エアコンの効きが悪くなったり、室外機やエンジンルームから聞き慣れない音が聞こえたりすると、
「もしかしてエアコンプレッサーが壊れたらどうなるのだろうか」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。

家庭用エアコンのコンプレッサー故障による症状や、車のエアコンコンプレッサーが故障してon/offを繰り返す症状について、具体的な情報を探しているかもしれません。
また、車のコンプレッサーが壊れるとどのような壊れる原因があるのか、そして気になる交換費用はどの程度かかるのかも大きな関心事です。
コンプレッサーの故障を放置するとどうなるのか、そのリスクについても知っておく必要があります。
この記事では、エアコンプレッサーが故障している時の症状の解説から、コンプレッサーが壊れているかを確認する方法、より専門的なエアコンコンプレッサー故障診断、そしてエアーコンプレッサーの故障原因や修理方法に至るまで、エアコンのコンプレッサーが壊れるとどうなるかという幅広い疑問に網羅的にお答えします。
- コンプレッサー故障時の具体的な症状が分かる
- 家庭用と車での故障原因の違いを理解できる
- 故障の確認方法と基本的な修理の流れが把握できる
- 修理費用の目安と放置するリスクが明確になる
本記事の内容
エアコンプレッサーが壊れたらどうなる?故障の症状
- エアコンプレッサーが故障している時の症状は?
- 家庭用エアコンのコンプレッサー故障で見られる症状
- 車のコンプレッサー故障でon/offする症状
- コンプレッサーが壊れているかを確認する方法は?
- より専門的なエアコンコンプレッサー故障診断とは
エアコンプレッサーが故障している時の症状は?
エアコンプレッサーが故障すると、いくつかの特徴的なサインが現れます。
これらは使用している機器が家庭用エアコンか、車か、あるいは工場などで使われる産業用かによって細かな違いはありますが、共通する初期症状として「異音」「性能低下」「異常振動」の3つが挙げられます。

まず、最も気づきやすいのが異音です。
コンプレッサーは内部で部品が高速で動作するため、正常時でも作動音はしますが、故障が近づくと「ガラガラ」「ギギギ」といった金属が擦れるような音や、「ウィーン」といううなるようなモーター音が発生することがあります。
これらの音は、内部のベアリングやピストンといった部品が摩耗・破損している可能性を示唆しています。
次に、性能の低下も明確な症状です。
エアコンであれば冷暖房の効きが極端に悪くなり、ぬるい風しか出てこなくなります。
これはコンプレッサーが冷媒ガスを十分に圧縮できず、熱交換のサイクルが正常に機能しなくなるために起こります。
産業用のコンプレッサーであれば、設定した圧力まで空気を圧縮できなくなったり、時間がかかったりします。
そして、異常な振動も注意すべきサインです。
普段よりも明らかに大きな揺れや振動を感じる場合、内部部品のバランスが崩れていたり、機器を固定している防振ゴムが劣化したりしていることが考えられます。
これらの症状は故障のごく初期段階で現れることが多いため、見逃さずに早めの対処をすることが、被害の拡大を防ぐ鍵となります。
家庭用エアコンのコンプレッサー故障で見られる症状
家庭用エアコンにおいてコンプレッサーが故障した場合、生活に直結する不便な症状が現れます。
最も代表的な症状は、冷房や暖房が全く効かなくなるか、効きが著しく弱くなることです。
リモコンで設定した温度まで室温が変化せず、ただの送風状態になってしまうのは、コンプレッサーが熱を運ぶ役割の冷媒を圧縮できていない証拠です。

また、室外機から普段とは違う音が聞こえるのも、コンプレッサー故障の典型的なサインです。
運転を開始した際に「カチカチ」「ガコン」といった大きな音がしたり、「ガラガラ」「ブーン」という異音が鳴り続けたりすることがあります。
これは、コンプレッサー内部の部品が破損しているか、正常に動作していないことを示しています。
さらに、症状が進行すると、エアコンの運転が頻繁に停止するようになります。
これは、コンプレッサーの異常な動作によって過剰な負荷がかかり、システムを保護するための安全装置が作動するためです。
電源ランプが点滅して停止する場合は、エラーコードを確認することで、コンプレッサー関連の異常である可能性を特定できることもあります。
家庭用エアコンのコンプレッサーの寿命は、一般的に10年前後と言われています。
使用年数が10年を超えているエアコンでこれらの症状が見られた場合は、経年劣化によるコンプレッサーの寿命である可能性が高いと考えられます。
車のコンプレッサー故障でon/offする症状
車のエアコンにおいて、スイッチを入れるとコンプレッサーが作動と停止を小刻みに繰り返す、いわゆる「on/offを繰り返す」症状は、故障のサインとしてよく見られます。
この現象は、エアコンシステム内の何らかの異常を検知し、保護機能が働いている状態であると考えられます。

この症状の主な原因の一つが、マグネットクラッチの不具合です。
マグネットクラッチは、エンジンの動力をコンプレッサーに伝えたり切り離したりする電磁式のスイッチです。
この部品が劣化したり、電気系統にトラブルがあったりすると、正常に接続を維持できず、on/offを繰り返すことになります。
エアコンのスイッチを入れた際に、エンジンルームから「カチッ、カチッ」という音が断続的に聞こえる場合は、このマグネッットクラッチの異常が疑われます。
もう一つの大きな原因は、エアコンシステム内の圧力異常です。
エアコンガスが不足している、あるいは逆に過剰に充填されている場合、圧力センサーが異常を感知します。
すると、システムを保護するためにコンプレッサーを強制的に停止させます。
しかし、停止すると圧力が一時的に正常範囲に戻るため、再びコンプレッサーが作動し、すぐにまた異常を検知して停止する、というサイクルを繰り返すのです。
同様に、システム内部のどこかで詰まりが発生している場合も、圧力の異常を引き起こし、同じ症状の原因となります。
冷たい風が出たり止まったりを繰り返すなど、エアコンの効きが不安定に感じられたら、この症状を疑ってみる必要があります。
コンプレッサーが壊れているかを確認する方法は?
コンプレッサーが故障しているかどうかを自分で確認するための初期診断には、いくつかの簡単なステップがあります。
ただし、これらはあくまで専門業者に依頼する前の目安を知るための方法であり、安全には十分に注意してください。
まず、五感を使った確認が基本となります。

聴覚・嗅覚による確認
エアコンのスイッチを入れ、室外機や車のエンジンルームに耳を近づけてみましょう。
「ガラガラ」「ギギギ」といった金属が擦れるような異音や、「ウィーン」という唸り音が聞こえないかを確認します。
特に車のエアコンの場合、ベルトが滑ることで「キュルキュル」という音や、ゴムが焼けるような異臭が発生することもあります。
これらはコンプレッサー本体や関連部品の異常を示唆する重要なサインです。
視覚による確認
次に、コンプレッサー周辺を目で見て確認します。
車のエンジンルーム内や室外機の配管接続部などに、オイルが漏れて滲んでいる箇所はないでしょうか。
エアコンシステム内のオイル漏れは、ガス漏れと同時に発生していることが多く、コンプレッサーの潤滑不良につながり、故障の直接的な原因となります。
機能の確認
最後に、エアコン本来の機能が正常に働いているかを確認します。
冷房を最低温度・最大風量に設定し、吹き出し口からの風が十分に冷たいかを確認してください。
冷えが著しく悪い、または全く冷たい風が出ない場合は、コンプレッサーが正常に作動していない可能性が非常に高いです。
これらのチェックで一つでも異常が見つかった場合は、コンプレッサーまたはその周辺部品に何らかの問題が発生していると考えられます。
より深刻な故障に発展する前に、専門家による詳細な診断を受けることをお勧めします。
より専門的なエアコンコンプレッサー故障診断とは
自分でできる初期確認で異常が疑われた場合、あるいは原因が特定できない場合には、専門業者による詳細な故障診断が必要となります。
専門家は、経験や勘だけでなく、専用の診断機器を用いて科学的に故障の原因を特定します。

代表的な診断方法の一つが、「マニホールドゲージ」を使用した圧力測定です。
これはエアコンの冷媒サイクルの高圧側と低圧側の圧力を同時に測定する機器です。
測定された圧力の値を見ることで、冷媒ガスの量が適正か、システム内に詰まりがないか、コンプレッサーの圧縮能力が低下していないかなどを正確に判断できます。
例えば、低圧側・高圧側ともに圧力が低い場合はガス不足、高圧側が異常に高い場合は詰まりや冷却不良が疑われます。
次に、電気系統の診断も不可欠です。
車のエアコンであれば、テスターを用いてマグネットクラッチのリレーや圧力センサーへの通電状況をチェックします。
マグネットクラッチに電気が来ていない場合は、リレーや配線、制御コンピューターの不具合が考えられます。
家庭用エアコンでも、室外機の制御基板やコンプレッサーへの配線の導通を確認し、電気的なトラブルを切り分けます。
さらに、冷媒ガスの漏れが疑われる場合には、リークテスターという専用の検知器を使用して、ごく微量なガスの漏れ箇所を特定します。
目視では確認できないような配管の亀裂や接続部の緩みを見つけ出すことが可能です。
蛍光剤を冷媒に混ぜて循環させ、ブラックライトで照らして漏れ箇所を特定する方法もあります。
これらの専門的な診断を通じて、単に「コンプレッサーの故障」と一括りにするのではなく、コンプレッサー本体の機械的な故障なのか、ガス漏れや詰まりといった周辺の問題なのか、あるいは電気系統のトラブルなのかを正確に切り分け、最適な修理方法を導き出すのです。
エアコンプレッサーが壊れたらどうなる?原因と対処法
- コンプレッサーの故障を放置するとどうなる?
- 一般的なエアーコンプレッサーの故障原因とは
- 車でコンプレッサーが壊れると?その壊れる原因
- 基本的なエアーコンプレッサーの修理方法
- 車のエアコンコンプレッサー交換費用の目安
- エアコンプレッサーが壊れたらどうなるか総まとめ
コンプレッサーの故障を放置するとどうなる?
コンプレッサーの故障が疑われる症状に気づきながら、「まだ動くから大丈夫」と放置してしまうと、さまざまなリスクが生じ、最終的にはより大きな損害につながる可能性があります。
最大のリスクは、修理費用の増大です。
例えば、コンプレッサー内部で発生した異物をそのままにしておくと、その金属粉が冷媒ガスと一緒にエアコンシステム全体を循環してしまいます。
すると、コンプレッサーだけでなく、コンデンサーやエバポレーター、配管といった関連部品の全てに詰まりや傷を発生させ、システム全体の交換が必要になることがあります。
この場合、当初はコンプレッサー交換だけで済んだはずの修理が、何倍もの高額な費用になってしまうのです。

次に、二次的な故障を引き起こす危険性もあります。
特に車の場合、コンプレッサーが完全に焼き付いてロックしてしまうと、エンジンの動力を伝えるファンベルトに多大な負荷がかかります。
最悪の場合、ベルトが切れてしまい、パワーステアリングが効かなくなったり、オルタネーター(発電機)が停止してバッテリーが上がったり、ウォーターポンプが止まってオーバーヒートしたりと、走行不能に陥る重大なトラブルに発展する可能性があります。
もちろん、安全上のリスクも無視できません。
夏の炎天下でエアコンが突然効かなくなれば、車内は危険な温度まで上昇し、運転者の集中力低下や熱中症のリスクを著しく高めます。
また、トラックなどの大型車両では、コンプレッサーがエアブレーキ用の圧縮空気も作っている場合があり、その故障はブレーキが効かなくなるという致命的な事態に直結します。
このように、コンプレッサーの故障放置は「百害あって一利なし」です。
異常を感じたら、速やかに専門家に相談することが、結果的に時間も費用も、そして安全も守ることにつながります。
一般的なエアーコンプレッサーの故障原因とは
工場で使われる産業用から家庭用まで、エアーコンプレッサーが故障する原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「使用環境」「メンテナンス不足」「経年劣化」の3つに集約されます。

まず、使用環境の問題です。
コンプレッサーは精密な機械であり、設置されている環境に大きく影響を受けます。
例えば、吸い込む空気の温度が40℃を超えるような高温の場所で運転を続けると、内部の潤滑油が急速に劣化し、潤滑性能が低下して部品の摩耗を早めます。
逆に、0℃以下の低温環境では、発生した水分(ドレン)が凍結し、内部機構の作動不良を引き起こすことがあります。
また、工場内など、鉄粉や木屑、研磨粉といった粉塵が多い環境では、吸い込みフィルターがすぐに目詰まりを起こし、性能低下や内部への異物混入による破損事故を招きます。
次に、メンテナンス不足が挙げられます。
コンプレッサーを長期間安定して使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
潤滑油の量が減っているのに補充しなかったり、メーカーが推奨する交換時期を過ぎても古いオイルを使い続けたりすると、潤滑不良や冷却能力の低下から焼き付きなどの致命的な故障につながります。
同様に、エアーフィルターやオイルフィルターの清掃・交換を怠ると、目詰まりによる負荷増大や性能低下の原因となります。
最後に、避けられないのが経年劣化です。
コンプレッサーは長時間の運転により、内部のベアリングやピストンリング、各種シール材などが徐々に摩耗・劣化していきます。
特に、回転部分であるベアリングは消耗品であり、寿命が来ると異音や振動を発生させ、最終的には破損してしまいます。
一般的にコンプレッサーの寿命は10年程度が一つの目安とされており、使用頻度や環境によってはさらに短くなることもあります。
これらの原因を理解し、適切な環境を整え、定期的なメンテナンスを行うことが、コンプレッサーの故障を防ぐ上で最も効果的です。
車でコンプレッサーが壊れると?その壊れる原因
車のエアコンコンプレッサーが壊れる原因は、一般的なエアーコンプレッサーと共通する部分もありますが、車載特有の過酷な環境に起因するものが多く見られます。
主な原因としては、「内部の焼き付き(ロック)」、「マグネットクラッチの不具合」、そして「経年劣化による摩耗やガス漏れ」が挙げられます。

最も深刻な故障である「焼き付き」は、コンプレッサー内部の潤滑が不足することで発生します。
エアコンシステム内には、冷媒ガスと共にコンプレッサーオイルが循環しており、内部のピストンなどを潤滑しています。
しかし、配管の接続部などからガス漏れが発生すると、オイルも一緒に漏れ出してしまいます。
ガスが減って効きが悪くなった際に、ガスだけを補充してオイルを補充しないと、潤滑不足のままコンプレッサーが作動し続け、内部が摩擦で焼き付いて固着してしまうのです。
また、システム内に異物や水分が混入し、詰まりを起こすことでもオイルの循環が滞り、焼き付きの原因となります。
次に、「マグネットクラッチの不具合」も頻度の高い故障原因です。
前述の通り、マグネットクラッチはエンジンの動力をコンプレッサーに断続する役割を担っています。
この電磁石部分やリレーが故障すると、エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーが作動しなくなります。
また、クラッチ板自体が摩耗して滑りを起こし、動力がうまく伝わらなくなることもあります。
そして、他の機械と同様に「経年劣化」も避けられません。
車のコンプレッサーはエンジンの振動や熱に常に晒されており、内部のベアリングが摩耗して「カラカラ」「シャー」といった異音を発生させることがあります。
また、本体の合わせ目にあるシール(Oリング)が劣化して、そこからガスやオイルが漏れ出すケースも少なくありません。
車のコンプレッサーの寿命は一般的に7年から10年、走行距離にして10万kmあたりが目安とされていますが、使用状況によって大きく左右されます。
基本的なエアーコンプレッサーの修理方法
エアーコンプレッサーが故障した場合、その修理方法は故障の程度や種類によって異なりますが、基本的には「部品交換」が中心となり、専門的な知識と技術を要するため、専門業者への依頼が原則となります。
家庭用エアコンや車のエアコンの場合、コンプレッサー本体が故障した際は、分解して内部を修理する「オーバーホール」は行われず、本体を丸ごと交換するのが一般的です。

特に最近のコンプレッサーは非常に精密に作られており、分解修理は現実的ではありません。
交換作業には、まずシステム内に残っている冷媒ガスを専用の機械で回収する必要があります。
これは大気中に放出することが法律で禁じられているためです。
その後、故障したコンプレッサーを取り外し、新しいものと交換します。
交換後には、「真空引き」という作業でシステム内の空気や水分を完全に取り除き、規定量の新しい冷媒ガスとコンプレッサーオイルを正確に充填します。
これらの作業には専門の工具と資格が必要なため、DIYでの修理は非常に困難かつ危険です。
費用を抑えたい場合、新品ではなく「リビルト品」や「中古品」のコンプレッサーを使用する選択肢もあります。
リビルト品は、使用済みのコンプレッサーを分解・洗浄し、消耗部品を新品に交換して再組み立てしたもので、新品に近い品質でありながら価格は安く、保証が付いている場合も多いです。
中古品はさらに安価ですが、品質や寿命は不確かなため、リスクも伴います。
一方、産業用のコンプレッサーでは、フィルター類やオイルエレメントの交換、冷却ファンの清掃といった定期メンテナンスで対応できる軽微な不具合もあります。
しかし、内部の重度な故障の場合は、やはり専門業者によるオーバーホールや本体交換が必要となります。
車のエアコンコンプレッサー交換費用の目安
車のエアコンコンプレッサーの交換にかかる費用は、部品代と工賃の合計で決まり、車種や依頼する業者、使用する部品の種類によって大きく変動します。
高額な修理になることが多いため、事前に費用の目安を把握しておくことが大切です。

部品代は、車種によって大きく異なります。
特に、近年増加しているハイブリッド車や電気自動車(EV)は、エンジンではなく高電圧バッテリーで駆動する「電動コンプレッサー」を使用しており、この部品が非常に高価なため、交換費用も高額になる傾向があります。
交換費用を抑える方法として、前述の通りリビルト品(再生部品)や中古品を利用することが考えられます。
リビルト品は新品の半額から7割程度の価格で入手できることが多く、品質も安定しているため、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。
以下に、車種ごとのおおよその交換費用目安を表にまとめます。
車種 | 交換費用の目安 (新品部品使用) | 交換費用の目安 (リビルト品使用) |
---|---|---|
軽自動車 | 50,000円 ~ 100,000円 | 40,000円 ~ 80,000円 |
普通車 | 70,000円 ~ 150,000円 | 50,000円 ~ 100,000円 |
ハイブリッド車・EV | 200,000円 ~ 300,000円 | 設定が少ないか、高価な場合が多い |
上記の費用には、コンプレッサー本体の価格に加え、冷媒ガスの回収・真空引き・充填といった一連の作業工賃が含まれています。
ただし、コンプレッサーの故障が原因でシステム全体に金属粉などが回ってしまった場合は、配管やコンデンサーなどの洗浄または交換が追加で必要となり、費用はさらに高くなります。
依頼先としては、ディーラー、一般の整備工場、電装屋(自動車電装品専門店)が考えられますが、一般的にディーラーは純正部品を使用するため高め、整備工場や電装屋はリビルト品の使用に柔軟で工賃も比較的安い傾向があります。
複数の業者から見積もりを取って比較検討することが賢明です。
エアコンプレッサーが壊れたらどうなるか総まとめ
この記事では、エアコンプレッサーが故障した際の様々な側面について解説してきました。
最後に、重要なポイントを改めて箇条書きでまとめます。
- コンプレッサー故障の主な症状は異音・振動・性能低下
- 家庭用エアコンでは冷暖房の効きの悪さが最も分かりやすいサイン
- 車ではエアコンのon/offの繰り返しや異音が発生することがある
- 自分でできる初期確認は音・臭い・効き具合をチェック
- 正確な故障診断には専門機器による圧力測定などが必要不可欠
- 故障の放置は修理費用の増大や二次災害のリスクを高める
- 車のコンプレッサーがロックすると走行不能に陥る危険性も
- 一般的な故障原因は使用環境・メンテナンス不足・経年劣化
- 高温多湿や粉塵の多い環境はコンプレッサーの寿命を縮める
- 車のコンプレッサーはガス漏れによるオイル不足での焼き付きが多い
- 修理は基本的に部品交換となり専門業者への依頼が必須
- DIYでの修理は危険であり法律に触れる可能性もある
- 車の交換費用は軽自動車で4万円程度からが目安
- ハイブリッド車やEVの電動コンプレッサーは20万円以上と高額
- リビルト品(再生部品)を使えば修理費用を抑えられる
- 故障予防には定期的なフィルター清掃やオイル管理が鍵
- 異常を感じたら放置せず、早めに専門家へ相談することが最も重要