本ページにはプロモーションが含まれています。

流麗なクーペフォルムとSUVの力強さを兼ね備えた80系ハリアーは、所有する喜びを与えてくれる素晴らしい車です。
しかし、その洗練されたデザインと最新のプラットフォームの裏側で、DIYでメンテナンスを行おうとするオーナーにとっては、少々頭を悩ませる「ある構造的な壁」が存在します。

それは、空力性能(燃費向上)と静粛性を極限まで高めるためにフロア下全体を隙間なく覆い尽くす「大型アンダーカバー」の存在と、TNGA(GA-K)プラットフォーム採用に伴う「下回り構造の大幅な刷新」です。

特に注意が必要なのが、ハイブリッドのE-Fourモデルやガソリン4WD車です。
これらのモデルでは、ジャッキを掛ける位置を数センチ間違えるだけで、高価なリアモーターユニットのケースを割ってしまったり、高電圧が流れるオレンジ色のケーブルを傷つけてしまったりするリスクが潜んでいます。
もしケーブルを損傷させれば、修理費は数十万円コースになるだけでなく、命に関わる感電事故にも繋がりかねません。「たかがジャッキアップ」と安易に考えるのは禁物なのです。

プロとDIYの工具ナビ・イメージ

この記事では、大切な愛車を傷つけることなく、安全かつ確実にメンテナンスを楽しみたいと願うあなたのために、80系ハリアーのジャッキアップポイントの正確な位置や手順、そして見落とされがちなM14ボルト化に伴う注意点について、私の実体験と自動車整備の構造的な裏付けを交えながら、どこよりも詳しく徹底的に解説します。

記事のポイント
  • フロントおよびリアの正確なジャッキアップポイントの位置が、画像なしでも脳内で明確にイメージできるようになる
  • 2WDやE-Fourなど駆動方式によって全く異なるリアのジャッキポイントを、自信を持って識別できるようになる
  • サイドシルやドアパネルを傷つけないための、具体的なツール選び(ジャッキアダプターの選び方など)と対策を学べる
  • M14ボルト化に伴う締め付けトルクの変更点と、それに合わせて買い替えるべき工具のスペックが理解できる

80系ハリアーのジャッキポイント位置を解説

ここでは、80系ハリアーを安全にリフトアップするために最も重要な、フロントとリアそれぞれのジャッキポイントの具体的な位置について、構造的な視点から詳しく解説します。
単に「場所」を知るだけでなく、「なぜそこが指定されているのか」という強度の理由を理解することで、作業の安全性は格段に向上します。

80系ハリアーのジャッキポイント位置を解説
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

フロントのジャッキアップ位置を特定

80系ハリアーのフロントをガレージジャッキ(フロアジャッキ)で持ち上げる場合、狙うべきジャッキポイントは「フロントサスペンションメンバー(サブフレーム)の中央部」一択です。これは、エンジンやトランスミッションといった重量物を下から支え、サスペンションのロアアームを保持している、車体前部で最も強固な金属製の骨格です。

構造的な特徴と位置の目安

80系ハリアーの場合、位置的には左右の前輪の中心(アクスルセンター)を結んだラインよりも少し後方、エンジンルームの真下に位置しています。バンパーの先端から覗き込むとかなり奥まった場所にあり、簡単には手が届きません。

具体的にジャッキのお皿(サドル)を当てるべき場所は、黒い金属製のメンバーの中央にある「円形のドーム状にプレスされた膨らみ」、または車種によっては「補強プレートが溶接された平坦な面」です。この部分は、ジャッキからの突き上げるような強力な一点荷重(約1トンの荷重)に耐えられるよう、メーカーの設計段階で意図的に板厚が厚くされ、リブ(折り返し)による補強が入っています。

フロントのジャッキアップ位置を特定
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

視認性を阻む「アンダーカバー」の壁と攻略法

80系ハリアーのメンテナンスにおいて最大の敵となるのが、フロア下の平滑化です。エンジン下部はプラスチックや繊維系のアンダーカバーで広く覆われており、ジャッキポイントとなる金属部分が露出しているのは、カバーの開口部や切れ込みの奥にあるごく一部のエリアに限られます。

そのため、立った状態でバンパーの下から覗き込んでも、一面に広がる黒いカバーしか見えないことがほとんどです。「だいたいこの辺だろう」と勘でジャッキを入れるのは絶対にやめてください。初めて作業する際は、必ず地面に寝転がって懐中電灯で照らし、奥にある金属のメンバーを目視で確認するプロセスを省略しないでください。スマホのカメラを自撮りモードにして下に差し込み、画面で位置を確認するのも非常に有効なテクニックです。

ポイント:絶対に避けるべき場所

ジャッキポイントの手前にある「エンジンオイルパン(薄い金属やアルミ)」や、バンパーすぐ裏の「ラジエーターコアサポート(薄い鉄板)」には絶対にかけないでください。これらは強度が低く、ジャッキを掛ければ簡単に凹み、オイル漏れや冷却水漏れを引き起こし、エンジン交換レベルの修理が必要になることもあります。

4WDや2WDで異なるリアの場所

フロントはある程度共通ですが、リアのジャッキアップポイントは、あなたのハリアーの駆動方式(ガソリン2WD、ハイブリッド2WD、ガソリン4WD、E-Four)によって、その構造物が根本的に異なります。「リアならデフだろう」という古い常識や思い込みは、2WD車や最新のE-Four車では通用しないため、作業前に必ず車検証やエンブレムで自分のグレードを確認してください。

4WD車およびE-Four(ハイブリッド4WD)の場合:リアデフの罠

4WDモデルの場合、基本的には「リアデファレンシャル(デフ)のマウント部分」がジャッキポイントとなります。しかし、ここで極めて重要なのが「デフのどの部分にかけるか」という点です。

デファレンシャルユニットは、プロペラシャフト(またはモーター)がつながる前方の「キャリアケース(鋳鉄製)」と、後方の蓋である「リアカバー(アルミ製)」という異なる素材で構成されています。ジャッキを掛けて良いのは、高い強度を持つ前方の鋳鉄製ケース部分のみです。

後方のアルミカバーや、そこについている放熱フィンにジャッキを掛けると、車重に耐えきれずに「パキッ」という音と共に割れてしまい、デフオイルが漏れ出す大惨事となります。ジャッキのお皿を当てる際は、デフの「前寄り」を意識することが重要です。

2WD(FF)の場合:サスペンションメンバー

2WDモデルにはそもそもリアデフが存在しません。そのため、フロア下は比較的すっきりしています。この場合のジャッキポイントは、左右のロアアームの付け根を結ぶ「リアサスペンションメンバーの中央」になります。

車体の後ろから覗き込むと、マフラーのタイコ(消音器)の前方に、左右に伸びる太い黒色の金属製の梁(はり)が見えます。その中央部分に、ジャッキアップ用の補強ブラケット(四角い突起や膨らみ)が設けられているのが確認できるはずです。ここが2WD車の正規のジャッキポイントです。マフラーのパイプや、細いアーム類には絶対にかけないように注意しましょう。

4WDや2WDで異なるリアの場所
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

アンダーカバーと干渉しないための対策

先ほど触れた通り、80系ハリアーのフロア下はアンダーカバーがジャッキポイントのすぐそばまで迫っています。特にフロント周りは、ジャッキポイントとなるメンバーの露出部が狭く、カバーの開口部ギリギリです。これにより、ジャッキアップ時に「ジャッキのお皿の縁がカバーに噛み込んで、カバーを割ってしまう(バキバキに砕ける)」というトラブルが多発しています。

これを防ぐためには、ジャッキを上げる際の一工夫が必要です。一気に持ち上げるのではなく、ジャッキのお皿がポイントに触れるか触れないかのギリギリの位置(寸止め)まで上げたら、一度手を止めてください。そして、お皿が金属部分の中心を捉えているか、プラスチックのカバーを挟み込んでいないかを、実際に指で触って確認します。

もし手持ちのジャッキのお皿が大きすぎてカバーに干渉してしまう場合は、ジャッキアップ用のアダプター(ゴム製のブロックなど)を間に挟み、高さを数センチ稼ぐことでカバーとのクリアランスを確保するのが有効な手段です。この「数センチ」が、カバー破損を防ぐ分かれ道になります。

アンダーカバーと干渉しないための対策
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

注意

無理にジャッキを押し込むとカバーが変形・破損し、走行中に脱落する原因にもなります。アンダーカバーの交換費用は部品代と工賃で数万円かかります。視界が悪い場合は、手鏡やスマホのカメラを使って事前に位置関係をしっかり把握することをおすすめします。

ガレージジャッキとスロープの必要性

80系ハリアーでDIY整備、特にオイル交換やタイヤ交換を快適かつ安全に行う上で、個人的に「これだけは絶対に揃えてほしい」と強く感じるのが、「カースロープ」「低床・ロングアームタイプのジャッキ」のコンビネーションです。

フロントオーバーハングとジャッキの限界

ハリアーはSUVとして十分な最低地上高を持っていますが、デザイン上の特徴である長く伸びたフロントノーズ(オーバーハング)が、ジャッキアップの難易度を上げています。一般的なホームセンターで売られている小型のガレージジャッキでは、アームが短すぎて、ジャッキポイント(メンバー)に到達する前に、ジャッキを漕ぐためのハンドル基部がフロントバンパーの下端に接触してしまうのです。

これでは物理的にジャッキアップが不可能です。無理やり押し込もうとすれば、バンパーの下部を傷つけることになります。

スロープが生む「安全な作業空間」

この物理的な問題を解決する最もスマートな方法がカースロープです。前輪をスロープに乗せて車高を7〜10cmほど上げるだけで、バンパー下の空間が劇的に広がり、ロングアームのジャッキをスムーズに差し込めるようになります。

さらに、スロープで車体が上がると下回りの視認性も良くなるため、暗い場所でジャッキポイントを探す際も、誤認ミスを防ぐことができます。安全かつスムーズに作業するための初期投資として、スロープは非常に費用対効果が高いアイテムです。

ガレージジャッキとスロープの必要性
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

サイドシルのピンチウェルドの確認

車載のパンタグラフジャッキを使用する場合や、ガレージジャッキで上げた後にリジッドラック(ウマ)をかける場所として使うのが、サイドシル(ロッカーパネル)の下にある「ピンチウェルド」です。

ドアパネルとの干渉リスクと80系の特徴

ピンチウェルドは、サイドスカートにある「▼」マークの真下に位置する、ボディパネルの接合部(垂直に立った薄い鉄板)です。しかし、80系ハリアーのデザインは、ドアパネルがサイドシルの下の方まで回り込み、サイドシルを包み込むような形状を採用しています。

これにより、ドアを閉めた状態ではジャッキポイントが見えにくく、さらに深刻な問題として、汎用のリジッドラックやジャッキのアーム側面が、ドアパネルの下端(塗装面)に接触しやすいというリスクがあります。万が一、荷重がかかった状態でジャッキとドアが接触すれば、ドアパネルが押し上げられて歪み、ドアが開かなくなったり、高額な板金修理が必要になったりします。

アダプターの重要性

このリスクを回避するためには、必ず「溝の深いジャッキアダプター」を使用してください。深い溝にピンチウェルドをしっかりと嵌め込むことで、車体を安定させると同時に、ジャッキ本体とドアパネルとの物理的な距離を確保することができます。アダプターなしでの作業は、80系ハリアーにおいては「傷をつける行為」と同義だと思ってください。

サイドシルのピンチウェルドの確認
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

80系ハリアーのジャッキポイントと作業注意点

正しい位置を把握しただけでは、安全なメンテナンスは完結しません。ここでは、実際にジャッキアップ作業を行う際に、愛車を傷つけず、かつ自身の身体を守るために絶対に知っておくべき「プロレベルの安全管理」について、さらに深掘りします。

80系ハリアーのジャッキポイントと作業注意点
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

リジッドラックを設置する正しい位置

ガレージジャッキで車体を持ち上げた後、そのままタイヤ交換などの作業を行うことは「自殺行為」と言っても過言ではありません。油圧ジャッキは、内部のパッキンの劣化やバルブの微細なゴミ噛みによって、音もなく徐々に降下(クリープ現象)することがあるからです。また、地震などの予期せぬ揺れで外れる可能性もゼロではありません。

「ウマ」をかける絶対的なルール

車体の下に体の一部でも入れる可能性がある場合、あるいはタイヤを外す場合は、必ず「リジッドラック(ジャッキスタンド)」を使用して、物理的に車重を固定してください。設置位置は、先ほど解説したサイドシルのピンチウェルド(▼マークの下)が最も確実で推奨されます。

リジッドラックを設置する正しい位置
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

溝付きラバーパッドの推奨と選び方

ただし、金属製のリジッドラックをそのままピンチウェルドに当てると、荷重が一点に集中して「耳(鉄板)」が潰れたり、防錆塗装が剥がれてそこから錆が発生したりします。これを防ぐために、リジッドラックの上部には必ず「溝付きのラバーパッド」を装着してください。

特にトヨタ車の場合、ピンチウェルドが比較的薄く深いため、パッドの溝も「深め」のものを選ぶのがコツです。ゴムの弾性が荷重を分散させ、大切なボディを保護してくれます。

E-Fourモデルのリアデフ使用の注意

ハイブリッドの4WDモデルである「E-Four」に乗っている方は、リアのジャッキアップにおいて、ガソリン車以上に神経を使う必要があります。E-Fourのリアには、単なるデフではなく、駆動用モータージェネレーター(MGR)が搭載されており、構造が複雑だからです。

オレンジ色の高電圧ケーブルという地雷

最も警戒すべきなのが、モーターユニットに接続されている「オレンジ色の高電圧ケーブル」です。このケーブルには走行用バッテリーからの数百ボルトの高電圧が流れています。暗い場所での作業中に、誤ってジャッキのアームでケーブルを挟み込んだり、ジャッキアップの衝撃でケーブルの被覆を傷つけたりすると、重大な感電事故や、ショートによる車両火災につながる危険性があります。

E-Fourモデルのリアデフ使用の注意
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

モーターケースの強度不足

また、E-Fourのリアモーターケースは軽量化のためにアルミニウム合金が多用されています。鉄製のジャッキ皿を直接当てると、点接触による応力集中でケースに亀裂が入る可能性があります。必ず指定された強固なリブ(補強)部分に掛けるか、厚手のゴム板を介して優しくジャッキアップするように心がけてください。

重要事項:迷ったらサイドを使う勇気

E-Four車のリフトアップ前には、必ずケーブルの位置を目視確認してください。少しでも不安がある場合や、視界が悪く確信が持てない場合は、無理にリアセンターで上げようとせず、手間はかかりますがパンタジャッキ用ポイントを使って片側ずつ上げる方法を選択するのが賢明です。安全はお金には代えられません。

締め付けトルクとM14ボルトへの変更

80系ハリアーの足回り整備において、従来のトヨタ車(60系ハリアーやプリウス、アルファードなど)の知識が通用しない最大のポイントが、ホイール固定用ボルトの規格変更です。

M12からM14へ:規格変更の衝撃

TNGA(GA-K)プラットフォームを採用した80系ハリアーでは、ハブボルトの径が従来の「M12」から、欧州車やレクサスLSなどで採用されている太い「M14」へと変更されました。これは、ボディ剛性の向上や大径タイヤ(19インチなど)の採用に伴い、ホイールの締結剛性を高め、走行性能を向上させるためです。

この変更により、従来のM12用の社外ホイールは、ナットホールの径が小さすぎて物理的に装着できない可能性があります。冬用タイヤなどを中古で購入する際は、必ず「M14ボルト対応」であることを確認しなければなりません。

締め付けトルクとM14ボルトへの変更
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

規定トルク「140N·m」の意味

ボルトが太くなったことで、適正な締め付けトルク(規定トルク)も大幅に上昇しています。
従来の一般的なトヨタ車の規定トルクは「103N·m」でしたが、80系ハリアーでは一般的に「約140N·m」という高いトルク値が指定されています(※正確な値は必ず車両の取扱説明書を確認してください)。

車種・規格ボルト径一般的な規定トルク使用レンチサイズ
60系ハリアー等M12 × P1.5103 N·m21mm
80系ハリアーM14 × P1.5約 140 N·m21mm または 22mm

もし「今までずっと100N·mくらいで締めていたから」という感覚で作業を行うと、M14ボルトにとっては完全にトルク不足となり、走行振動でナットが緩み、最悪の場合は脱輪事故を引き起こします。140N·mという力は、手で締めるとかなり固く感じる数値です。

また、ナットの座面形状(テーパー座か、平面座か)もホイールによって異なるため、社外ホイールを使う場合はナットの選定にも注意が必要です。M14対応のトルクレンチを使用し、数値に基づいた管理を行うことが、安全への絶対条件です。

安全確実なリフトアップの手順

最後に、これまで解説したポイントを踏まえ、安全なジャッキアップ作業の標準的なオペレーションフローを整理します。プロの現場でも行われている確認手順を、DIY向けに最適化しました。さらに詳しい点検項目や安全基準については、(出典:国土交通省『自動車の点検整備』)なども参考に、日常的なチェックを欠かさないようにしましょう。

Phase 1:準備と環境の固定

  1. 場所の選定:
    傾斜地は厳禁です。万が一ジャッキが外れた場合、車が転がっていき大事故になります。
    平坦で硬いコンクリート路面で行います。アスファルトは夏場の高温時にジャッキのタイヤがめり込み、転倒するリスクがあるため、厚い合板を敷くなどの対策が必要です。
  2. 輪止めの設置:
    ジャッキアップするタイヤの「対角線上のタイヤ」に、確実に輪止め(ホイールチョーク)を噛ませます。
    前を上げるなら後ろに、後ろを上げるなら前に設置します。
  3. 車両の完全固定:
    シフトをPレンジに入れ、電動パーキングブレーキ(EPB)を作動させます。
    そして必ずエンジン(READY)をOFFにします。エンジンがかかったままでのジャッキアップは、振動で外れる原因になります。

Phase 2:実行と確認

  1. ジャッキアップ:
    スロープを使い、アンダーカバーやバンパーとの干渉を避けながらジャッキを挿入します。
    ポイントを目視確認しながらゆっくり上げ、タイヤが浮いたらリジッドラックをサイドシル下に設置します。
  2. 荷重移動:
    ジャッキのリリースバルブを極めてゆっくり回し、静かにリジッドラックへ車重を預けます。
    「ドスン」と落とすと車体にダメージが入ります。
  3. シェイクテスト(儀式):
    ここが最重要です。
    タイヤを外す前に、車体を前後左右に強めに手で揺すってみてください(シェイクテスト)。
    これでグラつくようであれば、設置やり直しです。「揺すってもビクともしない」ことを確認して初めて、レンチを握る資格が得られます。
  4. バックアップ:
    万が一リジッドラックが崩れた時の保険として、フロアジャッキはポイントの直下(荷重はかけず、触れるか触れないかの位置)に残しておくと、さらに安全性が高まります。
安全確実なリフトアップの手順
プロとDIYの工具ナビ・イメージ

80系ハリアーのジャッキポイント総括

80系ハリアーのジャッキポイントは、大型アンダーカバーや特徴的なボディデザインの影響で、一見するとアプローチが難しく、ハードルが高く感じられます。しかし、「フロントはメンバーのドーム状部分」「リアは駆動方式に応じたデフかメンバー」「サイドはピンチウェルド」という基本原則を理解し、適切なツール(低床ジャッキ、スロープ、リジッドラック、M14対応トルクレンチ)を用いれば、誰でも安全にプロ並みの整備を行うことが可能です。

特に、プラットフォーム刷新に伴うM14ボルトへの変更は、これまでの常識が通用しない重要なポイントです。「たかがジャッキアップ」と侮らず、正しい知識とトルク管理で、愛車のポテンシャルを長く維持してあげてください。自分で手をかけることで、ハリアーへの愛着はさらに深まるはずです。あなたのDIYライフが、安全で充実したものになることを心から応援しています。

ジャッキの記事一覧へ

この記事を書いた人
userimg
とっしー
運営者のとっしーです。DIY歴は20年超。数々の失敗から得た経験を元に、工具のレビューや初心者がつまずくポイントを丁寧に解説しています。あなたの「最高の選択」を全力でサポートします!
おすすめの記事