で行い、不安な場合は電気工事店などの専門家にご相談ください。