第二種電気工事士の技能試験に向けて練習していると、多くの人がぶつかる壁が「のの字曲げ」ですよね。
この作業をしているときに、「先端が細いラジオペンチを使った方が、もっと綺麗で簡単に輪が作れるんじゃないかな?」と感じている方も少なくないと思います。
たしかに、細かい輪作りをラジオペンチで行うイメージは湧きやすいですし、一見するとすごく効率的に思えますよね。
でも、ちょっと待ってください。実際の試験では、どの工具を選択するかが、作業の質とスピード、そして合否そのものを大きく左右してしまうんです。
実は、不適切な工具選びや間違った使い方は、心線に深い傷をつけてしまう「のの字曲げ傷」や、輪がネジの座金から大きくはみ出してしまう「はみ出し」といった、一発で不合格になってしまう重大な欠陥に直結するリスクが隠れています。
電気工事士の技能試験では昔から「のの字曲げにはペンチが基本」とされていますが、その具体的な理由や、正しいコツって、意外と深く理解できていなかったりしませんか?

のの字曲げはラジオペンチでOK?欠陥とコツをプロが徹底解説
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

この記事では、のの字曲げにラジオペンチは使えるのかというあなたの核心的な疑問にお答えしつつ、試験で推奨されるホーザン製ペンチでの正しい方法や、作業を劇的に楽にしてくれる合格ツールまで、あらゆる角度から分かりやすく解説していきます。
これを読めば、本番で焦らず確実に作業できるヒントが見つかるかなと思います!

この記事で分かること

ポイント
  • ラジオペンチでのの字曲げをするリスクと実際のところ
  • 基本のペンチや専用ツールを使った、プロレベルの確実な輪作り手順
  • 技能試験でうっかりやってしまう、一発失格の7つの欠陥パターンと対策
  • 作業時間をグッと5分短縮するための、実践的なコツと練習方法

第二種電気工事士「のの字曲げ」にラジオペンチは有効か

内容
  • 工具の基本とそれぞれの役割
  • 輪作りをラジオペンチで行うメリットとは
  • 電気工事士はペンチが基本の理由
  • 推奨品ホーザン製のポイント
  • 「合格のの字曲げツール」という選択肢

工具の基本とそれぞれの役割

第二種電気工事士の技能試験でのの字曲げをする際、手元にある工具として候補に挙がるのは主に3種類ですよね。
それは、「ペンチ」「VVFストリッパー」、そして今回のテーマである「ラジオペンチ」です。
それぞれの工具には得意なことと苦手なことがハッキリ分かれています。この特徴をしっかり理解して適材適所で使い分けることが、正確でスピーディーな作業を実現する一番の近道なんですよ。

まず、最も基本で頼りになるのがペンチです。
電線をバツンと切ったり、グッと曲げたり、固い部品をしっかり掴んだりと、電気工事の基本作業を力強くこなしてくれる万能選手。
とくにのの字曲げでは、硬い心線をガッチリと固定して、安定した力で滑らかに曲げられるので、受験者だけでなく現場のプロからも絶対的な信頼を置かれています。

次に、VVFストリッパーは、今の技能試験では絶対に欠かせない時間短縮の切り札です。
「ケーブルを切る・外装被覆を剥く・絶縁被覆を剥く・のの字曲げをする・寸法を測る」といった複数の作業を、これ1本でサクサクこなせる超優秀なアイテム。
いちいち工具を持ち替えるタイムロスをなくせるので、試験全体の作業時間を大幅に削ってくれます。まさに必須の相棒ですよね。

のの字曲げ 工具の基本とそれぞれの役割
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そして最後にラジオペンチ。元々はラジオの組み立てみたいな精密作業で使われていた工具で、先端が細長いのが一番の特徴です。
狭い場所での作業や、小さな部品をちょこんと摘むのにはすごく便利。
のの字曲げでも、この細さを活かせば小さな輪を作りやすい気がしますよね。でも実は、掴む力が弱かったり、尖った先端で心線を傷つけてしまったりと、試験においては致命的になりかねない弱点も抱えているんです。

工具の種類長所(メリット)短所(デメリット)
ペンチがっちり掴む力が非常に強い

安定した力で正確な加工ができる
太い電線の切断や曲げも余裕
先端が太いので、細かすぎる調整は少し苦手

ずっしり重みがあるため、
長時間の練習だと手が疲れやすいかも
VVFストリッパー圧倒的な時間短縮になる

1本で何役もこなし、
工具を持ち替える手間が省ける

のの字曲げ専用の穴が
付いているモデルもあって便利
ペンチと比べると、掴む力や切断する力は弱め

多機能な分、
一つの機能の使いやすさはペンチに及ばない
ラジオペンチ先端が細くて手元が見やすい

細かい作業や微調整がしやすい

狭い場所でもスッと入り込む
掴む力が弱く、
心線に深い傷をつけるリスクが非常に高い

2.0mmなどの太くて硬い電線には向いていない

受験案内の規定はどうなってる?

ちなみに、第二種電気工事士の受験案内を見てみると、使用できる工具は「電動工具以外のものすべて」と書かれています。
つまり、ルール上はラジオペンチを使っても違反にはなりません。
でも、テキストや講習で特定の工具が推奨されるのには、長年の経験から導き出された「本番で一番ミスなく、早く終わらせるための理由」が詰まっているんです。そこを理解しておくことが、合格への最短ルートかなと思います。

輪作りをラジオペンチで行うメリットとは

「じゃあ結局のところ、のの字曲げにラジオペンチを使うのは絶対にダメなの?」と疑問に思う方もいるはず。
結論から言うと、ラジオペンチを使うメリットも確かにあります。ただ、それは道具の特性とリスクを完全に理解している熟練者向けのお話なんです。

ラジオペンチの最大のメリットは、やっぱり先端が細いおかげで手元がよく見えて、細かい作業がしやすいこと
ペンチだとゴツくて見えにくい部分も、ラジオペンチなら「今、心線のここを掴んで、こう曲げている」というのが視覚的にハッキリわかります。
ランプレセプタクルなどの小さなネジ頭に合わせて、キュッと小さい輪を作りたいときなんかは、この細さが活きる場面もありますね。

それに、指先でつまむような感覚で力加減を繊細にコントロールできるので、自分のイメージ通りの綺麗な円形に近づけやすいと感じる方もいるかもしれません。
ですが、技能試験という一発勝負の環境では、このメリットをあっさり吹き飛ばしてしまうほどの大きなデメリットがあることを忘れないでくださいね。

輪作り ラジオ ペンチで行うメリットとは
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メリットを帳消しにする致命的なリスク

ラジオペンチは細かい作業が得意な反面、根本的に「掴む力」が弱いです。
そのため、2.0mmのような太くて反発力の強い心線を曲げようとすると、力が逃げてしまって何度も握り直すハメになり、結果的に時間がかかってしまうことが多いんです。
そして何より怖いのが、先端が尖っているため、少しでも力が入りすぎたり手が滑ったりすると、大切な心線にガリッと深い傷をつけてしまうリスクが極めて高いこと
技能試験では、心線の傷は浅くても重大な欠陥(即不合格)と判定されます。このリスクを考えると、ラジオペンチを選ぶのはちょっとギャンブル要素が強すぎるかなと思います。

電気工事士はペンチが基本の理由

色々なテキストや動画で「電気工事士ののの字曲げはペンチが基本!」と繰り返し言われているのには、ちゃんと理由があります。
それは、時間が限られた技能試験の中で、確実で、早くて、何度やっても同じクオリティが出せるからなんです。

理由1:圧倒的な作業の安定感

ペンチの一番の魅力は、強い力で心線をガッチリとホールドして、ブレずに安定して曲げられること
技能試験でよく使うVVFケーブルの心線って、実際に触ってみると想像以上に硬くて反発してきますよね。
ラジオペンチのような華奢な工具だと、負けてしまって工具が弾かれることもありますが、ペンチなら一度でグッと確実に、そして安全に曲げきることができるんです。

理由2:工具自体が「定規」になってくれる

試験で推奨されているJIS規格のペンチは、技能試験の寸法にぴったり合うように設計されているものが多いんです。
例えば、ペンチの刃の付け根の幅が、ちょうど絶縁被覆を剥く長さ(約11~12mm)の目安になったりします。
こんなふうに工具自体を定規代わりに使えば、いちいちメジャーで測る手間が省けて、何も考えずに作業を進められるので、大幅なスピードアップに繋がりますよ。

電気工事士のの字曲げ ペンチが基本の理由
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試験本番では「5分の差」が合否を分ける

技能試験はたった40分という、本当にあっという間の勝負です。
慣れない工具を使ったり、机の上にいろんな工具を広げすぎたりすると、「あれ、ラジオペンチどこいった?」と探す時間が発生して、それが焦りの原因になります。
この「探す・持ち替える」時間でトータル5分のロスが出たとしましょう。残り15分で完成するのと、残り10分しかなくて焦りまくるのとでは、精神的な余裕が全然違いますよね。
だからこそ、ペンチとVVFストリッパーという最小限のスタメン工具を体に覚え込ませることが、焦りからくる致命的なミスを防ぐ最高の防御策になるんです。

推奨品ホーザン製のポイント

技能試験の推奨工具として、先輩受験生たちから圧倒的な支持を集めているのがホーザン(HOZAN)の製品です。
とくに圧着ペンチ「P-43-175」やVVFストリッパー「P-958」は、本当に使いやすくて「これさえあれば安心」と言われる定番アイテムですよね。

ここでは、ホーザンのペンチを使った実践的なのの字曲げの手順を、私なりのコツも交えて解説しますね。

手順1:絶縁被覆を少し長めに剥く

まずはVVFストリッパーなどで心線の絶縁被覆を剥きます。
このとき、長さは約20mm程度と少し長めに剥いておくのが失敗しないコツですよ。
後から余分な長さをカットして揃えるので、ここで短くしすぎちゃうとリカバリーが効かなくなって焦ることになります。

手順2:根本をキッチリ90度に曲げる

絶縁被覆の根元から2〜3mm(完成したときに輪の「首」になる部分ですね)離したところを、ペンチの平らな部分で掴みます。
このとき、ペンチが地面と水平になるようにしっかりホールドするのがポイント。
そして、ペンチは動かさずに、心線を指で正確に真上へ90度折り曲げます。ここで斜めになると輪が捻じれてしまうので注意してくださいね。

手順3:余分な部分をカットして「芯」を残す

90度に曲げた根元にペンチの刃をピタッと密着させて、余分な心線をカットします。
すると、ペンチの刃の厚み分(約1mmくらい)だけ、心線の先端がちょこんと残る形になりますよね。
実はこのわずかに残った部分が、綺麗な円を描くための「芯」の役割を果たしてくれて、仕上がりがグッと良くなるんです。

手順4:ためらわずに一気に輪を作る

最後に、心線の先端をペンチの角(平らな部分と刃の境目あたり)で軽くつまむように掴みます。
そして、手首を返すようにして一気に円形に曲げきります!
ここでモタモタせず、「ためらわず、一回で滑らかに曲げ切る」のが、傷をつけずに綺麗な「の」の字を作る最大の秘訣です。
輪の大きさは、ペンチで掴む位置を変えることで調整できます。先端側で掴めば小さく、根元側で掴めば大きくなるので、器具のネジにピッタリ合うポジションを練習で見つけてみてください。

ホーザンのペンチは、手にしっくり馴染むグリップと絶妙な重さのおかげで、長時間の練習でも疲れにくいのが本当にありがたいです。
工具選びは、合格への大事な投資。どれにしようか迷ったら、まずは多くの先輩たちを合格に導いてきた定番品を選ぶのが一番安心かなと思います。

「合格のの字曲げツール」という選択肢

「ペンチでの練習を何度もやってるけど、どうしても綺麗な輪にならない…」
「もっと簡単で、誰でも確実に失敗しない方法ってないのかな?」
そんな切実な悩みを持つ方にぜひ知ってほしいのが、最近注目を集めている「合格のの字曲げツール」です。
名前の通り、のの字曲げのハードルを極限まで下げるために作られた専用の救済アイテムなんですよ。

このツールのすごいところは、心線を巻き付けるための軸の太さが、初めから理想的な円のサイズになっていること。
ペンチのように「力加減を感じながら掴んで曲げる」という職人技は必要ありません。
「円形の軸に沿わせて、くるっと巻き付けるだけ」という超シンプルな作業に変わるので、不器用な人でも均一で美しい輪が、あっという間に作れちゃいます。

さらに見逃せないメリットが、心線に傷が付くリスクがほぼゼロになるということ。
ペンチだと、どうしても「ギザギザの部分で掴む」動作が入るので、ちょっとしたミスで傷がつく恐怖と戦わなきゃいけませんよね。
でも、このツールはツルツルの軸に沿わせるだけなので、傷がつく心配が根本的にないんです。
「傷で一発アウト」という一番怖いプレッシャーから解放されるのは、精神的にめちゃくちゃ大きな助けになりますよ。

こんな人にとくにおすすめ!

もしあなたが以下に当てはまるなら、このツールは心強い味方になってくれるはずです。

  • 手先の器用さに自信がなくて、どうしてもペンチでの作業が上達しない方
  • 仕事や学業が忙しすぎて、ペンチの感覚を掴むまでの練習時間を確保できない方
  • 試験本番で手が震えるほど緊張しやすく、少しでもミスする要素を減らしておきたい方

製品によっては、プラスドライバーが一緒になっていたり、間違って曲げてしまった心線を真っ直ぐに直せる溝が付いていたりと、痒い所に手が届く機能が満載です。
お守り代わりに腰袋に一つ忍ばせておけば、本番で「やばい!」と思ったときにも冷静に対処できる安心感がありますよね。

ラジオペンチでの「のの字曲げ」欠陥対策と上達のコツ

内容
  • 芯線に傷を付けない注意点
  • キレイに作るコツを掴む練習
  • 一発失格となる欠陥の具体例
  • はみ出しを防ぐ調整方法
  • 技能試験での「のの字曲げ」ラジオペンチ使用まとめ

芯線に傷を付けない注意点

技能試験において、一番気をつけないといけないのが心線(導体)の傷です。どんなに小さな傷でも重大な欠陥と見なされて、即不合格になってしまいます。
なぜそこまで厳しいかというと、心線の傷はケーブルが断線する原因になるだけでなく、そこから電気抵抗が増えて熱を持ち、最悪の場合は火災などの重大事故に繋がる恐れがあるからなんです。
とくにラジオペンチを使う場合は、先端が尖っていて掴む面積も狭いため、ペンチ以上に傷がつきやすく、本当に細心の注意が必要になります。

芯線にのの字曲げ傷を付けない注意点
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傷を付けないための絶対的な鉄則

傷を防ぐために絶対に守ってほしいルールは、「工具のギザギザの部分(滑り止め)で心線を直接掴まない」ということです。
ペンチやラジオペンチの先端には、物を滑らずに掴むための溝が刻まれていますよね。でも、このギザギザの部分で柔らかい銅線をギュッと掴んでしまうと、あっという間に傷だらけになってしまいます。

のの字曲げをするときは、必ずペンチの刃の付け根に近い、表面がツルツルした平らな面を使って心線を掴む癖をつけてください。
また、工具をこすりつけるように滑らせながら曲げるのもNGです。「優しく置いて掴み、しっかり固定してから曲げる」という動きを徹底しましょう。

全ての工程で「傷」への意識を忘れずに

実は、心線の傷はのの字曲げの時だけでなく、ケーブルの被覆を剥く最初の段階でもすごく発生しやすいんです。
電工ナイフの刃を入れすぎたり、ストリッパーのサイズを間違えたりすると、中の心線まで刃が届いて傷ついてしまいます。
被覆を剥くところから、輪を作って器具に取り付けるまで、全ての工程で「大切な心線を絶対に傷つけないぞ」という強い意識を持ち続けることが、合格への最低条件かなと思います。

キレイに作るコツを掴む練習

のの字曲げって、自転車に乗るのと同じで、一度コツさえ掴んでしまえばあとは体が勝手に動くようになります。
そのためには、正しい手順を頭ではなく手が覚えるまで、ひたすら反復練習するのが最強の上達方法です。
ただ、やみくもに繰り返すのではなく、以下のコツを意識しながら練習すると、上達のスピードがグッと上がりますよ。

キレイな輪を作るための一番のコツは、「一筆書きのイメージで、迷わず、滑らかに一度で曲げきる」ことです。
途中で「これでいいのかな?」と動きを止めたり、何度も形を直そうとしたりすると、輪がカクカクといびつになったり、余計な傷が付く原因になっちゃいます。
ペンチで心線を掴んだら、手首をクルッと一気に返す!このリズミカルな動作を体に染み込ませましょう。

もうひとつ大事なのが、輪の「首」部分の長さです。
絶縁被覆の根元から2〜3mm程度の「首」を毎回正確に作れるようになると、ネジで締めたときに輪が安定して、被覆を噛み込んでしまうミスも防げます。
練習のときは、この「首の長さ」を常にチェックしてみてくださいね。

練習を始めたばかりの頃は、いきなり完璧な丸を目指さなくて大丈夫です。
まずは「①絶対に右巻き(時計回り)にする」「②輪の大きさをネジ頭からはみ出さないようにする」「③絶対に傷をつけない」という基本の3ポイントをクリアすることに集中しましょう。
端材のケーブルをたくさん用意して、無心で曲げ続ける時間を作ってみてください。ある日突然、「あ、今の感覚だ!」と腑に落ちる瞬間が必ず来ますから、諦めずにファイトです!

キレイに作るのの字曲げ コツを掴む練習
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一発失格となる欠陥の具体例

技能試験の怖いところは、たった一つの「欠陥」で、それまでの努力が水の泡になってしまうことです。
でも安心してください。のの字曲げの欠陥は、ほとんどが「事前に知っていれば防げる」ものばかりです。
ここでは、絶対にやってはいけない代表的な失敗パターンを理由と一緒に確認しておきましょう。

  • 【欠陥1】左巻き(逆巻き)にしてしまった
    ネジは時計回りに締めていくので、のの字も必ず同じ方向(時計回り・右巻き)に作らないといけません。逆向きだと、ネジを締める力で輪が開いてしまって、しっかり結線できずに発熱の原因になります。
  • 【欠陥2】輪が短すぎる・先端が重なっている
    輪を巻きすぎて、心線の先端が根元に乗り上げてしまっている状態です。これだとネジを締めたときに先端が浮いてしまい、電気が安定して流れないため欠陥になります。
  • 【欠陥3】輪が大きすぎる(はみ出し)
    ネジ頭の座金(ワッシャー)から、心線が外にはみ出している状態。隣の端子と接触してショートする危険があるため、試験官が一番厳しくチェックするポイントです。
  • 【欠陥4】心線の露出が長すぎる(首長)
    輪の「首」の部分が規定よりも長くて、電気が通る金属部分がむき出しになりすぎている状態です。感電のリスクがあるのでアウトです。
  • 【欠陥5】絶縁被覆をネジで噛み込んでいる
    逆に「首」が短すぎたり輪が小さすぎたりして、ネジを締めたときに被覆まで一緒に挟み込んでしまった状態。電気がきちんと流れないので重大な欠陥になります。
一発失格となるのの字曲げ 欠陥の具体例
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「機能」を満たしているかが判断基準

欠陥の基準を知っておくことは大切ですが、芸術作品を作っているわけではないので、神経質になりすぎる必要はありません。
たとえば、輪の形がきれいな真ん丸じゃなくても、ネジで締めたときに座金全体にしっかり密着していて、「電気的に安全に繋がっている」という機能さえ満たしていれば、欠陥にはならないんです。
どこからがアウトで、どこまでならOKなのか。その線引きを理解して、絶対に外せないポイントだけを確実に押さえるのが、効率よく合格するコツですよ。

はみ出しを防ぐ調整方法

のの字曲げのミスの中でも、特に初心者がやりがちで、しかも重大な欠陥になってしまうのが「輪が大きすぎてネジの座金からはみ出してしまう」という失敗です。
これは見た目が悪いだけでなく、隣の配線と触れてショートを起こす直接的な原因になるので、本番では絶対に避けたいミスですよね。

のの字曲げ はみ出しを防ぐ調整方法
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この「はみ出し」を確実に防ぐためには、主に2つの調整方法があります。私のおすすめのやり方を紹介しますね。

1. ペンチで掴む位置を体に覚えさせる

輪の大きさは、ペンチのどの部分で心線を掴んで曲げるかでほとんど決まります。
ペンチの先端に近い細いところで曲げれば小さな輪になり、根元に近い太いところで曲げれば大きな輪になりますよね。
まずは、自分が使っているペンチの「どの位置で掴めば、ランプレセプタクルのネジにジャストフィットするのか」という黄金ポジションを見つけてください。そして、それを手が覚えるまで何度も反復練習しましょう。これが一番確実な方法です。

2. カットする心線の長さを微調整する

先ほどののの字曲げの手順で、90度に曲げたあとに余分な心線をカットしましたよね。
このとき、カットせずに残す「芯」の長さを調整することでも、輪の大きさをコントロールできるんです。
残す長さを短くすれば小さな輪に、長くすれば大きな輪になります。ホーザンの推奨どおり「刃の厚み分だけ残す」のが基本ですが、自分の癖に合わせてミリ単位で微調整してみるのもありですよ。ただ、少し感覚がシビアなので、まずは「掴む位置」で調整できるようになるのが王道かなと思います。

「現物合わせ」の最終チェックを習慣に!

のの字曲げが完成しても、そこで満足して終わらせないでください。
必ず、実際に取り付ける予定の器具のネジに当ててみて、はみ出しがないかを目で見て最終確認する癖をつけておきましょう。
もしこの時に「あ、ちょっと大きいかも…」と思ったら、時間を惜しまずに勇気を出して作り直してください。
本番でパニックにならないためにも、「作る→ネジに当てて確認する→ダメならすぐ直す」という一連の流れを、普段の練習から当たり前のルーティンにしておくことを強くおすすめします!

技能試験での「のの字曲げ」ラジオペンチ使用まとめ

ここまで、のの字曲げに関する工具選びや欠陥対策についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
第二種電気工事士の技能試験において、のの字曲げは絶対に避けて通れない、合否を分ける超重要作業です。ルール上はラジオペンチを使っても禁止されてはいませんし、手元が見やすくて細かい作業がしやすいというメリットがあるのも事実です。

でも、だからといって安易にラジオペンチに頼るのはおすすめしません。掴む力が弱いため太い心線の加工には不向きですし、何より先端が尖っているせいで、心線に致命的な傷をつけてしまうリスクが高すぎるからです。心線の傷は、どんなに小さくても一発不合格になる厳しいポイントなんですよ。

だからこそ、試験では確実性とスピードを兼ね備えた「ペンチ」を使うのが絶対的な基本になります。ホーザンのP-43-175などの定番ペンチは、刃幅が寸法のガイドになっていたりと、作業を効率化する工夫がたくさん詰まっています。また、VVFストリッパーと組み合わせて使えば、試験時間の短縮に大きく貢献してくれます。

もし、どうしてもペンチでの作業が苦手だったり、練習時間が足りなくて焦っている場合は、「合格のの字曲げツール」のような専用工具を腰袋に入れておくのも賢い選択肢です。傷のリスクを物理的になくせるので、プレッシャーに弱い方にとっては最高のお守りになりますよ。

練習をするときは、工具のギザギザ部分で心線を直接掴まないこと、そして一筆書きのイメージで迷わず一気に曲げ切ることを意識してみてください。はみ出しや左巻き、被覆の噛み込みといった欠陥を防ぐためにも、完成したら必ず器具のネジに合わせて確認する「現物合わせ」を習慣づけましょう。
たった一つのミスが全ての努力を無にしてしまうのが技能試験の厳しいところですが、基本の工具にしっかり慣れて、正しい手順を何度も反復練習すれば、必ず合格への道は開けます。焦らず、ご自身のペースで練習を頑張ってくださいね!

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とっしー
運営者のとっしーです。DIY歴は20年超。数々の失敗から得た経験を元に、工具のレビューや初心者がつまずくポイントを丁寧に解説しています。あなたの「最高の選択」を全力でサポートします!
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