100均のはんだごてでプラスチックに使う方法に興味があるけれど、ダイソーのはんだごては使えないという噂も耳にし、不安に感じている方もいるかもしれません。
また、半田ごては100均のセリアにもあるのか、それともカインズのようなホームセンターでしっかりした製品を買うべきか、選択に迷うこともあるでしょう。
インターネットでダイソーのはんだごてと針金を使った修理動画を見て、プラスチック溶接の強度は100均のはんだごてで本当に大丈夫なのか、そもそもはんだごてでプラスチックを切ることは可能なのか、そしてダイソーのハンダゴテの具体的な使い方はどうすれば良いのか、次々と疑問が湧いてくるものです。
さらに、プラスチックをはんだごてで溶かすとどのくらいの温度になるのか、はんだ付けでやってはいけないことは何かなど、失敗して後悔しないために知っておきたいポイントは数多く存在します。
この記事では、そんなあなたの疑問を一つひとつ解消し、100均のはんだごてをプラスチック加工に安全かつ効果的に活用するための知識と具体的なテクニックを解説していきます。
- 100均はんだごての基本的な使い方と選び方
- プラスチック加工における適切な温度と注意点
- DIYや修理での具体的な活用方法と強度の高め方
- 安全に作業するための禁止事項と代替品の選択肢
本記事の内容
基本的な100均はんだごてのプラスチックへの使い方
- ダイソーのハンダゴテの使い方は?
- はんだごてでプラスチックを溶かす温度
- ダイソーはんだごては使えないって本当?
- 半田ごては100均のセリアでも売ってる?
- はんだごてはカインズでも購入できる
ダイソーのハンダゴテの使い方は?

ダイソーで販売されているはんだごては、基本的な手順さえ理解すれば、初心者の方でも比較的簡単に扱うことが可能です。
その理由は、製品の構造がコンセントに接続してこて先を温め、その熱を利用するという非常にシンプルなものだからです。
ただし、用途によって使い方が少し異なります。
電子工作での基本的な使い方
本来のはんだ付け作業では、以下の手順で進めます。
まず、はんだごて本体の他に、はんだ、作業中にこてを置くためのこて台、こて先を掃除するための濡らしたスポンジを準備します。
安全のため、はんだごてをこて台にセットしてからコンセントに差し込み、こて先が十分に温まるまで5分ほど待ちましょう。
温まったこて先を濡らしたスポンジで軽く拭いて表面の汚れを取り除くと、熱が伝わりやすくなります。
次に、はんだ付けしたい電子部品の足と基板のランド(銅箔部分)を、こて先で同時に2~3秒温めます。
そして、温まった箇所にはんだを直接当てて溶かし込みます。
このとき、こて先ではんだを溶かして運ぶのではなく、母材を温めて母材の熱ではんだを溶かすのがポイントです。
はんだが富士山の裾野のような形で綺麗に広がったら、はんだごてを静かに離し、はんだが冷えて固まるまで待ちます。
プラスチック加工での使い方
一方、プラスチックの加工や修理で使う場合は、はんだは使用しません。
こて先の熱を直接プラスチックに当てて、穴を開けたり、溶かして接合したりします。
例えば、割れてしまったプラスチック製品を修理する際は、割れ目の両側を同時に溶かしながら、ゆっくりと接合していきます。
より強度が必要な場合は、補強材として同じ種類のプラスチック片や、熱に強いスパイラルチューブなどを母材と一緒に溶かし込む方法が有効です。
このように、電子工作とはんだごてを当てる対象や目的が異なるため、作業内容に応じた使い方を理解することが大切になります。
はんだごてでプラスチックを溶かす温度

はんだごてを使ってプラスチックを加工する際、温度の管理は非常に重要な要素となります。
結論から言うと、一般的なはんだごての温度はほとんどのプラスチックを溶かすのに十分すぎるほど高温です。
ダイソーで販売されているようなニクロムヒーター式のはんだごては、こて先の温度が約400℃から500℃に達します。
これに対して、私たちが日常で目にする多くのプラスチックは、150℃前後で溶け始めます。
以下の表は、代表的なプラスチックの種類とその融点の目安です。
プラスチックの種類 | 記号 | 融点(目安) | 主な用途 |
---|---|---|---|
ポリエチレン (PE) | LDPE/HDPE | 100~140℃ | ツールボックス、バケツ、容器 |
ポリプロピレン (PP) | PP | 160~170℃ | 自動車部品、植木鉢、収納ケース |
ABS樹脂 | ABS | 100~110℃ | おもちゃ、家電製品の外装 |
ポリスチレン (PS) | PS | 約100℃ | 発泡スチロール、食品トレー |
ポリカーボネート (PC) | PC | 約150℃ | CD、スマートフォンのケース |
ポリ塩化ビニル (PVC) | PVC | 80~210℃ | パイプ、シート |
表からも分かるように、はんだごての熱をそのまま当て続けると、プラスチックは瞬く間に溶けてしまい、焦げたり、意図しない大きな穴が開いたりする可能性があります。
特に、温度調節機能がない100均のはんだごてを使う場合は、こてを当てる時間を短くしたり、断続的に当てたり離したりを繰り返すことで、加える熱量をコントロールする工夫が求められます。
また、プラスチックが熱で溶ける際には、特有の臭いや煙が発生します。
中には人体に有害なガスを発生させる種類(特にPVCなど)もあるため、作業は必ず十分な換気ができる場所で行ってください。
したがって、使用するプラスチックの素材をある程度把握し、温度が高すぎることを念頭に置きながら慎重に作業を進めることが、失敗を防ぐ鍵となります。
ダイソーはんだごては使えないって本当?

「ダイソーのはんだごては使えない」という評価を耳にすることがありますが、これは必ずしも事実ではありません。
正確には、用途と期待する品質によっては「使える」とも「使えない」とも言えるのです。
この評価の違いが生まれる理由は、ダイソーのはんだごてが持つメリットとデメリットにあります。
ダイソーはんだごてのメリット(使える点)
最大のメリットは、550円(税込)という圧倒的な低価格です。
たまにしか使わない、あるいは試しにDIYで使ってみたいという方にとっては、この手軽さは非常に魅力的でしょう。
また、おもちゃの簡単な配線修理や、プラスチックに穴を開けるといった軽作業であれば、十分な熱量と性能を持っています。
全国のダイソー店舗で手軽に入手できる点も、便利なポイントです。
ダイソーはんだごてのデメリット(使えないと言われる理由)
一方で、専門的な作業には向いていない点が「使えない」と言われる主な理由です。
まず、温度調節機能がありません。
そのため、熱に弱い精密な電子部品を扱う場合、部品を壊してしまうリスクが高くなります。
また、こて先が比較的太めに作られているため、細かいICチップのはんだ付けなどの作業は困難です。
耐久性に関しても、プロが毎日使うようなヘビーユースを想定した作りではないため、長時間の連続使用や頻繁な使用には向いていないと考えられます。
さらに、製品によっては作業中に立てて置ける簡易的なスタンドが付属していない場合があり、安全面で別途こて台を用意する必要があります。
コードが1.1m程度と短いことも、作業場所が制限される要因となり得ます。
以上のことから、ダイソーのはんだごては、用途を家庭での簡単なDIYや修理に限定すれば非常にコストパフォーマンスの高いツールです。
しかし、本格的な電子工作や高い精度を求める作業を期待すると、性能不足から「使えない」と感じてしまう可能性がある、と理解しておくのが良いでしょう。
半田ごては100均のセリアでも売ってる?
はんだごての購入を検討している方の中には、ダイソー以外の100円ショップでの取り扱い状況が気になる方もいるでしょう。
2024年現在の情報によると、セリアやキャンドゥといった主要な100円ショップでは、はんだごて本体は販売されていません。
100均ではんだごてを入手したい場合の選択肢は、事実上ダイソーに限られるのが現状です。
この背景には、はんだごてが電気用品安全法(PSE)の規制対象製品であることが関係していると考えられます。
PSEマークを表示するためには、国が定めた技術基準をクリアし、検査を行う必要があります。
これらの手続きにはコストと管理体制が求められるため、110円(税込)を基本価格とする店舗では、取り扱いが難しいのかもしれません。
ダイソーがはんだごてを販売できるのは、550円(税込)といった高価格帯の商品ラインナップを持つ、比較的大規模なチェーンだからこそと言えるでしょう。
ただし、セリアやキャンドゥにも、DIYに活用できるアイテムは数多くあります。
例えば、プラスチックの接着に使えるグルーガン、ワイヤークラフトに用いるアルミやステンレスの針金、UVレジン液などは、はんだごてと組み合わせたり、代替手段として使ったりできる便利な商品です。
特にグルーガンは熱で樹脂を溶かして接着する点で似ていますが、接着強度ははんだごてによる溶接には及ばないため、用途に応じた使い分けが大切です。
したがって、はんだごて本体を100円ショップで探すのであれば、ダイソーを訪れるのが最も確実な方法となります。
はんだごてはカインズでも購入できる
100均のはんだごてで十分なのか、それとももう少ししっかりした製品が良いのか迷った場合、カインズのようなホームセンターを覗いてみるのがおすすめです。
もちろん、カインズでは多種多様なはんだごてが販売されており、用途や予算に合わせて最適な一本を選ぶことができます。
ホームセンターで扱う製品は、100均のものと比べていくつかの優れた点があります。
機能性と品揃えの豊富さ
カインズなどのホームセンターでは、1,000円以下で購入できる初心者向けのエントリーモデルから、プロも使用する数千円の高性能モデルまで、幅広いラインナップが魅力です。
例えば、温度調節機能が付いているモデルを選べば、プラスチックの種類や電子部品に応じて最適な温度で作業でき、失敗のリスクを減らせます。
また、ヒーターの種類も、安価なニクロムヒーター式の他に、設定温度に素早く達するセラミックヒーター式のモデルも選べます。
付属品と安全性
ホームセンターで販売されているはんだごてセットには、作業の必需品である「こて台」が付属している場合がほとんどです。
しっかりとしたこて台があれば、作業中に高温のこて先を安全に置くことができ、火傷や火災のリスクを大幅に軽減できます。
他にも、交換用のこて先やクリーナースポンジ、少量のはんだがセットになった商品も多く、購入後すぐに作業を始められる手軽さもメリットです。
100均製品との使い分け
使用頻度が非常に低い、あるいはプラスチックに穴を開けるだけといったごく簡単な作業であれば、ダイソーのはんだごてでも十分役立つでしょう。
しかし、これから電子工作を趣味にしたい、あるいは頻繁にDIYで使う予定があるといった場合は、少し価格が高くてもホームセンターでしっかりとした製品を選ぶ方が、長い目で見ると満足度が高く、安全に作業を進めることができます。
このように、自身の使用目的や頻度をよく考え、ダイソーとカインズのようなホームセンターを賢く使い分けることが大切です。
応用と注意点!100均はんだごてのプラスチックへの使い方
- はんだごてでプラスチックを切る方法
- はんだごてとダイソーの針金でDIY
- 100均はんだごてでのプラスチック溶接強度
- はんだ付けでやってはいけないこととは?
- 100均はんだごてのプラスチックへの使い方のまとめ
はんだごてでプラスチックを切る方法

はんだごての熱を利用することで、カッターナイフでは難しい厚手のプラスチックを切断するという応用的な使い方ができます。
これは、こて先の高温でプラスチックを溶かしながら切り進む方法で、力をほとんど必要としないのが特徴です。
プラスチックを切断する手順
まず、作業環境の換気を十分に行い、安全を確保してください。
切断したい線に沿って、熱に強い金属製の定規などをガイドとして当てます。
次に、十分に熱したはんだごての先端を、ガイドに沿ってゆっくりと動かし、プラスチックに溝を掘るように溶かしていきます。
このとき、一度で深く切ろうと焦らないことが綺麗に仕上げるコツです。
まるで彫刻刀で木を彫るように、数回に分けてなぞりながら、徐々に溝を深くしていきましょう。
ある程度の深さまで切れたら、手で軽く力を加えて割るか、薄くなった部分をカッターで切り離して仕上げます。
この方法を使えば、発泡スチロールを加工してレンガ風の壁を作るなど、直線だけでなく曲線的なカットや彫刻のような加工も可能です。
デメリットと注意点
この方法は手軽で便利ですが、いくつかの注意点が存在します。
第一に、切り口は熱で溶けてしまうため、バリが出たり波打ったりと、あまり綺麗には仕上がりません。
見た目を重視する場合は、作業後にヤスリやサンドペーパーで断面を整える後処理が必要になります。
第二に、溶けたプラスチックがこて先に付着しやすい点です。
汚れが付着したままだと熱伝導率が下がり、作業効率が落ちる原因になるため、濡らしたスポンジなどでこまめにクリーニングすることが大切です。
そして最も重要な注意点は、プラスチックが溶ける際に発生する煙です。
前述の通り、これには有害な物質が含まれている可能性があるため、必ず換気の行き届いた場所で作業するか、屋外で行うようにしてください。
要するに、はんだごてによるプラスチック切断は有効なテクニックですが、仕上がりの質や安全への配慮が不可欠な作業と言えます。
はんだごてとダイソーの針金でDIY

はんだごてと、ダイソーで手軽に購入できる針金を組み合わせることで、DIYの可能性は大きく広がります。
特に、壊れたプラスチック製品の補強修理や、オリジナルのワイヤークラフト制作において、このコンビは非常に役立ちます。
プラスチック修理での強度アップ
プラスチックの割れ目を単に溶かしてくっつけただけでは、十分な強度が得られないことがよくあります。
そこで活躍するのが針金です。
まず、割れたプラスチックの継ぎ目に沿って、はんだごてで浅い溝を掘ります。
次に、その溝の長さに合わせてカットした針金(ステンレス製が錆びにくくおすすめです)を溝に置きます。
そして、針金の上から再びはんだごてを押し当て、針金をプラスチックの中に埋め込むように溶かし込みます。
こうすることで、針金が人間の骨のように補強材の役割を果たし、単に溶接するだけの場合とは比較にならないほどの強度を生み出すことができます。
より広い範囲を補強したい場合は、針金の代わりにステンレス製のメッシュ(網)を埋め込む方法も非常に効果的です。
ワイヤークラフトへの応用
はんだごては、ワイヤークラフトの制作にも使えます。
ダイソーで販売されているアルミやステンレスの針金をペンチで曲げ、好きな形を作ります。
針金同士を接合したい部分に、はんだ付けを行うことで、接着剤では難しい強固な固定が可能です。
これにより、立体的なモビールやアクセサリースタンドなど、複雑な構造の作品も作ることができます。
ただし、注意点として、ステンレスやアルミは表面に強固な酸化膜が形成されているため、通常のはんだでは付きにくいことがあります。
このような場合は、金属表面の酸化膜を除去する効果のある「ステンレス用フラックス」や「アルミ用はんだ」を別途用意すると、スムーズにはんだ付けができます。
このように、はんだごてとダイソーの針金は、少しの工夫で修理から創作まで、幅広いDIYシーンで活躍する強力なタッグなのです。
100均はんだごてでのプラスチック溶接強度

100均のはんだごてを使ってプラスチックを溶接した場合、その強度はどの程度期待できるのでしょうか。
結論から言うと、単に割れ目を溶かして付けただけの状態では強度は非常に低く、特に力がかかる部分やすぐに負荷がかかるような箇所では、簡単に再び壊れてしまう可能性が高いです。
その主な理由は、一度溶けてから固まったプラスチックは、元の製品が持つ分子構造とは異なり、脆くなってしまうためです。
また、ひび割れの表面だけをなぞるように溶かしても、内部までしっかりと接合されていないため、見た目上はくっついていても、実際にはほとんど強度が確保できていません。
溶接強度を高めるための具体的な工夫
では、強度を高めるためにはどうすれば良いのでしょうか。
いくつかの効果的な方法があります。
最も有効なのは、補強材を埋め込むことです。
前述の「はんだごてとダイソーの針金でDIY」でも触れたように、ステンレスの針金やメッシュを割れ目に沿って埋め込むことで、強度を劇的に向上させることができます。
また、溶接棒の代わりとして、修理するプラスチックと同じ素材のプラスチック片(例えば、不要になった結束バンドやスパイラルチューブなど)を使い、母材と一緒に溶かし込んで肉盛りする方法も有効です。
これにより、接合部分の断面積が増え、強度が上がります。
もう一つのテクニックとして、割れた部分をあらかじめカッターナイフやヤスリでV字型に削っておく方法があります。
このV字の溝に溶かしたプラスチックを充填することで、接着面積が格段に広がり、より強固な接合が期待できます。
可能であれば、プラスチック製品の表側と裏側の両面から溶接作業を行うと、さらに強度は増します。
以上のことから、100均のはんだごてで十分な溶接強度を得るためには、単に熱で溶かすという行為だけでなく、こうした補強の工夫を施すことが極めて重要になると言えます。
はんだ付けでやってはいけないこととは?

はんだ付けは、安全で確実な作業を行うために、守るべきいくつかのルールや禁止事項があります。
これらを知らないまま作業を行うと、火傷や火災、機材の故障、あるいは健康への悪影響につながる可能性があるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
やってはいけないことは、大きく「安全に関する事項」と「作業品質に関する事項」に分けられます。
安全に関する禁止事項
まず最も重要なのは、安全の確保です。
- 換気なしでの作業:
はんだに含まれる鉛や、はんだ付けを助けるフラックス、そしてプラスチックが溶ける際に発生する煙(ヒューム)は、吸い込むと健康を害する恐れがあります。
作業中は必ず窓を開ける、換気扇を回すなどして、十分な換気を確保してください。 - 燃えやすいものの近くでの作業:
こて先は非常に高温になるため、近くに紙や布などの燃えやすいものがあると、引火して火災になる危険があります。
作業スペースの周りは常に整理整頓しましょう。 - 濡れた手での作業:
電気工具を扱う上での基本ですが、濡れた手でコンセントやはんだごてに触れると感電の危険があるため、絶対にやめてください。 - 高温のこて先に触れる:
作業中はもちろん、電源を切った直後もしばらくはこて先が高温の状態です。十分に冷めるまでは、絶対に素手で触れないようにしましょう。
作業品質に関する禁止事項
次に、はんだ付けの仕上がりを悪くする、いわゆる「下手なはんだ付け」の代表例です。
- イモはんだ:
はんだの量が多すぎて、接合部が丸いイモのように盛り上がってしまった状態です。
見た目が悪いだけでなく、熱が適切に伝わっておらず、接触不良や脱落の原因になります。 - てんぷらはんだ:
はんだが基板や部品の足に馴染んでおらず、表面にちょこんと乗っているだけの状態です。
これも接触不良の典型例です。 - はんだごてを長時間当て続ける:
熱に弱い電子部品やプリント基板は、こてを長く当てすぎると熱で破損してしまいます。
はんだ付けは「短時間で素早く」行うのが基本です。
これらの「やってはいけないこと」を常に意識し、正しい手順で作業することが、安全で質の高い結果を得るための第一歩となります。
100均はんだごてのプラスチックへの使い方のまとめ
この記事では、100均のはんだごてをプラスチック加工に活用する方法について、多角的に解説しました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
- 100均ではんだごてが買えるのは主にダイソー
- セリアやキャンドゥでは現在取り扱いがない
- ダイソーのはんだごては550円(税込)で入手可能
- 基本的な使い方はコンセントに差して温めるだけ
- プラスチック加工でははんだを使わず熱で溶かす
- こて先温度は約400~500℃と非常に高温
- 多くのプラスチックは150℃前後で溶け始める
- 温度調節機能がないため加熱しすぎに注意が必要
- 作業時は必ず十分な換気を行うこと
- 「ダイソーのはんだごては使えない」は用途次第
- 簡単なDIYや修理には十分な性能を持つ
- 精密な電子工作やプロユースには不向き
- より高機能な製品はカインズなどのホームセンターで探せる
- はんだごての熱でプラスチックを切断することも可能
- プラスチックの溶接強度は単体では低い
- 強度を上げるには針金などの補強材を埋め込むのが効果的
- 安全のため燃えやすいものの近くで作業しない
- 火傷や感電のリスクを理解し慎重に扱うこと