DIYや不用品の解体で木材などを切りたい時、家にのこぎりがなくて困った経験はありませんか。

そんな時、のこぎりの代用となる道具が手軽に手に入ると便利ですよね。

実は、100均には木材を切るための様々なアイテムが揃っています。

この記事では、のこぎりの代用として使える道具、特にダイソーなどで見つかる引き回しのこぎりやプラスチック用ノコギリ、さらには塩ビ管や金属用のノコギリについて詳しく解説します。

また、100均で売っている細いノコギリでレンガは切れるのか、板を簡単に切る方法や木材をまっすぐ切るコツ、そしてノコギリガイドの代用になるものはあるのか、といった具体的な疑問にもお答えしていきます。

のこぎりで簡単に切る方法を知り、作業での失敗や後悔を避けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

ポイント
  • 100均で手に入るのこぎりの代用品の種類と特徴
  • 木材やプラスチックなど素材に適した道具の選び方
  • のこぎりを使わずに板をまっすぐ綺麗に切るためのコツ
  • 代用品を使う際の具体的な注意点と安全対策

のこぎり代用は100均でも可能?素材別に解説

内容
  • 100均で木材を切るための道具
  • 100均で買える細いノコギリとは
  • ダイソーの引き回しのこぎりの実力
  • プラスチック用ノコギリも100均で
  • ダイソーの塩ビ管・金属用ノコギリ
  • 100均のノコギリでレンガは切れる?

100均で木材を切るための道具

結論から言うと、100均、特にダイソーやセリア、キャンドゥなどで販売されている道具を使っても、条件次第で木材を切断することは十分に可能です。

その理由は、近年のDIYブームを背景に、各社が初心者向けの工具ラインナップを大幅に充実させているためです。

例えば、「木工用ミニのこぎり」や「コンパクトのこぎり」といった名称で、手のひらサイズののこぎりが販売されています。

これらの道具は、SPF材の1x4材のような比較的柔らかい木材や、厚さ10mm程度のベニヤ板、MDF材、バルサ材といった薄い板の切断に特に適しています。

100均の道具を使うメリット

最大のメリットは、その圧倒的なコストパフォーマンスと入手のしやすさにあるでしょう。

本格的なのこぎりは数千円しますが、100均なら数百円で手に入ります。

「年に一度使うかどうか」といった頻度であれば、高価な道具を購入するのに躊躇する方も多いはずです。

そのような場合に、手軽に試せるのは大きな魅力と考えられます。

デメリットと注意点

一方で、デメリットも明確に存在します。

第一に挙げられるのは、耐久性の低さです。

刃の材質やグリップの作りは価格相応であり、硬い木材(オークやケヤキなど)や厚みのある材料を切ろうとすると、刃が曲がったり、グリップが破損したりする可能性があります。

また、切れ味も本格的な工具に比べると劣るため、切断に時間がかかり、切り口が荒れやすい傾向にあります。

したがって、100均の木工用具は、小物作りや簡単なすのこの解体作業など、負荷の少ない軽作業に用途を限定して使用するのが、賢明な選択と言えます。

100均で買える細いノコギリとは

100均の工具コーナーで「細いノコギリ」として見かける製品は、主に「クラフトのこ」や「ホビー用のこぎり」といったカテゴリーに分類されます。

これらの製品は、一般的な木工用のこぎりとは設計思想が異なり、より精密な加工作業を目的としています。

最大の特徴は、その名の通り刃が非常に薄く、刃のギザギザ(目)が細かく作られている点です。

多くは「アサリ」と呼ばれる、刃を左右にわずかに振り分ける加工が施されていない「アサリなし」の刃を採用しています。

この構造により、切り口の幅が最小限に抑えられ、バリの少ない滑らかな切断面を得ることができます。

このため、プラモデルのパーツカットや改造、ドールハウスの家具作り、木製模型の組み立てといった、数ミリ単位の精度が求められる作業に絶大な効果を発揮します。

例えば、薄い木の板を曲線に切り抜いてオーナメントを作ったり、小さなパーツを正確な寸法で切り出したりする場面で活躍するでしょう。

しかし、その繊細さが弱点にもなります。

刃が薄いため強度に乏しく、厚さ1cmを超えるような木材や、少しでも硬い素材に対して無理な力を加えることは禁物です。

簡単に刃が曲がったり、最悪の場合は折れてしまったりする危険が伴います。

100均の細いのこぎりは、あくまで「精密作業に特化した専門ツール」と認識し、その特性を理解した上で使用することが大切です。

ダイソーの引き回しのこぎりの実力

ダイソーをはじめとする100円ショップで販売されている「引き回しのこぎり」は、特定の作業においてプロ用の工具にも劣らない、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。

この工具の核心的な特徴は、細長く、剣のように鋭く尖った刃の形状にあります。

このユニークなデザインにより、一般的なのこぎりでは不可能な「板の途中からの切断」や「自由な曲線切り」を可能にします。

具体的な使用シーンとしては、DIYで家具を製作する際に、背板にテレビやオーディオ機器の配線を通すための穴を開ける作業が挙げられます。

まず電動ドリルなどで刃が通る大きさの下穴を一つ開け、そこに引き回しのこぎりの先端を差し込みます。

あとは、描いた線に沿って切り進めるだけで、四角や円形など、任意の形状に板を切り抜くことができます。

特に、石膏ボード(プラスターボード)や薄手のベニヤ板といった、比較的柔らかい建材の加工でその真価を発揮します。

コンセントやスイッチの増設で壁に穴を開ける際など、プロの電気工事業者が使う工具と非常によく似た作業が可能です。

ただし、この工具も万能ではありません。

刃が細身であるため横からの力に弱く、厚い木材や合板を切ろうとすると、刃が大きくしなってしまい、まっすぐ切ることが困難になります。

また、無理な使い方をすれば刃の根元から折れてしまうことも考えられます。

ダイソーの引き回しのこぎりは、その特性を理解し、切り抜きや曲線加工といった専門的な用途に限定して使用することで、価格以上の価値を発揮する優秀なツールと言えるでしょう。

プラスチック用ノコギリも100均で

日々の暮らしの中で出るプラスチック製のゴミ、例えば収納ケースやプランター、ファイルボックスなどを処分する際、かさばって困った経験はないでしょうか。

このような場面で活躍するのが、100均で手に入る「プラスチック用ノコギリ」です。

こののこぎりは、木工用とは一線を画す特徴を持っています。

最大の違いは、刃の目の細かさです。

プラスチックという素材は熱に弱く、目の粗い木工用のこぎりで切断しようとすると、摩擦熱で切断面が溶けてしまいます。

溶けたプラスチックは刃に絡みつき、切れ味を著しく低下させるだけでなく、切り口もギザギザになり見栄えが悪くなります。

これに対し、プラスチック用ののこぎりは非常に細かい刃(目)を持つことで、摩擦熱の発生を最小限に抑え、スムーズな切断を可能にしているのです。

この道具があれば、厚手の衣装ケースやポリプロピレン製のバケツなども、比較的楽に小さく解体でき、自治体の指定する普通ゴミとして出すことが可能になります。

ただし、100均の製品で対応できるのは、あくまで一般的な日用品レベルのプラスチックです。

厚さ5mm以上のアクリル板やポリカーボネートといった硬質のエンジニアリングプラスチックの切断には、専用のアクリルカッターやより強力な電動工具が必要となります。

用途を見極め、家庭での「減容」を主目的に活用するのが最も賢い使い方です。

ダイソーの塩ビ管・金属用ノコギリ

DIYや家庭の修繕作業では、木材やプラスチックだけでなく、塩ビ管や金属を切断したい場面も出てきます。

驚くことに、こうした硬質素材に対応するのこぎりも、ダイソーなどの100円ショップで入手可能です。

一般的に「ミニハクソー」や「金切りのこ(かなきりのこ)」といった商品名で販売されており、工具コーナーで見つけることができます。

これらののこぎりの構造は、木工用とは根本的に異なります。

弓のこ(ハクソー)とも呼ばれるように、アルファベットの「C」のような形状のフレームに、薄く硬い刃を張って使用します。

この刃は、高速度鋼(ハイス鋼)などの非常に硬い特殊鋼で作られており、刃の目も非常に細かく鋭いのが特徴です。

この構造により、物干し竿やハンガーラックに使われるアルミパイプ、DIYで多用される細い金属棒(寸切りボルトなど)、そして水道の配管などに使われる塩化ビニル管(塩ビ管)などを切断することができます。

例えば、長すぎる突っ張り棒を設置場所に合わせてカットしたり、古くなった金属製の棚を細かく分解して処分したりする際に、絶大な威力を発揮します。

使用上の注意点として、これらのハクソーは「押すとき」に切れるように設計されているものが大半です。

日本の伝統的なのこぎりが「引くとき」に切れるのとは逆の動作になるため、最初は戸惑うかもしれません。

また、製品サイズが小さいため、直径の大きなパイプや厚い金属板の切断には、相当な時間と労力、そして根気が必要になります。

あくまで家庭での軽微な作業や応急処置用と位置づけ、本格的な作業にはホームセンターで販売されている大型の金切りのこを選ぶのが適切です。

100均のノコギリでレンガは切れる?

この疑問に対する答えは、断じて「ノー」です。

100円ショップで販売されている、いかなる種類ののこぎりを使用しても、レンガやコンクリートブロック、タイルといった石材・窯業系の素材を切断することは絶対にできません。

その理由は、物質の「硬さ(硬度)」の圧倒的な違いにあります。

のこぎりの刃は、いくら金属用であっても基本的には鋼(はがね)で作られています。

一方で、レンガは粘土や岩石を高温で焼き固めたセラミックスの一種です。

物質の硬さを示す尺度の一つであるモース硬度で考えると、鋼の硬度が5〜6.5程度であるのに対し、レンガの主成分である石英などは硬度7に達します。

つまり、のこぎりの刃よりもレンガの方が硬いのです。

硬いもので柔らかいものは傷つけられますが、その逆はできません。

木工用のこぎりは言うまでもなく、金属用のハクソーでレンガに刃を立てたとしても、切れるどころか一瞬で刃が摩耗してツルツルになるか、刃こぼれして使い物にならなくなるでしょう。

さらに、無理な力を加えれば刃が破断し、その破片が目や顔に飛んでくる可能性があり、極めて危険です。

レンガやブロックを安全に切断するためには、工業用ダイヤモンドの砥粒を焼き付けた「ダイヤモンドカッター(ダイヤモンドブレード)」をグラインダーなどの電動工具に取り付けて使用するか、あるいは「たがね」を切りたい線に当ててハンマーで叩き割る、といった専用の工具と工法が必須となります。

100均の道具は万能ではありません。

素材の特性を無視した無理な使用は、道具の破損と重大な事故につながることを肝に銘じ、絶対に避けるようにしてください。

のこぎり代用で綺麗に切る方法とコツ

内容
  • 初心者でも板を簡単に切る方法
  • ノコギリで簡単に切る方法はありますか?
  • 木材をまっすぐ切るコツを紹介
  • ノコギリガイドの代用になるものは?
  • のこぎり代用するときの注意点まとめ

初心者でも板を簡単に切る方法

のこぎりという道具を使わずに、DIY初心者の方が薄い板を簡単かつ綺麗に切断する方法は、いくつか実践的な選択肢があります。

最もポピュラーなのが、大型のカッターナイフを活用する方法です。

この方法は、厚さが2〜3mm程度のベニヤ板やMDF材、プラダン(プラスチック段ボール)などに特に有効です。

カッターナイフを使った切断手順

  1. 準備:

    まず、金属製の定規(30cm以上のものが望ましい)と、よく切れる刃を装着した大きめのカッターナイフを用意します。
  2. 固定:

    切断したい線に定規を合わせ、滑らないように片手で強く押さえます。

    このとき、定規がズレると全てが台無しになるため、体重をかけるようにして固定するのがコツです。
  3. 切り込み:

    カッターの刃を定規に沿わせ、力を入れずにスーッと軽く引いて、1回目の切り込み(ガイドライン)を入れます。
  4. 繰り返し:

    一度で切ろうとせず、5回から10回、あるいはそれ以上、同じ場所を繰り返しなぞるようにして、徐々に溝を深くしていきます。
  5. 折る:

    溝が板の厚みの半分程度まで達したら、板を作業台の角などに合わせ、切り込み線を支点にして、ゆっくりと力を加えて折り曲げます。

    すると、「パキッ」という音とともに綺麗に切断できます。

もう一つの有効な手段として、「万能バサミ(金切バサミ)」の使用が考えられます。

これはブリキ板やアルミ線なども切断できる強力なハサミで、薄いベニヤやプラスチックシートなら問題なく切ることができます。

ただし、ハサミの構造上、切断面がわずかに潰れたり、バリ(ささくれ)が出たりする可能性があるため、切断後にヤスリで軽く整える作業が必要になる場合があります。

これらの方法は、あくまで薄い板向けのテクニックですが、のこぎりを持ち出すまでもないような簡単な作業では、驚くほど手軽で便利な手段となります。

ノコギリで簡単に切る方法はありますか?

のこぎりを使った作業を、より簡単に、そして効率的に行うためには、力任せに動かすのではなく、いくつかの基本的なテクニックを習得することが非常に効果的です。

準備編:作業前のひと工夫

まず、材料をしっかりと固定することが大前提です。

クランプや万力を使って作業台に固定するか、足で踏んで安定させるなど、材料が動かない状態を作りましょう。

不安定な状態での作業は、力が逃げてしまい余計な疲労につながるだけでなく、怪我の原因にもなります。

実践編:のこぎりを楽に動かすコツ

  1. 切り始め(きっかけ作り):

    最も重要なのが「切り始め」です。

    いきなり刃を当ててギコギコ動かすのではなく、まず浅い溝(「逃げ道」や「鋸道(のこみち)」とも呼ばれます)を作ります。

    刃を手前に数回、ごく軽い力でゆっくりと引いて、1mm程度の深さの溝を掘ります。

    このとき、左手の親指の爪を刃の側面にそっと当ててガイドにすると、のこぎりがブレずに正確な位置で切り始めることができます。
  2. 力加減とリズム:

    日本ののこぎりの多くは、刃が手前に来る「引くとき」に木材が切れるように設計されています。

    この原理を理解し、引く瞬間にだけ力を込め、前に「押すとき」は完全に力を抜いて刃を滑らせるように動かすのが基本です。

    この「引いて切る、押して戻す」というリズミカルな動きを意識することで、体力の消耗を大幅に防ぎ、長時間でも疲れにくくなります。
  3. 体全体を使う:

    腕の力だけで切ろうとすると、すぐに疲れてしまいます。

    肘を固定しすぎず、肩から、さらには腰の回転も使うようなイメージで、体全体を使ってのこぎりを前後に動かすと、より安定した大きなストロークで効率よく切断できます。

これらの基本を押さえるだけで、のこぎり作業は驚くほど簡単で楽なものに感じられるはずです。

焦らず、一定のペースを保つことが、結果的に最も早く綺麗に切るための近道となります。

木材をまっすぐ切るコツを紹介

DIYにおいて、木材をのこぎりで「まっすぐ」に切る技術は、作品の仕上がりを左右する非常に重要なスキルです。

これを実現するためには、感覚に頼るのではなく、いくつかの論理的な手順とコツを踏むことが不可欠です。

1. 正確な墨付け(けがき)

全ての基本は、正確な切断線(墨付け線)を引くことから始まります。

鉛筆と、直角を正確に出せる「差し金(さしがね)」や「スコヤ」といった道具を使います。

切断したい面に線を引くだけでなく、隣接する面、できれば木材の四面全てに線を引くのが理想です。

これにより、どの角度から見ても切断の進捗と方向を確認できるようになります。

2. 正しい姿勢と目線

作業時の姿勢も精度に大きく影響します。

切断する線に対して、自分の体の中心(おへそ)と目線が一直線になるように立ちます。

そして、上から刃を見下ろすような体勢を取ることで、刃が左右に傾いていないかを常に確認できます。

猫背になったり、斜めから覗き込んだりすると、まっすぐに切ることは困難になります。

3. のこぎりの角度と線の狙い方

のこぎりを動かし始める際の角度もポイントです。

木材に対して、のこぎりの刃を30度から45度くらいの緩やかな角度に寝かせて切り始めると、刃が木材に食い込みやすく、スムーズに切り進めることができます。

そして、最も重要なのが「どの線を狙うか」です。

のこぎりの刃には約0.5mm〜1mmの厚みがあります。

もし墨付け線の真上を切ってしまうと、仕上がりの寸法が刃の厚みの半分だけ短くなってしまいます。

これを避けるため、常に「線の外側(不要になる側)」を切るように意識します。

墨付け線がわずかに残るように切断するのが、プロの基本的なテクニックです。

4. 切り終わりの注意

切断が終わりに近づくと、木材の自重で最後の部分が「パキッ」と割れてしまうことがあります。

これを防ぐため、切り終わり寸前になったら力を抜き、のこぎりのストロークを小さくして、丁寧に切り落とします。

または、切り落とされる側の下に端材などを置いて支えてあげるのも有効な方法です。

これらのコツを一つ一つ丁寧に実践することで、手作業でも驚くほど直線的な切断面を得ることが可能になります。

ノコギリガイドの代用になるものは?

のこぎりで木材を正確にまっすぐ切るための補助具「ノコギリガイド(ソーガイド)」は非常に便利ですが、専用品を持っていなくても、身の回りのもので十分にその役割を代用させることが可能です。

方法1:角材とクランプを利用する

最も手軽で効果的なのが、完全に真っ直ぐな角材をガイドとして使用する方法です。

  1. 準備:

    歪みや反りのない、断面が直角の角材(当て木)を用意します。

    ホームセンターで販売されている綺麗な角材が理想です。
  2. 設置:

    加工したい木材の墨付け線に沿って、当て木を置きます。
  3. 固定:

    「F型クランプ」や「C型クランプ」といった工具を使い、当て木と加工する木材を、作業台にまとめてガッチリと固定します。

    この固定が甘いと精度が出ないため、2箇所以上でしっかりと固定することが大切です。
  4. 切断:

    のこぎりの刃の平らな側面を、当て木にぴったりと沿わせながら動かします。

    のこぎりが左右にブレるのを当て木が防いでくれるため、意識しなくても自然とまっすぐ切断できます。

方法2:100均の「マイターボックス」を活用する

100円ショップのDIYコーナーで販売されている「マイターボックス」は、安価ながら非常に優れたノコギリガイドの代用品です。

これはプラスチック製の箱型の道具で、側面にあらかじめ90度(直角)と45度の溝が切られています。

使い方は非常に簡単で、ボックスの中に加工したい木材を入れ、切りたい角度の溝にのこぎりの刃を合わせて動かすだけです。

特に、同じ長さの材料を複数切り出す際や、額縁のように45度で接合する「留め切り」を行う際に絶大な効果を発揮します。

ただし、ボックスに入るサイズの木材にしか使えないという制限はあります。

方法3:強力な磁石を利用する

少し応用的なテクニックですが、強力なネオジム磁石とのこぎりの特性を利用する方法もあります。

金属製のL字型の定規(スコヤ)を墨付け線に合わせ、のこぎりの刃の側面にネオジム磁石をいくつか貼り付けます。

そして、磁石をスコヤの側面に吸着させながらのこぎりを動かすことで、直角を保ちやすくなります。

これらの代用方法は、いずれも「のこぎりの動きを直線に物理的に制限する」という点で共通しています。

創造力を働かせれば、他にも様々なガイドを自作することが可能です。

のこぎり代用するときの注意点まとめ

のこぎりの代用品は非常に便利ですが、本来の用途とは異なる使い方をするため、安全と品質を確保するためにはいくつかの重要な注意点を守る必要があります。

作業を始める前に、以下のポイントを必ず確認してください。

  • 代用品での作業はあくまで応急処置であり、本格的な作業には専用工具が最適であることを心得る
  • 切断したい素材の材質(木、プラ、金属)と厚みを正確に把握し、それに適した代用品を選ぶ
  • 木材には木工用の刃、金属には金切りのこ(ハクソー)の刃というように、素材と刃の相性を必ず守る
  • 100均の道具は価格相応の耐久性であり、過度な負荷は破損の原因になることを理解する
  • 厚い素材や硬い木材(広葉樹など)に対して、安価な代用品を無理に使うことは避ける
  • カッターナイフでの切断は、厚さ2〜3mm程度の非常に薄い板材に限定する
  • 作業時は、軍手や作業用手袋を着用し、手の保護を徹底する
  • 目の保護のため、保護メガネやゴーグルの着用を強く推奨する(特に刃が折れる可能性のある作業時)
  • 道具が破損した際の破片の飛散を想定し、顔を近づけすぎない
  • 作業スペースは十分に確保し、周囲に人や壊れやすいものがないかを確認する
  • 切断する材料は、クランプや万力、あるいは足でしっかりと固定し、作業中に動かないようにする
  • 正確な切断のためには、事前の墨付け(けがき)を丁寧に行うことが不可欠
  • 切り始めに浅いガイド溝を作ることで、刃が安定し、安全かつ正確に作業を進められる
  • 焦りは禁物。
    力任せにせず、ゆっくりと一定のリズムで作業を行うことが、結果的に綺麗で安全な仕上がりにつながる
  • 作業後は、刃についた木屑や汚れを清掃し、子供の手の届かない安全な場所に保管する
  • 服装は、肌の露出が少ない長袖・長ズボンが望ましい。
    サンダル履きでの作業は避ける
  • 粉塵が発生する作業では、マスクを着用して吸い込まないように注意する

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とっしー
運営者のとっしーです。DIY歴は20年超。数々の失敗から得た経験を元に、工具のレビューや初心者がつまずくポイントを丁寧に解説しています。あなたの「最高の選択」を全力でサポートします!
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