ジャッキのゴムパッドをホームセンターで探しているけれど、本当に必要なのか、どれを選べば良いか迷っていませんか。
ジャッキアップ時の当て木についてや、パンタジャッキ用ゴムパッドの選び方で悩むこともありますよね。
また、失敗や後悔をしないためにも、ジャッキパッドの代用におすすめの方法や、ゴムを自作する必要性についても知っておきたいところです。
この記事では、ホームセンターで買えるジャッキのおすすめ品から、アストロプロダクツやオートバックスで手に入るジャッキのゴムパッドアダプターの情報まで、あなたの疑問を解決します。
この記事を読むことで、以下の点について理解を深められます。
- ジャッキアップ時にゴムパッドが果たす重要な役割
- ホームセンターや専門店で手に入る製品の種類と特徴
- 自分の車とジャッキに最適なゴムパッドの選び方
- ゴムパッドの代用や自作に関するリスクと注意点
本記事の内容
ジャッキのゴムパッドをホームセンターで探す前の注意点
- ジャッキパッドなしだと車は傷つく?
- パンタジャッキ用ゴムパッドの選び方
- ジャッキアップ時に使う当て木の必要性
- ジャッキのゴムを自作する必要はあるか
- ジャッキパッド代用におすすめのアイテム
ジャッキパッドなしだと車は傷つく?

ジャッキアップ時にゴムパッドを使わないと、車体に傷や凹みが生じる可能性があります。
なぜなら、車の重量がジャッキの受け皿という一点に集中し、金属同士が直接接触してしまうからです。
特に、フロアジャッキの金属製の皿で直接ジャッキアップすると、車体側のジャッキポイント周辺の塗装が剥がれたり、アンダーコートが損傷したりすることがあります。
この傷が原因で水分が侵入し、将来的にサビを発生させるリスクも考えられます。
また、ジャッキをかける場所、いわゆるサイドシル(サイドステップの内側にあるミミ状の部分)は、正確なポイントに当てないと簡単に曲がってしまうほど繊細です。
ゴムパッドを使用すれば、クッションとして機能し、荷重を適度に分散させると同時に、滑りを防いで安定性を高める効果が期待できます。
1時間程度のジャッキアップで車体全体が歪むことは通常考えにくいですが、不安定な状態で車体を支え続けることは、車にも作業者にも良い影響はありません。
したがって、安全かつ確実に作業を行うためには、ゴムパッドの使用が強く推奨されます。
パンタジャッキ用ゴムパッドの選び方

パンタジャッキ用のゴムパッドを選ぶ際は、ジャッキの受け皿(サドル)のサイズと形状、そして車体側のジャッキポイントの溝に適合するかどうかが鍵となります。
適合しないパッドを使用すると、ジャッキアップ中にパッドがずれたり、最悪の場合は外れたりして、重大な事故につながる恐れがあるからです。
まず確認すべきは、お使いのジャッキの受け皿の直径や形状です。
市販されているゴムパッドには、メルテックのF-26-1のように直径約50mmのものや、様々なサイズがありますので、事前にノギスなどで測っておくと良いでしょう。
次に、車体側のジャッキポイントの形状を確認します。
多くの国産車では、サイドシルの下部に「ミミ」と呼ばれるつまむような部分があり、ゴムパッドにはこのミミを挟み込むための「溝」が切られています。
この溝の幅や深さが、愛車のジャッキポイントにぴったり合うかどうかが極めて大切です。
溝が浅すぎたり広すぎたりすると、安定性が損なわれます。
さらに、エアロパーツを装着している車の場合は、ジャッキとエアロパーツが干渉しないか、パッドの高さも考慮に入れる必要があります。
これらのことから、パッドを選ぶ際には、商品のパッケージに記載されている適合ジャッキの型番や、パッド本体の寸法(直径、高さ、溝の幅・深さ)をよく確認し、ご自身のジャッキと車に合ったものを選ぶことが求められます。
ジャッキアップ時に使う当て木の必要性

ゴムパッドが手元にない緊急の状況では、当て木がその代わりとして機能することがあります。
当て木の主な役割は、ゴムパッドと同様に、ジャッキの金属部分と車体が直接接触するのを防ぎ、車体の傷や損傷を予防することです。
例えば、硬質な木材(角材など)や厚手のゴム板をジャッキの受け皿と車体の間に挟むことで、荷重をある程度分散させる効果が期待できます。
これにより、塗装の剥がれやサイドシルの変形といったリスクを低減させることが可能です。
ただし、当て木の使用にはいくつかの注意点があります。
第一に、木材は強い圧力で割れたり裂けたりする危険性があることです。
特に、節があったり、乾燥しすぎていたりする木材は強度が不十分な場合があります。
第二に、木材やゴム板の表面が濡れていたり、油が付着していたりすると、非常に滑りやすくなり、ジャッキアップ中にずれてしまうリスクが高まります。
このように、当て木はあくまで応急処置であり、専用設計されたゴムパッドと比較すると安定性や安全性は劣ります。
もし当て木を使用する場合は、自己責任のもと、平らで安定した場所で、ゆっくりと慎重に作業を行う必要があります。
ジャッキのゴムを自作する必要はあるか
結論から言えば、現代においてジャッキのゴムパッドを自作する必要性は非常に低いと考えられます。
その理由は、安全性とコストパフォーマンスの観点から、市販品を購入する方がはるかに合理的だからです。
自作する場合、まず適切な素材選びという課題に直面します。
車の重量を支えるためには、相応の硬度と耐久性を持つゴム素材が必要ですが、ホームセンターなどで手に入るゴム板が必ずしもジャッキパッドに適しているとは限りません。
柔らかすぎれば重さに耐えきれず千切れてしまい、硬すぎるとクッションとしての役割を果たせません。
また、ジャッキの皿や車体のポイントに合うように正確に加工するには、工具と技術が求められ、手間がかかります。
一方で、市販のジャッキパッドは、メルテックや大橋産業といったメーカーが安全性と適合性を考慮して設計・製造しており、価格も数百円から2,000円程度と非常に手頃です。
専門店のアストロプロダクツなどでは、さらに安価で質の良い製品も見つかります。
以上の点を踏まえると、自作にかかる手間、材料費、そして何よりも安全面でのリスクを考慮すると、信頼できる市販の専用品を購入することが最も賢明な選択と言えます。
ジャッキパッド代用におすすめのアイテム

ジャッキパッドの専用品がない状況で、どうしてもジャッキアップが必要な場合の代用品としては、いくつかの選択肢が考えられますが、これらは全て応急処置であり、安全性は保証されないことを理解しておく必要があります。
一つの方法として、厚手で硬質なゴム板をジャッキの受け皿のサイズに合わせてカットして使用することが挙げられます。
ホームセンターなどで入手可能な工業用のゴムシートなどがこれに該当しますが、耐荷重性能が不明なため、使用には注意が必要です。
また、古くから言われる方法として、古い電話帳や厚い週刊誌を何冊か重ねて使用する例もあります。
これは、紙の層が圧力を分散させることを期待したものですが、水分を含むと強度が著しく低下し、滑りやすくなるため、天候や保管状況に大きく左右されます。
さらに、硬い木片を当て木として使う方法もありますが、前述の通り、割れや滑りのリスクが伴います。
これらの代用品は、いずれも専用品に比べて安定性や耐久性に欠け、車体を傷つけたり、作業中にジャッキが外れたりする危険性を高めます。
したがって、タイヤ交換などの作業を計画している場合は、事前に専用のゴムパッドを準備しておくことが、安全と安心を確保するための最善策です。
ジャッキのゴムパッドはホームセンターや専門店で選ぼう
- ホームセンターで買えるジャッキのおすすめ
- メルテック製ジャッキアタッチメントの特徴
- 大橋産業(BAL)製サドルパッドの特徴
- アストロで買えるジャッキのゴムパッド
- オートバックスのジャッキ用ゴムパッドアダプター
- 最適なジャッキのゴムパッドをホームセンターで探そう
ホームセンターで買えるジャッキのおすすめ

ホームセンターは、DIYで車のメンテナンスを行うユーザーにとって、ジャッキ本体や関連アクセサリーを入手するための身近な場所です。
カインズ、コーナン、DCMといった大手ホームセンターでは、多様な種類のジャッキが販売されています。
特におすすめのメーカーとしては、メルテック(大自工業)と大橋産業(BAL)が挙げられます。
これらのメーカーは、長年にわたりカー用品を製造しており、品質の信頼性が高く、製品ラインナップも豊富です。
例えば、手軽なタイヤ交換に適した油圧式のフロアジャッキ(ガレージジャッキ)から、車載用のパンタジャッキ、コンパクトでパワフルなボトルジャッキまで、用途に応じて選ぶことができます。
また、ホームセンターの魅力は、プライベートブランド(PB)製品の存在です。
コーナンオリジナルのようなPB商品は、有名メーカー品と同等の性能を持ちながら、より手頃な価格で提供されていることが多く、コストを重視するユーザーには良い選択肢となります。
ジャッキを選ぶ際は、愛車の重量に対応できるか(耐荷重性能)を確認することが最も大切です。
一般的に、乗用車であれば1.5トンから2トン程度の耐荷重があれば十分対応可能です。
ホームセンターでは、ジャッキ本体と合わせて、後述するゴムパッドなどのアクセサリーも一緒に購入できるため、一度に全ての準備を整えられる利便性があります。
ここでは、代表的なメーカーのジャッキパッドやアタッチメントの情報を表にまとめます。
メーカー/ ブランド | 製品例 | 特徴 |
---|---|---|
メルテック (大自工業) | ジャッキアタッチメント F-26-1 | Φ50×H37mmの汎用性の高い形状で、 多くの自社ジャッキに適合する。 溝付きでサイドシルに対応。 |
大橋産業 (BAL) | ガレージジャッキ用 サドルパッド 1357 | 130×130mmの角型で、 自社製ガレージジャッキ専用設計。 広い面で安定して支える。 |
コーナン | 2tジャッキ用 ジャッキアタッチメント | ホームセンターのプライベートブランド品。 Φ50×H39mmと標準的なサイズで入手しやすい。 |
アストロ プロダクツ | ラバーパッド 溝付き | 整備工具専門店ならではの品揃え。 2個入りなどもあり、コストパフォーマンスに優れる。 |
メルテック製ジャッキアタッチメントの特徴

メルテック(大自工業株式会社)は、カー用品の分野で非常に知名度が高く、ジャッキ関連製品も豊富にラインナップしています。
メルテック製のジャッキアタッチメントは、自社のジャッキに最適化されている点が最大の特徴です。
例えば、インプット情報にもあった「ジャッキアタッチメント F-26-1」は、直径約50mm、高さ約37mmという標準的なサイズで、多くのメルテック製フロアジャッキやパンタジャッキに適合するように設計されています。
材質には耐久性の高い合成ゴムが使用されており、車の重量をしっかりと受け止めつつ、ジャッキポイントを保護します。
また、製品パッケージや公式サイトには、適合するジャッキの型番(例:F-26、F-70など)が明記されているため、購入時に迷うことが少ないのも大きなメリットです。
溝付きのタイプは、サイドシルのミミにしっかりとフィットし、安定したジャッキアップを可能にします。
注意点としては、メーカーが他社製のジャッキでの使用を推奨していないことです。
サイズが似ていても、受け皿の形状が微妙に異なり、うまくはまらない可能性や、安全性が確保できない場合があるため、基本的にはメルテック製のジャッキとセットで使うのが望ましいでしょう。
大橋産業(BAL)製サドルパッドの特徴
大橋産業株式会社、通称BAL(バル)も、ジャッキやコンプレッサーなどの自動車関連ツールで定評のあるメーカーです。
BAL製のジャッキパッドは、メルテック同様、自社製品との高い適合性と品質が特徴と言えます。
インプット情報にある「ガレージジャッキ用サドルパッド 1357」は、その名の通りBAL製のガレージジャッキ専用に設計された製品です。
このパッドは、ジャッキポイントの傷つきや塗装剥がれを効果的に軽減することを目的としており、ジャッキの受け皿にぴったりと収まるように作られています。
メーカー純正品であるため、フィット感や安定性は非常に高く、安心して使用することができます。
購入する際の注意点として、適合するジャッキが「大橋産業製ガレージジャッキに限ります」と明記されている通り、汎用性は低いという点が挙げられます。
他社製のジャッキや、同じBAL製でも異なるタイプのジャッキには使用できない可能性があります。
したがって、この製品を選ぶ際は、現在使用しているジャッキが適合モデルであるかを、型番などを通じて事前に必ず確認する必要があります。
品質と安全性を最優先し、BAL製のガレージジャッキを愛用しているユーザーにとっては、最適な選択肢となるでしょう。
アストロで買えるジャッキのゴムパッド

アストロプロダクツは、プロの整備士からDIYユーザーまで幅広く支持される工具・整備用品の専門店です。
アストロプロダクツで販売されているジャッキ用ゴムパッドは、専門店のオリジナルブランド(AP)ならではの、種類の豊富さとコストパフォーマンスの高さが大きな魅力です。
フロアジャッキ用の溝付きパッドはもちろん、ジャッキスタンドに後付けできるタイプのラバーパッドなど、ユーザーの細かいニーズに応える製品が見つかります。
インプット情報にあったように、ジャッキスタンド用のパッドが2個入りで600円程度と、非常に手頃な価格で提供されている点は特筆すべきです。
これにより、車体の4点をジャッキスタンドで支える場合でも、コストを抑えながら全ての接地面を保護することが可能になります。
また、様々なサイズや形状のパッドが用意されているため、他社製のジャッキやジャッキスタンドに流用を試みるユーザーも少なくありません。
ただし、流用する場合は、サイズが完全に一致しないこともあり、安定性が損なわれる可能性があるため、あくまで自己責任での判断となります。
店舗で実物を確認し、サイズを測った上で購入を検討するのが良いでしょう。
安価で実用的なパッドを探しているなら、アストロプロダクツは非常に有力な選択肢となります。
オートバックスのジャッキ用ゴムパッドアダプター
オートバックスは、全国に店舗を展開する日本最大級のカー用品チェーンであり、車のメンテナンスに関する製品を幅広く取り扱っています。
ジャッキ用のゴムパッドやアダプターに関しても、信頼できる選択肢の一つです。
オートバックスの店舗では、メルテックやBAL、エーモンといった主要なカー用品メーカーの製品が陳列されていることが一般的です。
そのため、自分のジャッキのメーカーが分かっていれば、適合する純正のゴムパッドを見つけやすいという利点があります。
また、専門知識を持つスタッフに相談できるのも大きなメリットです。
自分の車やジャッキにどのパッドが合うか分からない場合でも、車種やジャッキのタイプを伝えれば、適切な商品を提案してもらえる可能性があります。
さらに、オートバックスは「AQ.」などのプライベートブランドも展開しており、そこでオリジナルのジャッキパッドが販売されていることもあります。
ただし、店舗の規模や地域によって在庫状況は大きく異なるため、特定の製品を探している場合は、訪問前に電話やオンラインストアで在庫を確認することをおすすめします。
車のことなら何でも揃うという安心感から、ジャッキ本体の購入と同時にパッドを探したいユーザーにとって、オートバックスは便利な購入場所と言えます。
最適なジャッキのゴムパッドをホームセンターで探そう
ここまで解説してきた情報を基に、ジャッキのゴムパッドを選ぶ際の重要なポイントをまとめます。
- ジャッキアップにはゴムパッドの使用を強く推奨
- ゴムパッドは車体の傷や凹み、サビの発生を防ぐ
- 金属同士の直接接触を避け、安全性を高める役割を持つ
- パッド選びはジャッキの受け皿のサイズと形状が基本
- 車体側のジャッキポイントの形状(ミミやフレーム)に適合するかを確認
- 溝の幅や深さがジャッキポイントに合っているかが大切
- エアロパーツ装着車はパッドの高さと干渉に注意する
- ホームセンターではメルテックや大橋産業(BAL)製品が入手しやすい
- コーナンやカインズなどのプライベートブランド品も有力な選択肢
- アストロプロダクツは安価で種類が豊富な専門店
- オートバックスでは主要メーカー品やPB品が見つかる
- メーカー純正品は適合性が高く安心できる
- 当て木やゴム板での代用はあくまで応急処置と心得る
- 代用品は割れや滑りのリスクがあり、安全性に劣る
- 安全で確実な作業のために、市販の専用品を事前に準備することが最善の策